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ザ☆旅行記ⅩⅠ ドラゴニア戦記  作者: 小宮登志子
第26章 最終決戦近し
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町の中心部の広場にて

 わたしたちは、せっかくニコラスに出会ったからということで、ニコラス及び青年ドラゴニア党が騎乗する馬に(二人乗りで)便乗させてもらい、町の中心部の広場に向かうことにした。今ぐらいの時間になれば、おそらくアース騎士団長及び騎士団が町の中心部の広場に集まって作戦会議を開いているところだろう。今、アース騎士団長にニコラスを会わせるとどうなるか分からないけど、他によさげな方法はないと思う。

 アンジェラは、馬に乗っている間、何度となく不安げに周囲を見回していた。ブラックシャドウのことが気になるのだろう。

 なお、プロトタイプ1号機はというと……

「ウガガッ、ウガガッ……」

 という大声とともに、ガシャン、ガシャン、ガシャンと金属音を響かせ、遅れることなく馬の後ろを着いてきている。


 そして、程なくして……

 わたしたち(ニコラス及び青年ドラゴニア党を含む)が町の中心部の広場に到着すると、広場では、アース騎士団長を中心として重武装の騎士たちが円陣を作っていた。

 ニコラスは、すぐさま馬から降り、

「父上! このようなところで何を!!」

 と、肩を怒らせてアース騎士団長のもとに歩み寄った。仲間の青年ドラゴニア党も続く。

 プチドラは、「やれやれ」といった顔でわたしを見上げた。今回も、とりあえずは親子喧嘩、つまり二人が顔を合わせた時の毎度の儀式が始まるのだろう。時間の無駄ではあるが、これがないと話が先に進まないようだ。わたしとアンジェラは(青年ドラゴニア党の一人に手伝ってもらって)馬を降り、仕方がないので(騎士団や青年ドラゴニア党から適当な距離を取って)木陰に座り、しばらく休憩することに。まあ、なんとか……、なるようになるだろう。

 果して、ニコラスとアース騎士団長は互いに向き合うと、話し合いというより怒鳴り合いを始めた。その詳細な描写は……、いや、退屈になるだけだから止そう。簡単に言えば、ニコラスが(おそらく、ドラゴニアン・ハート城にいるプロトタイプ1号機の一回り小さな(劣化)コピーのことは知らないのだろう)、「とにかく一刻も早く新ドラゴニア侯を退位させなければならない。場合によっては実力行使も辞さない」と主張するのに対し、アース騎士団長は苛立たしげに「血気にはやってはいかん。特に昨日からは、城内に得体の知れない敵が加わっている。だから、今、皆で話し合って対応を検討しているところだ」と、慎重な意見。そして、言葉や単語は多少違えてはいるものの、これと同趣旨の遣り取りが続く。

 しならくすると、アンジェラは苦笑しつつ、

「なかなか結論が出ませんね」

「そうね」

 と、わたしも内心うんざり。


 すると、その時、絶妙のというより、ありがちなタイミングだけど、

「ちょっと失礼、お嬢さん方」

 と、つい最近、いや、ほんの数時間前の聞き覚えのある声。

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