第1話 ー物語の始まりー
今日から毎日更新を心がけて頑張ります!
平均2000文字!その方が見やすいでしょ、
まぁ、何はともあれ見てみてください!!
俺の名前は相川 輝。自称日本一…いや世界一普通の男子中学生だ。
テストの点数は平均よりやや低め、好きな食べ物は唐揚げとカレーライス。嫌いな食べ物はトマトとピーマンだ。
友達は、5人ほどいる。好きな女子もいる。好きなアニメもややあるが、オタクってほどでもない。顔はけしてブサイクではない。ただイケメンと言われるとそうでもない。只々毎日、朝起きて、朝ごはんを食べて、登校して、友達と話し、授業を受け、給食を食べ、そして下校し、晩御飯を食べて寝る。
…………………………普通だ。
何もかもが普通だ。こうゆう物語の主人公は、オタクとかイケメンとかそうゆうイメージが強いのだが、この物語の主人公(俺)は特技や性格、趣味までもが普通なのだ。
でも俺は、この日初めて普通じゃない行動をとった。
それは夏休みが終わって約2週間ほどたったある日
友達と学校から帰っている時、俺は赤信号で止まっていた。しかし俺の反対側にいたベビーカーが横断歩道を進んでいたのだ。もちろん赤信号だ。
しかもベビーカーには赤ちゃんが乗っていた。親は気付いていない。電話に夢中なのだ。
実はここ、ゆったりとした斜面になっていたのだ。
恐らくこの親子はこっちに引っ越してきたばっかだったのだろう。
ベビーカーが横断歩道を転がって言ったのと同時に軽トラがこちらに向かって来た。俺の見た感じ時速60㎞は出ているだろう。
ベビーカーと軽トラを見た大人達や、俺の友達は必死でベビーカーを止めようとした。
しかし、足は動かなかった……
そしてベビーカーが横断歩道の中央あたりに来た時、やっと母親がいなくなっていた赤ちゃん、そして中央にぽつんとあるベビーカーに気が付いた。
すると母親は……
「誰かぁぁぁ‼︎‼︎私の子供を助けてくださぁぁい‼︎」
その言葉を聞いても足が動く者はいなかった。
俺以外には……
そう。俺は何故か全力でベビーカーに向かっていた。視界の隅にはもう既にブレーキを踏みかけている軽トラが見えていた。
軽トラが止まる気配はない。運転手は必死で止めようとしているがいきなりの事で直ぐには止まらなかった……
そして俺は、軽トラとの距離が10mをきった瞬間思いっきりベビーカーを前に蹴った。勿論サッカーを習っているわけでもなく、ベビーカーへの衝撃は小さかった。
しかし、ベビーカーを衝突から守るくらいは進んだ。
それと同時に俺の体に激震が走った。これまで感じたことのない痛み。体のいたるところの骨が砕けているのがわかる。その時俺は思った。
俺はもう死んだんだなと…………
………………
…………
……
次に俺が目が覚めたのは、学校のような場所だった。何と無く俺達の学校に雰囲気が似ている。でも直ぐに俺達の通っていた学校じゃないことがわかった。
だっておかしいじゃない、黒板の上に骸骨があるなんて……それに机の上には何か文字が書いてある紙が置いてあった。
俺はとにかく教室から出ようとした。しかし、俺はすぐさまやめた。ドアの窓から見える景色に言葉を失ったのだ……
ドアの窓から見える教室の外は、まさに暗黒……
一面が黒……いや、真っ黒に染まっていた。
俺はここが現実世界じゃないことがわかった。まぁ当たり前だと思うが……
俺が教室の方を振り返ると、さっきまで誰もいなかったはずの教室に、1人の男の人がいた。外見はスーツ姿の仕事のできる大人みたいな感じだ。年齢は……二十代後半くらいだろうか、それなりにイケメンだった。つい最近剃ったであろう髭が特に良かった。
「やあ、君が輝くんだね。とりあえず自己紹介をしよう。僕の名前は佐々木 神也とりあえず“シン“と呼んでね」
「よ、よろしくお願いします」
「はっはっは、そんなに緊張しないでいいよ。とりあえず君にはここがどこか説明する必要がある。まずここは超簡単に言うと死後の世界だよ。まぁ正式名称は凄く長いけれど、まぁ、とりあえずここは死後の世界と思っておいてくれればいい。しかもここはなかなか来ることのできない超VIPルームなんだ」
「やっぱ死後の世界ですか……それに超VIPルームだなんて、どうしてそんなところに俺はいるんですか?」
「それは君が誰かを助けて死んだからだよ。死後の世界では死に方で今後の運命が決まるんだよ。たとえば、事故で死んだ人は地獄に行くことになるね。つまり事故で死んだってことは誰も助けていない。なのでXパワーが0の状態でこの世界に来ることになる」
「Xパワーとは?」
「Xパワーとは、その人が死んだ瞬間に魂に宿るエネルギーのようなものだ。仮に誰かを庇って死んだ人がいたとする。その人が助けた人数が10人だとXパワーが10になる。逆にさっきのように事故で死んだなら、誰も助けていない。つまりXパワーが0の状態でこの世界に来ることになる。この死後の世界では、Xパワーが大変貴重な存在なんだよ。なんせ誰かを助けて死ぬ人が滅多にいないからね。だから僕たちはこの制度を作った。Xパワーが0の人達は地獄へ1~10の人達は新地獄へ、11~30の人は天国へ31~50の人は新天国へ、51~70の人は神天国へ行ける。神天国へ行ける人間が来るのは1年に2、3人なんだ。そして、70~100の人は神国へ行ける。そして、Xパワーが1000以上の人は、この超VIPルームへ来れるようになってある」
「ってことは、俺は1000人以上の人達を助けたってこと?で、でも俺はベビーカーをただ軽トラから助けただけだし……1000人なんて人助けてないはずですよ……」
「実はね、君が助けた子供は将来、歴史に名を残す偉大な医者になったんだよ。その子が助けた人数は……約5000人。つまり君は5000人の命を助けたことになっているんだ。もし君があそこであの子供を助けていなければ、あの子は死んだいたんだ。そして、医者になることはなく、5000人の人々はその病気を治してくれる医者が見つからず、死んで行くはずだったんだ。……君はちゃんと5000人の命を助けたんだよ」
「…………あまり、実感がないですね。それに、どうしてあなたはそんな未来のことをわかっているんですか?」
「ん?あぁ、それは僕が「神」だからだよ」
「!?」
いきなりの爆弾発言に輝は言葉を失った。今まで話してきた相手が、実は神様だったなんて、信じられるはずがない。まぁここが死後の世界ならばいて当然なんだがいきなり「神」と言われても納得がいかない。
「まぁ、そうなる気持ちは分かるよ。君たちから見て僕は、想像上の人物であって実在するとは思わないだろう。でも僕は、ちゃんとした神だから安心してね!」
「そう言われましてもねぇ……」
「まぁ、神って言っても僕の他にもいるけど、まぁそれは別にいいからね。って事で君は5000人の命を助けた、そのご褒美を僕は用意させてもらった。君にはもう一度人生を楽しんでもらおうと思う」
「それって、もう一度人生をやり直すって事ですか?」
「うん。それに5000人助けた人が来たのは100年ぶり位だからね、神の中で話し合って、色々なサービスを用意したよ。まず、君は地球に転生するか、違う世界に転生するか選んでもらう」
「違う世界?」
「うん。君たちの言葉で言うと異世界?と言うんだっけな、まぁとりあえず君はまた地球に転生するか、異世界に転生するか選んでもらう。正直僕は、異世界に転生するのをオススメするよ。この世界に科学はない。代わりに魔法学が発展している世界だ」
「魔法学?それってつまり魔法が使えると言う事ですか?」
「まぁそんな感じかな、それに異世界に転生するなら僕たちもサービスしやすい。なんせそこの世界の神とは知り合いだからね、さっき連絡してOKしてもらったし、もう一度同じ世界に行くより違う世界に行く方が楽しそうじゃない?」
「うぅ〜ん……ちなみにサービスってどんな感じなのか?」
「もしこの世界に行くなら僕は君に EXスキル を2つプレゼントしよう」
「スキル?それってゲームとかでよくあるやつ?」
「あぁ、そんな感じのやつだ。さあ、とりあえず大体は伝えた。君はどっちに転生する?」
「そうだな……じゃあーーーーーーーーー」
なんかあったらコメントよろ☆