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倉科お仕事モード

更新が遅れてすいません。仕事が繁忙期に入ってまして。一週間に2〜3回は更新したいなと思ってます。

さらに一月後、応募者が大きな会議室に集められた。すました感じの倉科が出てくるこで山野はクスッとしてしまった。


隣に座っている女性が目を輝かせている。忘れてしまっている方も多々いると思うが、倉科の経歴は、働く女性の憧れであり、勿論男性からしても憧れである。Cellarのことは書いてないが、業界紙にも若き部長で容姿端麗ということで、何度か出ている。つまり通電という会社の顔でもある。


咳払いをして倉科が喋りだした「Cellar代表の倉科です。」倉科が代表だったことに、ざわめきが起きる。


「思ったより少ないですね。Cellar一応人気あると思ったんですが(笑)まぁ部課長の承認がないと来れないものですので、ここに来たみなさんは、その部署の長がどこに出しても恥ずかしくないと思っている皆さんだと思います。」


話を聞いていた山野は驚いていた。声が表情がいつもと違う。人間ここまで変われるものなのかというくらいに。物腰は柔らかいのに迫力がある(これがまりさん?)


山野は息を飲んだ。話している雰囲気は柔らかいのに空気が張り付いている、矛盾に満ちた空気だった。


「では、私の話はこれで終わりです。」説明の後に大統領のスピーチ後みたいな拍手が起きた。


そして小岩井から細かい説明があった。「じゃあコンペの詳しい説明をしまーす。」空気が緩む。小岩井はいつも通りだ。


説明されたのは、

1.コンペは凡田時計店の50周年のCMを作る。

2.予算等も設定してあるのでそれに従い最後はどんな内容や、意味を込めたかのプレゼンもしてもらう。

3.もしそのまま使える物なら、そのcm にcellarと、クリエイターとして合格者の名前が載るので頑張ってということだった。

4.このコンペの期間は出向となり、制作することで仕事となり給料は出るが、出来上がったものがあまりにもお粗末な場合は今後の査定に関わる。

5.CMは1人で作ってもいいし、今集まった26名で、話し合いチームを作ってもいい。ただしチームの場合コンペに勝っても、全員がセラーに入れるとは限らない。チーム内で分担した仕事をレポートに提出すること。


説明が終わり、集まった人だけが残された。甘い話だけではなく高いリスクもあったので、困惑している人もいた。

山野がどんなもの作ろうかと考えていたら「あの、私と組んでくれませんか?」隣に座っていた女性が、ふいに言った。


ある程度周りが話している中でも、その女性の提案は少し注目された。他の人たちが腹の探り合いと言う名の意見交換している理由は勿論優秀な人材探し。


名札についている部署、役職や支社の探り合い。その中で、山野は唯一営業所から来た今年度中途採用者。


他の人からすれば戦力外だ。話しかけようとした人間もいなかった。何故?と、山野本人も思った。


彼女の胸には”本社主任”と書かれている名札が見えた。実績のある人間が何故?パシリにでも使うのかとまわりが考えていると、「俺も入れてくれないか?」と見るからに自信過剰な男が声をかけてきた。


「いいですよ。あなたも誘うつもりでしたから。じゃあこの3人で頑張りましょう。」あっさりとしかも(誘うつもり?どういう基準だ?しかも俺はもう決まってる?)山野は困惑したが、中途採用で経験の浅い山野には1人でこの課題をやれるわけもなく、半ば押し切られる感じでチームが決まった。


そして最後に殆どのチームや、個人でやると決めた人が決まった時に倉科から一言があった。


「はい、じゃあ最後に1つ、私たちに、Cellarに媚びない物を作ってください。新しい物を見せてください。このコンペは新しい風をCellarに入れる為のものです。皆さんのオリジナリティに期待します。」挑発と激励を込めたような口調だったら。その一言で締めとなり、説明会?は解散となった。


「じゃあ私達も外で、打ち合わせでもしましょうか。」彼女が言い、山野ともう1人の男が付いて行った。


山野は同じ会社での契約社員としての働きが良かったから営業所の所長から承認を貰った設定です。

後付けみたいですね(^_^;)

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