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129 天使の戯れ

ひょんなことから、惑星の住民たちの恋愛事情を体験することに。

兆利人への道は、遥かに遠く険しいもの・・・・・・



 高度な文明社会においては必然的に娯楽に飢えてしまうものなのか?なんてことを考えながらもまあ、生命に危険の無い健全な遊びと捉えれば上等な部類であるのかも知れない。

 店長からのルール説明を受けた後、俺たちは虹色に輝く薄い金属のリング(輪っか)をそれぞれ頭部に装着した。大柄な虎にも装着できる大型のリングも有り、もちろんムガットの様な対象向けの小さなサイズも用意されていたので、ムガットには俺が装着してやった。

「もう私が、猫に負けてるみたいに見えるじゃないのよ。無様を晒したら、ただじゃ置かないわよリュラーン!」

「ふっ、真打は後から登場するもんだよ。それより姉さんは、周りの状況を良く見ていてくださいね」


 俺たち三人?は仮想現実世界(VR)にいた。とりあえず、ネコの髭を引っ張って痛覚が抑えれれているのを確認した。まあ、チュートリアルの説明どおりだな。

「ちょっといやな、不快な感じ?何するにゃ!ご主人」

 俺たちの前には、頭に金のリングを乗せ白い翼をはためかせて飛んで来た天使?が運んできた保育器(インキュベータ)が置かれていた。


『さて、悩める若人の愛の結晶は如何な姿に成長するのか?種族は人間、猫、ウジ虫?の様ですが。おーっと、その前に先輩カップル人間、人間?、虎の保育器からベイビ(愛の結晶)が立ち上がった!』

 店内の壁に埋め込まれた大型スクリーンや各自の三角テーブル上に投影された立体映像には先輩カップルのベイビが保育器を内側から粉々に壊し立ち上がった姿が映されていた。無論、俺たちにも先輩カップルのキメラが見えたいるというか、それは俺たちの前にいた。

 獰猛な虎の胴体に理知的な少年の頭が乗り、その尻尾は蛇の様に鱗に覆われていた。それは外観上からはキメラ(異質同体)と呼ばれるものが一番近いのかも知れない。複数の遺伝子を持って誕生した別主の生物、通常は遺伝子の相反する特性のため不幸な運命を背負った不遇の子。

「どうだ、俺たちのベイビは強くて可愛いだろう?」

「あら、私たちのベイビは強いだけでなくとても賢いのよ」

『グゥオー』

『お父様、お母様方、お客様、それに異邦からいらした方々、こんにちは。便宜上私はΩ(オメガ)とこの星のコンピュータに登録されれました、お見知りおきを』

 人間、虎、蛇?のキメラ、いやベイビは器用に人語を話し自分をオメガと名乗った。


・・・・・・ ほう、普通に人類枠(ヒューマン・カテゴリ)かと思っていたが美男美女のどちらかに蛇?爬虫類の遺伝子があるみたいだな?

 おや?


 俺たちの前に置かれた保育器のランプが様々な色から全て緑色に変化すると空気の抜ける音とともに蓋が静かに上に開いた。

 俺たちのベイビが目を覚ましたのか、期待していたがはて?


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