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109 引導

『注意』仮想通貨の取引には、非常に高いリスクが伴うの認識してください。

 投資に際しては、慎重に判断してください。ショートだロングだと浮かれていると

足元を掬われますから。

 兆利人への道は遥かに遠い、そういうことです。

 ふう、結構貯め込んでいたみたいね。

「スカーレットのお陰で、私の懐は暖かいわ。お礼を言うべきかしら?」

「・・・・・・ 死にゆく者の戯言たわごとに付き合う趣味はない」

 俺は、右肩のムガットに視線をくれると怒りの炎をスカーレットの敵にぶつける。しかし、スカーレットの骸からウジ経由で流れる強大なマネーパワーに弾かれてしまった。

「なんと、これほど貯めてくれていたのか・・・・・・ スカーレット」

「ふふ、まあ私が有効活用してあげるから。では、見晴らしの良いスカイレストランに参りましょうか、竜」

 ・・・・・・ なんか馴れ馴れしいな、こいつ。俺のことを知っているようだが。炎が効かぬのなら雷でけりを付けてやる。

「頼むぞ、ムガット」

『・・・・・・ ムガット』

 俺は取り敢えず、金の鎧マネースーツと金のマネーソードを装着すると魔導を集中させ超極大の雷を呼ぶことにした。既に晴れ渡った空は暗雲立ち込め、イオン化した鉄臭い空気が漂っている。

「竜、もう無駄なことはよして、お茶にしませんか?」

 美人なお姉さんは好きだが、スカーレットの敵だからな致し方なしだ。遂に超極大の太さ数百メートルを超える雷の準備が整った。

「待たせたなスカーレット、行け!」

「ふん、無駄なことを」

 超極大の雷が、直径一キロメートルに届こうかという正に神の雷が妖艶な美女に迫り、周囲の海と氷も何もかもが、超極太の雷光に飲み込みる。耳をつんざく轟音が間髪入れずに襲い掛かる。

 水蒸気の立ち込める霧を一陣の風が追い払うと、美人さんが退屈そうに小首をかしげる。

「もうそろそろ、いいかしら。お茶の時間よ竜、新作のケーキも付けてあげるから。それとも、何?私の方がいいかしら?」

「何度も言わせるな、戯言に付き合う趣味はない!」

 俺は、黄金の劔と鎧を融合させる。それは、黄金の眩い光の中で身長八メートルの巨大な鎧、|黄金の矛盾(スィラーフ、ディルア)となり、俺はその中に吸い込まれていった。

「図体が例え大きくても、それが何になると?」

「待たせたな、雷は単なる実験準備だ」

「なに?」

「解放だ!」

 俺の命令にムガットが忠実に大魔導を実行する。海水から電気分解により生成抽出した物質を高温高圧の中で保持していた、それを一気に妖艶な美女に向かって解放した。

 数百万度の高温プラズマが、致死の結果を伴って美女に殺到した。

「え?こんなはずじゃ」


 黄金の矛盾の周りを致死の結果が渦巻いていた。海は蒸発し、一時的に旧大陸の成れの果て黄金の塊が顔を出していた。暴風が雲を蹴散らし、太陽が暴力的に光を降り注いでいる。そこに、女が倒れていた。

「竜とお茶したかったなあ。それだけだったのに・・・・・・」

「お前は一体?」

「一口お呼ばれしてもいいかしら?リサイクルは大切よね!」

 ネコさんが突然現れ、女の胸元を噛み裂き中心の臓器を飲み込んでいった。心臓だよなあれって?

「ネコさん、どうして?」

「この女?は西城斎酒ゆき、かなりの使い手なのに竜さんも強くなったわね。残りはムガットが処理してちょうだい」

『・・・・・・ ムガット』

 ムガットがあっという間に西城斎酒とスカーレットの遺骸を処理していった。

「ネコさん。だから、どうして?」

「それは、強い力を得られるなら地獄にも天国にでも出張する、それが魔導を目指すということよ」

「スカーレット・・・・・・ お前のお陰で目標額を達成できたよ。ありがとな」

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