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第24話 大樹

 深い緑に空が覆われていた。

 枝葉はのびのびとその手を広げ、青々とした空の神々しい太陽を覆い隠していた。

 清廉とした空気が周囲を満たし、先程までも激闘の気配を優しく洗い流してしまっていた。


「なでふ壮大なる景色」


「めちゃ<ちゃ≠∠ィナょωτ″すレナー⊂″」


「テラデカス」


 そうだ! この意思を伝える魔法だかなんだか、私の頭で調整しているのなら、もう少しわかりやすく翻訳できるはずだ!

 いくらなんでも、難解すぎて理解に時間がかかって、以前よりも意思疎通に困難を感じてしまう。


「頑張れ僕の脳みそちゃん」


 魔法はイメージ。グー○ル翻訳のように出来るはずだ。よし、翻訳魔法と名付けよう!!


「颯どうしたの?」


「いや、小狐ちゃんはそのままでいいんだよ。コボルトくん?」


「なんでござるか主殿?」


 おお! いいぞいいぞ!


「ケットシーちゃん、この木知ってる?」


「あーしも長いことこの森にいるけどー、こんな大木は知らないニャ!」


 よしっ! あざとい気もするけど、可愛いからOKです!


「豚くんは?」


「吾輩もこのような大木は見たこと無いであるブヒ」


 う、うん? 柔らかくなった?

 なんにせよ! これで言葉を通してのコミュニケーションが取れる!

 ありがとう翻訳魔法さんっ!!


「それにしても、凄いね……」


 大木にそっと手を当てる。

 周囲から音が消えた。

 

「あれ? 小狐ちゃん? コボルトくん? ケットシーちゃん? 豚くん?」


 周りの景色は何一つ変わっていないのに、まるで時が止まったように草木は動いておらず、そして僕以外の全てがいなくなってしまっている。


「感謝します人の子よ」


「だ、誰?」


 とつぜん優しいお姉さんの声が聞こえた。

 耳元で囁かれているような、遠くから語りかけられているような不思議な声。

 と、言っても、心当たりは……


「木が話してるの?」


「はじめまして、私がこの地の守護樹。不覚にも邪なる者達に侵されてしまったところをあなた達に救われました。貴方からは創造神様の気配を感じるわ……」


「ふむふむ、守護樹、邪なる者、創造神。キーワードね」


「?」


「あ、お気になさらず。なんにせよ、回復できて良かったです!」


「この地を永きに渡って不浄の地へと変えられてしまいました、回復には……あら? 結構状態よさそうねー……中央に綺麗に道が通ってる……よし、ちょっとあの中心に移動しましょう。

 貴方のお供の子たちも連れて行くから安心してね」


 ブンッ……と周囲の景色がぶれたと思うと、見慣れた場所へと移動した。

 一番はじめのしっかりとした建造物を作った場所だ。


「ああ、この地には魔力が高濃度に存在して……しかも……心地いい……」


 守護樹の根が建物を飲み込んで大地に根付いていく。

 文句は言うまい。

 

「これだけ道があればこの地をもとに戻すのも時間はそれほどかからないでしょう、あなた達の仕業よね? 合わせてお礼を言わせてね」


「いえいえ、勝手に森の木々も使わせてもらってましたし」


「それでの、こんなにしてもらったのに、お願いがあるんだけどいいかしら?」


 クエストキター!


「もちろんもちろん何をしましょう!」


「助かります。実は私のように邪なる者に汚されている仲間を救ってほしいの」


「その邪なる者っていうのは赤い目をしたのとか黒い種みたいなものをつけている……」


「そう、この世界を自分たちの者にしようとしてる存在。この世界のあらゆる物に寄生して無尽蔵に増え続ける敵です」


「この世界の魔力が目的ですかね?」


「あら、理解が早いわね? 奴らは別の世界からくるのですけど、あちらでは魔力が枯渇しているの、この世界の魔力を穢して取り込んであちらの世界に持ち帰る、それがアイツラの目的です。

 そして、私のような存在に巣食って尖兵を産み出していくの」


「そういった存在が各地にいて、それらを救うのが私の役目ってことですねわかりました!」


「も、物分りが良いのね、助かるわ」


「慣れてますから!(ゲームには)」


「そ、そう? そしてこれからこの世界を旅するならお供の子たちがこのままだと色々と大変だから、私の力で彼らを目立たなくさせてあげるわ」


「魔物を連れていると人間とかに誤解されるってことですね」


「あなた、ちょっと怖いくらいの理解度ね。そうね、だから亜人種の見た目にして冒険者っぽく振る舞えばいいわ」


「可愛さ残してくださいね!」


「か、可愛さ? うーん、ど、努力します」


「言語調整はわかりやすくあざとくお願いします!」


「あ、あざとく?」


「いやー楽しみだなー、キャラクリ無いのが残念だなぁ……

 あっ、今後も同じ感じで仲間が増えたときはどうしましょう?」


「あ、えーっと、こ、これを渡しておきます。

 これに魔力を送ってくれれば私と道が繋がるようにしておくので」


 綺麗な節木の板を手に入れた。

 うーん、RPGっぽくなってきたぞー! これはテンアゲである。


「創造神様の巫女よ、私の仲間を頼みます」


「わかりました!」


 一通りイベントが終わってムービーオフ。周囲の木々がゆらぎ始め、森の音を再生してくれる。

 そして……


「颯!」「主!」「颯ちゃん!」「颯殿!」


 見違えた4人が迎えてくれました。


 小狐ちゃん。15歳位の中性的な顔立ち、ちょっと吊り目で生意気そうなんだけど、クリクリとした茶色い瞳がとってもキュート。うんうん、いいよいいよ、とてもいいよ。毛色と同じ髪がサラサラとながれ、じっとしているとめっちゃ美少年な美少女。


 コボルトくん。同じく中学生くらいのでも身長は160位あるのかな? ちょっと男の人っぽい体型になってきている青年の入り口に入りかけた少年。黒髪とパタパタと動く獣耳、醤油顔の将来はイケメン間違いなし! フサフサのしっぽをブンブン振るっていて、これはまぁ、最高じゃないですか!


 ケットシーちゃん。年齢は皆同じくらい。生意気そうな小悪魔的な可愛さが爆発しててもう抱きしめたくなっちゃう! 結構キッとした目つきなんだけど、猫耳としっぽがそれを調和して、いやもうこれはご飯が何杯も進んじゃいますよ!


 豚くん。身長が180くらい? この年令でその身長と体つきは反則じゃない? 豚の顔がデフォルメされて、とっても優しそうな男の子になっている。でも体はこれ、ギャップ萌えの権化と言っていいだろう。


 おねーさん。興奮してしまいました。

毎週金曜日の午後18時に投稿していきます。
































よろしくお願いいたします!
































もし、次が来るまでお暇でしたら、他の作品もお楽しみいただけると幸いです。

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