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5 地下五階に到達

8月15日レイアウトの変更。内容は変わりません。

 地下四階へとやって来ました。

 地下三階までとは様子が違い、いくつかの部屋を通路でつないだような感じです。

 ここでも地図を書きながら進みます。


「ねえねえ、その地図も売るの?」


 シェイラが、私の手元を覗き込みながら尋ねてきました。


「これはダンジョンのアイテムじゃないから、売り出すつもりはないよ」


 特に、初級ダンジョンはそんなに複雑な造りでもなさそうですし、欲しがる人は少ないと思っています。

 私はアイテムを効率よく手に入れるため、地図にアイテムと魔物の情報を書き込むために作っているにすぎません。


「ただの地図なら必要ないかも知れませんが、サラサの作っている情報の入った地図なら、欲しがる人はいると思いますよ。私も欲しいです」


 ジンも私の手元を覗き込み、驚いているようです。

 自分ではよく分かりませんが、欲しい人がいるなら、例外的に売ってもいいのかもしれません。


「そうか、ちょっと考えてみる。もし売るときには声かけるね」


 話をしていると、魔物がやって来ました。

 地下四階では、新たにレッドウルフという魔物が出るようになりました。

 ここで出会うのは、スライム&ゴブリンのペアか、レッドウルフ一匹です。

 レッドウルフの動きが少し速い程度で、ここでの戦いも特に問題は感じません。

 三人の連携もいい感じで、ここまでほぼ無傷です。


 新たなアイテムも三つ手に入れました。

 ただ、ここで本を開くわけにいきませんので、帰ってから調べることとしますが、見た感じ、『クラッカー』と『ブーツ』と『ブレスレット』です。

 いい物が手に入りました。クラッカーの味が気になります。


 とても順調ですし、時間もまだありますので、いよいよ地下五階へと行くことにします!


 地下五階でも、やることは変わりません。

 地図も、地下四階とよく似た感じです。ただ、ちょっと地図に違和感を感じるのですが……。まあ、あとで落ち着いてから確認することにします。


 魔物についてですが、ここではスライムが出なくなりました。ゴブリンとレッドウルフのみです。

 基本的に、ゴブリンとレッドウルフのペアで襲ってきます。

 厄介なのは、人間が馬に乗るように、レッドウルフに乗ったゴブリンがいることです。

 遭遇率は低いのですが、出会うと、無傷というわけにはいきません。

 普通の?ゴブリンは錆びた剣を持っているのに、このゴブリンだけ槍を持っているのはなんで?


 新たなアイテムも手に入りました。『リンゴ』と『剣』と『折れた剣』です。『剣』は店で売るのに見栄えがいいアイテムですし、『リンゴ』もとても美味しそうです。

 こうなると、折れた剣だけが残念です。形あるものは、いつかは壊れるとでも伝えたいのでしょうか……。


「地下五階の地図は完成しましたか? これからどうします?」

「地図はとりあえず書き終わったよ。地下六階に行くよりは、レベルを上げた方がいいような気がするけど、どうかな?」


 ジンに聞かれたので、そう答えた。できれば、地下四階と五階のアイテムをもう少し手に入れたいところです。


「サラサ、転移の魔法使えるんだよね?だったら、これからまず四階に戻って、アイテム拾って戦って、また五階に来て、アイテム拾って戦うで、いいんじゃない? それが済んだら、ちょうどいい時間になると思うから、転移で帰ろう!」


 シェイラの意見に賛成です。レッドウルフに乗ったゴブリンを無傷で倒せるようになりたいので。

 三人で戦っているので、魔力にも余裕があるため、いつでも帰れます。



◇◇◇



 三人ともめでたくレベル6となりました!

 そろそろ夕食時なので帰ることにし、転移で地上に戻ってきました。


「サラサ~、荷物どうする?」


 シェイラが、私に寄りかかりながら尋ねてきた。


「二人とも店まで荷物持ってついてきてくれる? そこでアイテムバックの中身出してから、バックを返しに行ってくれると助かるわ~」

「いいですよ。では、ついて行きます」


 ジンはそう言うと、私からシェイラを引きはがし、私の後ろをついて来てくれた。


 店に着くと、カウンターの辺りにアイテムを出してもらった。

 結構な量になりました。これで、明日は何とかなりそうです。


「二人ともありがとう。とりあえずこれ、9000G渡すね。今日はこれで解散にして、明日の午前中に、一度店に来てくれるかな?」

「いいよ!」

「分かりました」


 空のアイテムバックを二人に渡し、二人が斡旋所に返しにいく後ろ姿をしばし見送りました。

 さて、夕食を食べたら、明日の開店準備に取りかかるとしますか!



◇◇◇



 アイテムを棚に陳列する前に、今日新しく手に入ったアイテムの確認をせねばなりません。

 まずはアイテム本を開いてみます。


「あ、また機能が増えてる!」


 今日一日で、アイテム数がかなり増えたためか、アイテムの価格が分かるようになりました!

 でも、このアイテムの値段は、何の基準なのでしょう? 販売希望価格? 買い取り希望価格? 金額からすると、販売価格のような気がします。


「まあ、参考にはなるか」


 ダンジョンのアイテムを買い取るのは、別に私だけではありません。

 しかし、そういった店は、武器屋や防具屋だったりするため、ダンジョンのアイテムとそうでないものが一緒くたに売られて、よく分からなくなっています。

 それに、装備品以外は、売りに来る人も欲しがる人もほとんどいないので、そもそも値段の決まっていない物があります。


 基本、魔物を倒したら、お金がある程度手に入るので、それ目当ての人が多いようです。

 だいたい、スライム一匹50G、ゴブリン一匹100G、レッドウルフ一匹200Gといった感じです。

 食物類は、主に手に入れた人が、体力や魔力の回復の為に食べてしまうので、あまり市場には出回らないようです。


 その理由を今日、シェイラとジンから教えられました。普通の冒険者は、宝箱からしかアイテムが手に入らないと思っているようです。

 食物類は、宝箱以外で見つかることが多いので、これでは確かに売りに行くほどの量は手に入りにくいと納得です。


 値段に疑問を持ってしまうアイテムもありますが、これがダンジョン側?の希望なのでしょう。


 よし、基本的な方針が決まりました。

 まずは、本に書かれている値段で売り、その半分程の値段で買い取りをします。

 そして、ダンジョンで手に入るアイテムの、新しい活用法を提示しながら売っていきます。

 初級ダンジョンのアイテムの種類は全部で三十二種類らしいので、早めに確認出来るようになりたいです。


 シェイラ&ジンとは、今後も都合が合えば、一緒にダンジョンへいく約束をしています。

 今後の為にも、お互いの能力確認はしております。

 ということで、現在の私達のステータスは、このようになっています。


 サラサ レベル6

  体力   60

  魔力   35

  物理攻撃 10

  魔法攻撃 13

  物理防御 10

  魔法防御 13

  速さ   11

  魔法 ファイヤー レベル3

     コールド  レベル2

     転移    レベル1


 シェイラ レベル6

  体力   90

  魔力   6

  物理攻撃 16

  魔法攻撃 6

  物理防御 17

  魔法防御 6

  速さ   13

  魔法   


 ジン レベル6

  体力   100

  魔力   6

  物理攻撃 17

  魔法攻撃 6

  物理防御 16

  魔法防御 6

  速さ   12

  魔法   


 この調子でいけば、初級ダンジョンのアイテムの種類は、早めに全種類確認できるのではないかと期待してます。



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