あんたがトップ10入るんやったら、私のは1位やなー
前話で、妻と私の恋愛勝負について書いた。
「どちらの恋愛小説が人気になるか勝負」だ。
私の恋愛小説を投稿し終わったから、中間報告をしておこう。
ちなみに、今回の決戦の舞台は「なろう」にした。妻は「なろう」しか小説サイトを知らない。
結果は、「なろう」の日間ランキング10位(完結済)、全体(連載中+完結済)では53位だった。
PVはこれを書いている時点で約26万。まだ伸びているから、30万くらいまでいきそうだ。
きっと、運が良かったのだろう。
全11話だから、2万人くらい読んでくれている。有難いことだ。
読者は胸キュンしながら読んでくれる。
「ラストがまさか!」などの感想をいただく。
楽しんでいただけているようで、作者としては嬉しい限りだ。
これ(妻はユーチューバー)を読んでいない読者は、作者が誰かを知らない。
なんというか……罪悪感がすごい。
中の人が私で大変申し訳ない。
さて、今回ランクインしたものは私が一から書いたものだ。
ストーリーは「なろう」の読者が好きそうな内容にした。
失意の中死ぬ令嬢を主人公にした。読み物として面白くないのは論外なので、いくつか伏線を入れてミステリー風にし、ラストはSS風にした。
投稿する前に妻に読ませたら「へー、何が面白いか分からんわ。とりあえず、上げてみたら?」との感想だった。
投稿したら10位になった。ざまあ、である。
「あんたがトップ10入るんやったら、私のは1位やなー」
妻の自信はどこからくるのだろうか……。
「これ以上無理や。あとは任せた」
私は妻の書きかけのファイルを引き継いだ。内容は口頭で聞いたのとほぼ同じだった。
前話に載せたが、念のために再掲しておこう。
==<あらすじ>==
公爵令嬢のローズ、平民のマリー。この二人が入れ替わる。
平民になったローズ(見た目はマリー)は、婚約者がローズの金を他の女に貢いでいることを知る。怒ったローズは「あんなやつ捨ててやる!」と、婚約解消を決意する。ローズはマリーの両親が経営する雑貨店でアパレルブランド(マリクロ)を立ち上げ、成功していく。
なんやかんやで、婚約者にざまあ。めでたしめでたし。
===========
これから私は、妻の放りだしたローズマリーを完成させないといけない。が、あらすじのままでは恋愛小説として成立しない。
まず、恋愛対象が出てこない。どこかに登場させよう。
次に、事件がない。何個か作ろう。
そして、捻りがない。後半に叙述トリックを入れようと思う。
すっかり原型がなくなった恋愛小説(元々は妻が書いたもの)を読んだ妻は、きっと「へー、これ面白いん?」と言うだろう。
でも、気にしてはいけない。妻は理解できなくても、読者は分かってくれるはずだ。
我が家の戦いは今日も続く。
<つづく>




