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退屈とたたかう企業戦士

「あーあなんか面白いこと無いかな。」倉科麻里はつぶやいた。今年で30歳一流と言われる企業の最年少での女性初の部長昇格、一生を過ごすであろうマンションを先日購入。


とりあえずの目標無くなったなー。いや、出世はしたいし、仕事も楽しい。


まだまだ上は目指したいけど、私何でこんな働いてるんだっけ?息抜きもしてるし、一緒に飲む友達も、今はいないけど彼氏も大概いるし人間関係も大方悪く無い。


人に相談なんてしようものなら贅沢って100パー言われそうな現状。「でもなんか、退屈なんだよなー。」考えると頭がモヤモヤする。とりあえず明日は休みだし、久しぶりに予定も無いし。ビール買ってワイン買って、アロマキャンドル焚いて海外ドラマでも見よう。


なんか、これも最近本当に楽しくてやっているかわからない。まぁいいや。退屈を満たすためと思いながら、近くのコンビニに入ろうとした。


するとグスッ、グスッと音が聞こえていて、見るとコンビニ前のベンチでは大きなキャリーバックを持

った男性が泣いていた。(うわー、男泣きだ。えっ?家出とか?まぁいいや。関わらないでおこう。最近物騒だし。)


そうしてコンビニの中にはいった。そう言えば私も昔はよく泣いてたなー。仕事も恋愛も、もっと感情豊かに。なんてノスタルジーに浸りながら、ファッション雑誌等に、軽く目を通し一、ビールとワインをカゴに放り込みコンビニを出た。


15分はたっていただろうか?ベンチをみるとまだ泣いている。よく(見ればわりとイケメンかも?若いなー)何て思いながら家路についた。


不意に携帯電話が鳴る。げっ、会社の担当役員だ。上司からの電話に取らないわけにもいかず、ンンっと咳払いをして声をワントーンあげて、キリッとして電話に出た。

「はい倉科です。どうなさいました担当?」また・・か?気分が沈む。これだから縁故の役員は、パソコンみろよ。


気持ちを押し殺して30分くらいかけて、仕事の説明して、何故か申し訳ありませんって謝って。電話を切った。あーイライラする。この時代に何でパソコンのメールも開けない奴が一流企業の役員なんだよ。


コンビニの袋から思わずビールを取り出し、電話していた公園のベンチで飲み始めた。

疲れていたのかストレスか、普段はそんなに弱いほうでは無いがすぐにホロ酔い気分になってきて、またつぶやく


「なんか面白いこと無いかなー。」ふと頭の中で何かが閃く。シラフであれば、こんなことはまず無い。酒のせいとでも言わんばかりに、家までは後5分ほどだが倉科カナは歩き出した。家とは反対の駅の方へと。

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