水槽の街
昼間の喧噪、夜の怒号
この街は感情で溢れた水槽みたい
岩陰に隠れて僕は眠るの
餌を求めて、泳ぎ疲れて、
水は汚れて、大きな群れに流されて、
知ることも知らないことも罪ならば
無人の悪夢に溺れていたい、と
水槽の街よ、鎮まれ、鎮まれ
明日、目覚めるその時までに
優しい光よ、その体温で
どうかこの街を救ってください
未来の惨状、明日の悲愴
この街は感情を抑えた水槽らしい
荒波に揉まれる僕は無力だ
嘘の笑顔で、与え疲れて、
涙も流せず、余裕なき一匹に叱られて
泣くことも鳴かないことも罪ならば
無人の悪夢に溺れていたい、と
水槽の街よ、鎮まれ、鎮まれ
誰もが清らかな心で過ごせるように
水槽の街よ、鎮まれ、鎮まれ
明日、目覚めるその時までに
優しい光よ、その体温で
どうかこの街を救えますように
どうかこの街が救われますように