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初めて書いた短編

作者: しろうど

10分で書いた

多分、僕は悪魔だ。



高校は良くも悪くも普通の学校に合格した。

学校内のテスト順位も中間。

顔立ちも中途半端なレベルだ。

そんな中途半端な僕にも彼女が出来た。

学力も容姿も全て僕なんかじゃ釣り合わない、才色兼備な完璧な人。

それが僕の彼女だった。

出会ったのは入学式の朝。 誰もいない新しいクラスで彼女はうたた寝していた。 それも僕の席の所だった。 放っておく訳にもいかないから彼女の頬をつんつん人差し指で押してやった。 彼女は目を覚ました途端とても驚いたような様子で顔を赤らめた。 それでも僕に謝罪した後、彼女の本来の席に座り直してやっぱり寝た。 睡眠欲に勝てなかったんだろう。 彼氏になった今ならあの日の彼女の行動が理解出来る。 彼女の唯一の弱点は睡魔。

授業中でも横をちらっと見ると寝ている。

かわいい。

横で見てるだけでも幸せだったのに今じゃ恋人同士なんだから。

人生は面白い。

なんで彼女と結ばれたかは今になってはよく分からない。


僕は多分悪魔だ。



今日こうやって日記をつけてるわけなんだけど、なんで今さら彼女と僕のことを日記にして いるんだろう?

始めたときはなにか大切な理由があった気がするのに…

そうだ!彼女のことを再確認するためにこれを書いたんだ。

日記は自分のことを客観的に見ることができるし、彼女がどういう人だったか思い出せるから

ね。

何故日記がなきゃ思い出せないか?

さっき言ったじゃないか彼女の弱点は睡魔だって。

それにこの日記を書き終えた後自分が自分の罪に向き合っていく為にね。

客観的に見れば自分は悪魔にしか見えないだろうから。

10分で書いた

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