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Chapter02

世界が出来てから1000年。


人類は科学文明を発達させ、繁栄の時代を築き上げて来た。


しかし文明の発達に比べ、内面的、精神的な成長がついて行かなかった人類は


己が国の利益を求め過ぎ


高度な科学文明を全世界を巻き込む戦争へと使ってしまう。


それが滅亡へのトリガーを引く事と気づかず。


激しい人類同士の戦争は凄惨であり


人工物や人だけでなく世界の環境すらも破壊しつくし


結局勝者のいない幕引きをする。


破壊しつくされた大地に残った爪痕は大きかった。


時空が歪められ、それまで物語の空想の産物でしかなかった


魔物や亜人と呼ばれた存在が飛ばされてきた。


また、汚染された動物などが化け物に変異していく。


大気が汚染され純粋な人間が生活するには厳しい環境となり


自然のバランスが完全に狂ってしまった。


人間はそれまで培った科学文明の残りを駆使して


生活基盤を地下へと移し逃げ込んで行った。


そんな中、取り残された地上に取り残された一部の人間と亜人は


魔物と苦しい環境と戦いながらも復興を目指して行く。


先住住民である人間が地上を捨てなくてはならない程


汚染された環境に亜人耐えられたのに理由があった。


科学では対応出来なかった環境問題に


亜人達は魔法と呼ばれる科学とは違う神秘的な力、技術体系を使えた事。


また次元の歪みは一時的であり


現状で亜人達は元の世界へと戻る手段が無かった事により


地下にも行けなかった彼らと一部の人間は死に物狂いで


地上で生き抜く術を模索しなければいけなかったのである。


そして地上ではこの大惨事を起こした科学の使用を


硬く禁じられ禁忌とされたのである。


科学戦争が終結し、この惨事が起きるまでの暦を機械暦と呼ばれる事に


そしてここから先の暦を魔法暦と呼ばれる事になる。




それから500年後


地上の環境は完全に回復し未だ魔物は俳諧するものの


地上人は再びそれなりの文明レベルまで回復し


様々な国が建ち世界は再生を迎えていた。


しかし、それを知った人間、地下に逃げ延びた者達は


再び地上を取り戻す為地上へ上がって行く。


地下から戻ってきた人間、地底人はこの世界の先住民族としての


当然の権利と世界を取り戻す事を主張する。


地上に取り残された人間・亜人、地上人は地底人の勝手な行いの


結果としてこの地上に放り出されたのにも関わらず


自分達が復興させた世界を当然の様に奪い取ろうとする地底人に激怒。


魔法暦502年、地上人と地底人は各々の思惑を抱え


群雄割拠の戦国時代へと突入する。


約490年の月日が過ぎ、地底人同士も一枚岩ではなく


地上人も各国の利益のぶつかり合いがあり足並みが揃っておらず


戦争状況は小康状態であり冷戦とも言えなくもないやや平和な状態が続いていた。


が、その停滞していた歴史に大きなうねりが生まれる。


それまで大規模な軍事行動を起こさなかったもう一つの人類の敵


魔物が魔王を頂点と据え


地底人、地上人ともに世界征服の戦争を仕掛けてきた。


人類よりも強力な魔物達に人類は一時休戦


協力して対魔王戦争に挑む事になる。


しかし人類が結託したはいいものの戦況は芳しくなかった。


そんな状況に絶望し地下と地上を諦めた一部の人間は魔法による


人工的な大地を空に作り避難をする事にする。


勿論空に避難出来た人類の人口比は大きくなく


大半は地上に残されて戦う子とを余儀なくされた。


しかし、そんな中に奇跡が起きる。


魔法暦999年。


地上、地下の出自、亜人、人間の関係の無しに集まった


12人の勇者が現れ彼らは魔王の打倒に成功する。


魔王を失った魔物達の軍勢は今までの勢いが無くなり


人類の攻勢により魔王との戦争の前までの戦況に覆す事に成功する。


魔法暦1000年。


魔物との戦争は終結し、世界に平和が戻る。


地上人と地底人の戦争もこのまま終わりを迎えた。


両者共に互いに思う事は数多くあるものの


戦争の爪痕は大きく、このまま機械暦の


繰り返しになる事を恐れた為である。


戦争終結から翌年、暦を革新暦と変更。




それから998年後、革新暦998年。


平和が続く世界でまた歴史が動こうとしていた。


そして、君の冒険の始まりである。




OP終了。


一応OPはすっ飛ばせるんだが


見られるのはキャラメイクの時だけだしな。


科学と魔法の同居する世界感か。


世界も地下、地上、天上の存在が約束されているみたいだ。


OPが終わったところで漸くキャラメイク。


キャラクター名は決めてある。


『ツヴァイ・ハイランド』


っと。


性別は男。


アバターゲームはプレイヤーキャラ=自分という


図式がなりあがる人間だから


自分と同じ性別を選らばないとかありえない。


あと女性キャラを使う男性は別にいいが


ネカマは絶滅すればいいと思う。




次に種族。


種族の種類は6種か…




ヒューマン


いわゆる人間。


どのゲームでもどのMMOでもいない方がめずらしい種族。




エルフ


耳長長身長寿で魔法が得意な種族。


美形が多いが偏屈も多い。




ドワーフ


低身長で鍛冶が得意な種族。


男は大抵髭爺だが女に関しては婆さんだったり


ロリだったり作品よって安定しない。


この作品では職人系のロリババア、ショタジジィとなる模様。




オーガ


エルフよりも長身でガチガチマッチョマンの


ウホッいい男な種族。


女性も筋肉質。


肉体美至高向け及び色物好き向け。




グラスランナー


成人でヒューマンの子供位しか身長の無い小人族。


自由人、フリーダム。足が速くて悪戯好き。




フェルパー


ケモミミ尻尾を持つ種族。


自然大好き、動物的、ちょっとワイルド。




以上か。


でも種族選択によるステータスの違いや縛りは無い模様。


変わりにジョブ毎に1つ専用スキルがあるのと


種族限定のイベントがあるみたいだ。


とりあえずステが自由なら別に種族も趣味で選んで問題無い。


と、なれば…


ケモナーとしてフェルパー一択だろjk。


年齢は13歳、で身長は大体145cm


女の子顔にして声も女性系にして


ケモミミ尻尾の男の娘の完成だ!!


男の娘は漢の浪漫、異論は認めない。


ネカマは駄目で男の娘はいいのかって?


男の娘はあくまで男なんだ、よって問題無し!!




次は…と、ジョブはゲームスタートしてLv上げてからか。


初期ステータスポイントの振り分けだけど


今振らなくてもいいのか。


ジョブ決めるまで取っておくか。


最後にスタート地点での国、所属国か。




アグストリア共和国


海辺に存在するヒューマンとグラスランナーが


人口の大半を占める貿易国家




ヴェルダン連邦国


森と川に囲まれたエルフとフェルパーの


人口が多い魔法国家




トラキア王国


断崖絶壁に山岳部に存在するオーガとドワーフの軍事国家




さて、どれにするか…


これも趣味や直感で決めて問題無いとは思う。


種族がフェルパーだからヴェルダンでいいか?


Enterキーを押そうとした瞬間


ヘッドディスプレイより外から音が聞こえる。


携帯の着信の様だ。


ヘッドディスプレイを外して携帯を見る。


電話だ、相手は…七瀬 涼。


中学時代からの悪友だ。




「もしもし、ジロー。SNOのインスト終わったか?


 こっちはキャラメイク中なんだけど」


「リョウか、こっちもキャラメイク中だ。


 今、最後の所属国家決めるトコだ。そっちはどうする?」


「ん~、ジローと一緒でいいかな。


 最初から距離離れてると一緒に遊び辛いだろ?」


「オレは別々でも別に問題無いと思うんだが」




当時オレの名前の事をからかわない唯一の男で


その割によく構ってきた。


自然と話す回数が増えていき、気が付けば馬の合う悪友となっていた。


顔は中の上、イケメンとまでは言わないが悪くは無い方。


女性とも上手く付き合え、距離感を計るのも上手い。


が、高校の時にコミケに連れ出したのが運の尽き。


オレよりもどっぷりとヲタク世界にどっぷりと浸かってしまった。


そっち方面に掛ける金と情熱は既に追い抜かれている。


その癖ヲタク趣味を隠し一般人のフリをしている。


そんなんだから彼女に振られるのだ、この馬鹿弟子がぁ~!?


貴様は一般人じゃない、逸般人だ。




「で、リョウはまたネカマで回復キャラか?


 大概にしといた方がいいぞ?」


「ネカマ言うな!?存在するかどうか怪しい


 リアル♀プレイヤーを求めるより


 理想となる♀キャラクターを自分で作る方が


 よっぽど有意義で建設的だ」


「ネカマの何処が建設的なのこ小一時間程問い詰めたいが?」


「男の娘の方がよっぽど非建設的じゃないか


 言い方を変えたトコでただのホモスキーじゃないかっ!?」


「なん…だとっ!?テメーはオレを怒らせた!!


 そしてコミケで開幕カッタにダッシュじゃなく


 ハースニールにいく人間全てを敵に回したっ!?」




先生、ネカマをやる人が一般人とか


冗談にも程があると思います。


と、馬鹿な事を十分近く話したところで


いい加減ゲームに戻りたいので切り上げる。




「そろそろ切るぞ?早くゲーム始めたいしな」


「ぁあ、すまんかった。結局ヴェルダンスタートでいいんだな?」


「そうだ」


「了解、じゃあまた後で」




電話を切り再びヘッドディスプレイを被り今度こそEnterキーを押す。


ゲームスタートだ。

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