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私の闘い
「もしもし。」
電話越し、震える相手の声
「もしもし? ハナよ。」
威張り散らす。弱者の前では
ここは私の、私だけの世界。
「約束どうり…」
「約束どうり、そこから降りなさい。」
彼女は震えた唇で、舌でその言葉を味わうかのように舌打ちをした。
「靴は揃えて。それからその携帯はそこから投げ捨てて。1つでも従わなかったら…わかってるわよね?」
喉が鳴る音がした。
了解の合図。
「さあ、携帯を投げてそこから飛び降りなさい。 あなたの権力とともに崩れ落ちるのよ。何か言いたいことがあるのなら、聞いてあげてもいいわ。」
彼女は辛そうな顔をしているのだろう
その表情をこと細かに想像することができる。
「黒瀬に…好きだったと伝えておいて。」
「そんな大切なことを私に託けてくれるのね
それを伝えることは約束しましょう。
安心しなさい。私は嘘は言わない。」
彼女は何も答えなかった。
次にふわっと宙を舞う音がした
証拠を見せつけるかのように、電話を切らずに彼女は落としたのだ
嫌な鈍い音の後、何も聞こえなくなった
私は携帯の通話履歴を削除し、前を向いた。
後処理以上にすべきことがたくさんある。
あいつのシマの統率、およびクラス半数以上の維持。
「ふふ…ふははははははっっ…」
あと少し。
あと少しの努力で…
人望ゲームは私の勝利…!!




