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125 監視者

コロナの影響で投資環境は冷え込み過ぎですね。

兆利人への道は、遥かに遠く険しいもの・・・・・・

こういう時は、小説読んで過ごすのも良いでしょう。

「ほう、反物質を摂取するこの惑星の生物、生体加速器とも呼ぶべきものと貿易を始めたのか。なるほど、ユニークで興味深いですな。船長、我々も彼らと友好を結んだ方がよろしいのでは?」

 宇宙探査船の中で、船長は部下からの通信に紅茶を飲みながら答えた。

「いや、まだだ。彼らの目的が何なのかを突き止める必要がある。それに彼らの宇宙船は規模が大きすぎる、一つの恒星系を丸ごと移動するとは。その科学力は我々のものとは比べ物にならない、安易に彼らと接触して宇宙連邦を危険に晒すことはできない!」

「了解、引き続き対象に悟られないように監視を続行します」

(それにしても、惑星規模の生体加速器で反物質を作り出す生物が居たと思えば、一つの恒星系を宇宙船として使う人類がいるとか。何が出てくるのかというワクワク感が止まらないが、他文明の衝突による武力闘争とそれによる滅亡の危険性を考えたら眠れなくなりそうだな)

 そう、彼の指揮する探査船は平和目的のための船ではあるが決して戦闘力が無い訳ではなかった。むしろ惑星くらいの質量物体なら破壊できるだけの武力を持ち合わせており、彼の所属する組織は探査船が武力を駆使する必要性も認識しているのであった。

「こちらの武器を使うことが無いよう祈るだけだな」

 船長は呟くと、新しい紅茶を淹れてその香りを楽しんだ。スクリーンに映し出されているのは、この恒星系の第四惑星だ。現在探査船は赤茶けた惑星の周回軌道をとっている。恒星系型宇宙船の最重要監視対象は住民がいる第三惑星だが、あまり接近し過ぎると発見される恐れがあり、何よりも敵対行為と誤解されるのを防ぐため第四惑星の軌道上から監視している。


 

「さあ、異星人と商売の約束を取り付けた私に感謝しなさい、むしろ崇めなさいな!」

「まあ、惑星破壊すれすれの流星群衝突事案を起こしといて、何気に友好関係を築けた下僕一号の悪運の強さは褒めるというか、感心するものがあるな」

 惑星から戻って来たホムンクルスの少女は、俺に盛大に自己の功績をアピールしてくると、紅茶で喉を潤した。

「ご主人様、お話し中申し訳ありません。火星軌道上に所属不明の船がいます。どうなさいますか?」

「まあ、何もしてこなければこちらから手を出す必要はない。アルドは一応周囲に他の船や工作員が居ないか確かめてくれ」

「仰せのままに、ご主人様」

 宇宙船太陽系マンズーマ・シャムセイヤの制御AIアルドが、報告してくれたが俺は火星辺りから様子を窺う様な良識のありそうな相手なら放置で問題なしと伝えた。

 だが商売の種になるかも知れないな、今度暇になったら新商品のうま味調味料でも味見させてみようか?大口に成るようなら、本気で考えて見るのもいいかも知れないな。


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