全裸グナ VS スティード君パパ
かつて王都の夜に君臨した闇ギルドがあった。
その名も『ニコニコ商会』
ずいぶんとふざけた名前ではないか。しかし、王都にその名を笑う者はいない。
逆らう者はその体を上下に二個、左右に二個。つまり四分割されて殺されることからその名が付いた。
そんな栄光の日々も今は昔。
組織を潰され、契約魔法で雁字搦めにされた女がいた。
名をラグナ・キャノンボール。先代会長トラヴィス・キャノンボールによって拾われた子だった。
何の因果か、流れ流れてクタナツへ。
闇夜に紛れて入り込もうとするも……
「アタシに何か文句でもあるってぇのかぁい?」
「お前……ラグナ・キャノンボールだな。剣鬼殿に組織を潰されたお前が何をしている?」
「てめぇ……殺す!」
「クタナツには一歩たりとも入れぬ!」
「うるせぇんだよぉ!」
「おらおらおらおラァ! クタナツ騎士がなんぼのもんさぁ!」
「だめだな。全く基本がなってない」
「いくら剣が二本あってもな。当たらなければ意味がないぞ?」
「アタシを本気にさせたねぇ……ほぉれ? とっくりと見てごらぁん?」
「どうだぁい? この身体、欲しくはないかぁい?」
「欲しけりゃあ……とってみなぁ!」
「アタシを本気にさせた男は……みんな死んじまったけどねぇ!」
「基本から教えてやる。来い」
「効かぬ。そのような邪道な剣がこの私に通用するものか!」
「ただの横薙ぎ……極めればそれですら奥義となるものだ」
「今日もクタナツは平和だ……」
「なぜ、だぁい? なぜ、殺さないんだよ……」
「お前の剣には見どころがある。殺すには惜しい」
「ちっ……いつかぜってぇ殺してやるからなぁ……」
※本編とは若干の違いがあります。




