共依存 みゆき 前編
最後に成功した山野に元カノみゆきが会いに来て刃物なんて昼ドラ展開も考えたのですが、それを書かなかった後付け前後編です
「お帰りなさい!」甲斐甲斐しく玄関まで出迎えをしたのは第1話以来のみゆきだ。「只今。今日もずっと家に居てくれたんだね。それでいいんだよ。君は何もしなくていいんだ。」爽やかに男は笑った。新しい彼氏という男は精神科医でみゆきが受診の際に出会った。
男は風呂に入ろうとする。自分で風呂をいれる。みゆきがやろうとしても「君はただいてくれるだけで僕は幸せなんだよ」と、何もさせない。道を1人でコンビニにいっても怒られる。携帯はGPS標準装備ら2人で買い物に行っても、何でも買ってはもらえるが、男性店員と目があうと「あいつは君を見ていた、君の眼に映るのは僕だけでいいんだ!2度とここには行くな」と言われた店が数知れず。
最初は愛されてるなーと思った脳内お花畑なみゆきも流石にこれはやばいと思った。束縛とかいうレベルじゃない。まぁ男なしでは生きていけないタイプなのでそれでも彼氏なしより居心地がいいし、リア友なんてものはいないのでまぁよかったが何かが足りなかった。
ある日帰ってきた彼が、経済雑誌のようなものを見ていて、彼の横に座ってくっついていたみゆきはそこでとんでもないものを見た。そこには”次世代の通電”という見出しでチーム発足以来初の追加メンバーと銘打って2年前は営業所のしがない契約社員だった山野が写っていて、契約社員から、本社の広告のエースのチームにまで成り上がるサクセスストーリーつきだ。
その瞬間みゆきは自分に「必要」なものが何かわかった。顔を赤らめながらも、通電の正社員なら、しかも雑誌に取り上げられる程なら将来も期待できる。きっと彼は私を待っている。だって私は彼を必要って言ったから。そんな超理論を胸に抱き、会いに行こうと決めた。
考え事をしているみゆきを見つめ「どうしたの?」って聞く彼に抱きついてなんでもなーいと甘えるみゆき。善悪の無さこそが彼女の怖いところである。数日後、携帯電話を家に置き公衆電話から電話をした。「ママ、今度の彼の休みの日みゆきはママとあうって事にして、私の幸せのために。」そう言うとママは何も聞かず快くOKしてくれた。そして怪しまれないように逆に彼が休みの前の日に「明日の休みなんだけどママと2人で買い物行ってきていい?」ときいた。他のどこか行くなら僕も行くよといく彼だがママが苦手な彼はしぶしぶOKした。そして当日が来た。
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