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第1話

はじめまして!ノインです。初めて小説書きました。めちゃくちゃなところとかあると思いますが、よろしくお願いします。

「ふぁ?」


カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。

枕元に置いてある携帯を開いて時間を確認する。


「6時か……」


もう、起きて準備しないと学校に間に合わなくなる。

重い体を起して僕は着替え始める。


「とりあえず、朝食とお弁当を作らないと」


机の上に置いてある写真たてを見て、心が少し戸惑う。

しかし、もう平気だ。


「おはよう、父さん、母さん」


僕の名前は都住つすみ悠斗ゆうと。僕の両親は約3ヶ月前に交通事故で亡くなってしまった。

僕を引き取ってくれる身内もおらず、僕はマンションの1室を借り、高校2年の6月から一人暮らしをしている。

両親が残した財産でなんとか生活しているが、そろそろまずいので最近バイトを始めた。

バイトは学校で禁止されているが、理由が理由なので特別に許可されている。

朝食を食べ終え、お弁当を持ち学校へ向かった。



僕の通う朱西高校は有力な進学校で、何人もの生徒が有名な大学に合格している。

だから、入るのも大変だった。もともと成績は悪いわけではなかったので問題はなかったが。

全校生徒はだいたい350人くらい。

1学年は4クラスで別れていて、特進クラスが1クラス、普通科が2クラス、英語科が1クラスとなっている。

1クラス約30人くらいで、男子と女子の割合は4:6と割と女子の方が多い。……それを喜ぶ男子が多いけど。



学校に着き、げた箱で靴をはきかえ、自分の教室に入った。僕は普通科の2年生である。

教室に入るとすでに何人か居て、おしゃべりする人、本を読む人、いろいろいた。

見慣れた姿を見つけたので話しかけに行った。


「おはよう、翼」


「おぁ、悠斗か、おはよう」


僕が話しかけたのは上条かみじょうつばさ

小学校からの友達で、成績優秀+スポーツ万能おまけにイケメン。

人当たりがよく、基本誰とでも仲良しなので人気者である。特に女子から。

本人はあまり嬉しくないらしい。翼も女の子苦手だからな。


「今日は早かったんだな。朝部活……はもうないんだっけ」


「もう僕は卓球部ではないからね。バスケ部は?朝部活だったんでしょ?」


「あぁ、朝から体育館5周走らされた、さすがに疲れた……」


「ははっ、お疲れさま」


「お前も朝から大変だろう。毎朝、朝食と弁当作ってから学校登校してくる奴なんてお前くらいじゃないか?」


「そんなことないよ。それに、もう慣れたしね」


「その頑張りを少しは彩音も見習えばいいのにな。そうすれば彼氏の一人くらい……」


「っ!?翼、後ろ……」


「彼氏の一人くらいなにかな?翼?」


翼の後ろには般若のような顔をして、今にも拳を振りおろそうとしていた。


「あれ!?彩音!?いや、違うんだ。これはその……」


「何が違うんだ!このバカー!」


あ、拳が振り下ろされた。見事、翼の頭に命中。とっても痛そうだ。

拳を振りおろし、翼の頭にたんこぶを作ったのは、桜沢さくらさわ彩音あやね

彩音も小学校から友達で、僕と翼と彩音の3人でよく遊んだ。

身長は僕より少し低めで、髪はセミロングくらいにしている。

どちらかといえば、可愛い系。スポーツも得意で男子に人気があるらしい。


「痛いじゃないか!なんてことをするんだ、彩音!」


「うるさい、あんたが勝手なこと言ってるからでしょう!」


「勝手なって……ホントのことだろう。事実のはずですが」


「弓道部は朝部活があるから、朝は忙しいのよ!」


「そうですか、そうですか。それは大変ですね〜」


「ちょっと、翼。もういいでしょ」


「そうだな。悠斗がそう言うなら許してやろう」


「なんですって!?」


「まあまあ、彩音も落ち着いて。ほら、先生来るから」


「ホントだ。席に戻ろう」


そう言って、翼は自分の席に戻って行った。悔しそうな顔をしながら彩音も席に戻って行く。


「あ、彩音」


「な……何?」


「まだ言ってなかったから、おはよう」


「あ……えと、おはよう」



そこで先生が入ってきたので僕は自分の席に戻った。そして、朝のHRが始まった。

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