あるはず…????
よし、とりあえず鎧連中から!
俺は少し腰を落とし、
「超歩!」
前の世界で身につけた超ジャンプで赤の鎧の軍勢の前までとんだ。
「なんだ?あれは?」
鎧の連中の一人が不思議に俺を眺めた。
どうやらこの世界にはこの技はないらしい。
だが俺はそんなのお構いなしに、その鎧連中の一人に狙いを定め、拳を振りかざした。
「ゴファッ!」
その鎧の男はやはりその鎧のせいで俊敏な動きができず避けることができないため見事に俺の拳をうけとってくれた。
「なんだ?あいつは?気を付けろ!」
鎧の連中の中でひときわゴツイ兜を被った奴が叫ぶ。だがもう遅い。
俺の殴った鎧のヤツの剣とを奪い、
「震滅流・一の斬…」
その剣を突の構えにし、
「世震!!」
大気を割るかのごとく、波動の突きを撃ちはなった。
ゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴ‼と波動で地面は削られるとともに、「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼」と何人もの鎧連中たちがその波動に巻き込まれ吹き飛ばされた。
「なんだ?何が起きた?」
鎧連中のリーダー核のような男が馬を止め立ち止まる。
そして、
「まて!お前ら!なにか変だ!一旦止まれぇ‼」
頭は悪くないようで俺の一撃に警戒をし、部下を止めた。
「へぇ、バカではないらしいな?赤いの。」
「なんだ?貴様は?本当にただの骸骨剣士か?」
は?
骸骨…剣士?
こいつはいったい何を言って…俺は紛れもない立派な人?間???
俺はふと自分の手を見てあることに気がついた。
そして一回目をこすり、
ゴリッ!
なにやら目を擦っただけなのにえらい音が顔からなった。
目元を指で触る。…………………………ん?…あれ?…ない?…ない…だと?
俺は何度も顔に手をあて顔からあるものを探した。がいっこうに触れない。
「あれ?俺の…目玉がない?」
その言葉に赤の鎧の男は兜外し、何を言ってるんだ貴様は?みたいな呆れた目でこちらをみていた。