不幸自慢大会
1話の長さが不安定だったり、他にももしご指摘あればお願いします!
今回長いです。
「私はね、一年ちょっと前に婚約者がいたんだけど、一方的に破棄されたのよね。同じ会社の人だったんだけど、ある頃から突然君は結婚に向かない、可愛げが無い仕事人間とか、ありとあらゆる罵倒がはじまってね。彼の予定ではすぐに私が婚約破棄したいってなる予定みたいだったんだけど、元々尊敬できる人だったし、男の人もマリッジブルーになるのかななんて思って気遣ったりしてたんだ。そしたら結納の席で、実は好きな人がいる君とは結婚できないって、彼女は優しくて、僕のこと見てくれて、僕がいないとダメな子なんだ。君は1人でも平気だろって。」
山野が何とも言えない顔でいると「まぁ、もう大丈夫だから。でも元々私の部署の後輩で私が彼に紹介して、しかも好きな人が出来たまででいいじゃん。何でその子のいいところまで聞かされなきゃならないの?おまけにその後会社に居づらくなって2人共やめたんだけど、それも私が手を回して辞めさせたなんて噂も立って、大変でした!何より私だって一人で平気なわけじゃない!!」最後の方は冗談ぽく叫ぶ様に言った。
山野は自分と重ねる部分があったのか?また少し目を潤ませていた。いつの間にか厨房に行っていた、天使が戻ってきて、「一時期酔う度にその話してたもんね可愛かったわ〜あんた。あの頃は。」
料理を持ってきた、天使にキッと目を向き「うるさい権田原豪鬼‼️あんたの話もしなさいよ!」えっ?と、山野が思う間もなく、「その名前で呼ぶんじゃねえよあばずれ」ドスの効いた声で怒鳴ったあと、「私ね昔、心は女だったんだけど体は男だったんだ。」
今は違うという強調なのだろうか、今も立派な男だ。が山野はそれを飲み込んだ。
「高校柔道日本一、大学でもアマレスで日本一だもんね。」倉科は飲み込まなかった
「だから余計なこと言うんじゃねえ。」
山野がビクッとする天使が溜息はいて、「まぁ良いわ今じゃネタだし。寝技の神とか、アマレスの時は神速のバックとかいわれたのよ。」ニヤリとしてきらりと光る瞳が山野に向いていたので山野が身の危険を感じたのは言うまでも無い。
「で、卒業して警察入ってマル暴(暴力団対策担当)で働いてたんだけど、そこで逮捕するはずだった組長がタイプで逃しちゃって。へこんでたら同じタイミングで、一応社会適合者の振りして、付き合ってた彼女に証拠付き(BL本など)でバレて両家公認の付き合いだったから、なし崩し的に自分の親にもばれて、現在絶賛勘当中でーす⤴️」天使がサムズアップし、倉科は笑っている、横で山野が(笑えない、この2人の話不幸すぎる何でこんな笑い話な感じなの?)と思っていると2人が「で、あんたは?」と聞いた。
「いや、僕なんて付き合ってたと思ってた彼女に付き合ってなかったって言われただけで、お二人に比べれば全然でした。」
「ふーん、まぁ若い時はそういうのあるよね。勘違いっていうの?」「でも4年間ですよ、勘違いしちゃうじゃ無いですか。」2人の不幸が衝撃だったのか、わりと山野は平然と泣くこともなく話せたが、2人は「「えっ2年間?」」と反応した。
「ちょっと2年って中々よ。ストーカー認定されてもいいくらい。そんなに思わせぶりな子だったの?そんなに勘助なのあんた?」
「って言うか同棲してたのが4年間ですね。そろそろプロポーズも考えてたのに、付き合ってないよねって言われて凹んでたんですけど、お二人のおかげで少しですが、元気でました!」
倉科と天使が、これはヤバイ(面白そう)ってアイコンタクトをして、好奇心も抑えきれず。倉科に至っては元々面白いネタを拾うつもりの軽い気持ちでいたし、ただそのネタが、思いのほか大きかっただけで、2人はまるで打ち合わせたかのように、「「ちょっ、もっと詳しく‼️」」とハモった。
話しが終わる頃には、倉科も、天使も何とも言えない顔をしていた。
倉科(なに?SEXはSEX、恋は恋って?若い子だよね?)
天使(家追い出すって、しかも新しい男が来るから?そいつ本当に病んでるの?ていうかみゆきって私の名前がもう地雷じゃない!)
「どうしました?」沈黙する2人に山野が話しかける。そのあまりの普通さに2人はヤバイと感じた。そんな事が今日あったのにそんなに平気でいられるわけが無い。
絶対に後日反動が来るか既にこの子壊れそうかもと。そして、「飲もう、今日は。みんなの不幸に乾杯しよう!忘れよう!」変なテンションで倉科が言うと
「私も色々作ってくるわお腹減ってる?減ってなくても作るわ!」天使がカウンターで色々作り出した。「美味しいものたくさん出して。お酒もいいやつ持ってきて。今日は私のおごりだから、どんどん持ってきて。」
「わたしも今日は儲けなしでサービスしちゃうよ!」山野が戸惑い「あの、麻里さん?みゆき・・さん?」と話しかけるが、
「いーわよ遠慮なんてそれとこんなオカマみゆきさんなんて呼ばなくていいわよごんちゃんで。いいのごんちゃんで」
「そうそう私も今日は本名の方で呼ばれたい気分だから。気軽にごんちゃんって呼んでね❤︎」最大限に気が使われスーパーハイテンションな宴が始まった。
山野は最初キョトンとしていたが美味しいお酒にご飯にテンションの高い二人、盛り上がらない筈が無い。宴は朝まで続きその頃には立派な3人の酔っ払いが出来上がっていた。




