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ゴルドの魔術教室(実技編)


 ボクの後方には、人間の平均身長の三倍はあるゴーレムが現れました。

 当然、ボクが召喚したので、ボクには絶対服従です。


「あ……ああ……」


 ミリアムは口を開けて、ゴーレムをただ見つめていました。


「……『心情読破』……あ、まずいです。気絶しています」


 人間は時に我が儘ですが、繊細でもあるのですね。シャルドネが近くにいるとよく分かりませんが、今後はミリアムを基準に考えましょう。


「ミリアム、おーい」

「っは! きゃ、きゃああ!」

「落ち着いてください。これはボクが出したゴーレムです」

「え、ゴルド先生が?」


 一時の記憶が飛んだのでしょうか、召喚している時の一部始終は見ているはずなのですが。


「まあ良いです。とりあえずこのゴーレムは危害を加えません。ほら、ボクを肩に乗せてくれたりします」


 そう言ってゴーレムに指示を送って肩に……少しずれましたが頭に乗りました。

 召喚術も苦手なので、少しのミスは許容範囲でしょう。

「す、凄い。神術に魔術に錬金術に召喚術。天才としか言えません」

「マリーが認めた錬金術師ですよ? 納得しましたか?」

「は、はい! ゴルド先生!」


 何かゴルド先生と呼ばれる事に、少しだけ心躍りますね。


「こほん、さて、このゴーレムですが、もしも敵だった場合はミリアムの場合はどうしますか?」

「えっと、町の人を守るために氷の壁をつくって防壁を……」

「それは先ほども言いましたが、得策ではありません。相手を見てください。巨体ですよ?」


 歩けば周囲は破壊され、氷の壁も貫いてくるでしょう。

「では……『アイス・ニードル』を放って攻撃でしょうか」

「実際それしかミリアムには選択肢がありませんけどね。さて、このゴーレムの弱点は何処でしょうか?」

「え……」


 そして考え始めるミリアム。いや、実際このゴーレムがボクの出したゴーレムじゃ無かったら、今頃ぺしゃんこですよ?


「魔術に固執しすぎです。マリーの様に人間……いえ、魔術師なら神術を使うのも一つの手ですよ?」

「魔力探知……そうですね! 『魔力探知』!」


 ミリアムから神聖な魔力の流れが出てきました。神術を使ったときの特徴ですね。


「……頭の部分に魔力が集中して、そことゴルド先生が繋がっています!」

「そうです。つまり?」


「ゴルド先生を倒せば、ゴーレムも倒せます!」


 ……いや、正解なんですけど、求めていた答えと違います。


「そうなんですけど、ゴーレムの魔力が集中している部分も弱点ですよ?」

「あ、ああ!」


 ミリアムは賢そうで、実はドジなのがわかりました。今後は油断できない人間として認識しておきましょう。


「では、『アイス・ニードル』」


 放たれた氷の針は、ゴーレムの顔に突き刺さり、ゴーレムは元の土へと戻っていきました。


「ギリギリ合格としましょう。こんな感じで今日は終わりで良いでしょうか?」

「は、はい! ありがとうございます!」


 実際一番ホッとしているのはボクなのです。

 だって、精霊が魔術を人間に教えているんですよ?

 もしも今後魔術を教えてくださいって誰かが言ってきたらお金を取りましょう。

 あ、お金という概念が無いのでした。


「さて、そろそろお腹もすきましたし、帰ると……」


 そのときでした。

 何やら凄い勢いで走ってきている人影の姿が見えました。あれはシャルドネですね。

 背中にはミッドを背負っていますが、何かから逃げてきたのでしょうか。


「ゴルド、やばいわ」

「どうしました?」


 そして、シャルドネの言葉は、これから始まる戦いの鐘へと変わりました。



「悪魔の薬を使った軍団が、迫ってきているわよ!」

 ある程度の魔術に関しての設定も含め、今回の話を入れました。次回は岩の地での大きな戦いとなります。

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