11 アイテム二種が到達(画像あり)
8月15日レイアウトの変更。内容は変わりません。
1月27日画像2枚挿入
シェイラとジンが帰った後、数人のお客がまとめ買いをして帰られました。まとめ買い以外では『クラッカー』が売れたくらいです。
そして、客足が途絶えた合間に地図を描き写していました。
何とか必要枚数を描き上げた頃、カインさんがやってきて『クッキー』と『リンゴ』を買っていかれました。私の中での「カインさん甘党説」が濃厚になってまいりました。
「やっほー! また来たよー」
閉店間際になって、再びシェイラとジンがアイテムを売りにやって来ました。
アイテムバックも借りて行ったようで、昼に買い取った時の倍くらいの量があります。『薬草』も予備がまだあるようで、今回は売るようです。そして『クッキー』は、半分ほどシェイラのおやつになるようです。
「では、全部で13,855Gになります」
「ありがとう。ねえ、サラサは夕食どうするの? よかったら私達の泊まっている宿の食堂で一緒に食べない? そうしたら、待ち合わせも楽だし」
「そうだね。店の戸締まりをして、片付けが済んだら行くね」
シェイラが誘ってくれたので、夕食を一緒に食べることにします。
二人は『折れた棒』を一個ずつ買っていきました。どうやら『折れた棒』を薪にすると、とても火持ちがいいらしく、宿の方が喜ばれたそうです。
さて、戸締まりをして、今日の売上の確認をします。
今日の売り上げは21,861Gでした。昨日試しに買った人が、美味しかったのでまとめ買いしに来た結果、このような売り上げになりました。
うーん。もっと売らないと買い取りが厳しくなってくるなあ。もっと宣伝しなきゃいけないかな。
明日の装備品販売の売れ行きを見て、また考えよう。
夕食の前にアイテム本も確認することにします。累計百個を超えたアイテムがあるので、変化がないか確認したいと思います。
さっそく本を開いてみると、表紙裏に新たに何やら書いてあります。『初級ダンジョンのアイテム初回入手可能階の表示』とあります。……なるほど。
これはまた後で調べるとして、先に百個に到達した『薬草』と『蜂蜜』を見ることにします。
「あれ? なんか光ってる。個数も九十九個で止まってるし、何でだろ?」
よく分かりませんが、恐る恐る光っている『薬草』の詳細を見ようとすると、『アイテムの実物を収めて下さい』という指示文が出てきました。
取り敢えず、『薬草』を一個本に置いてみます。
すると、ピカッと一瞬光った後、『薬草』が消えてしまいました。
あれ? 『薬草』は何処に行ってしまったのでしょうか?
仕方ないので、詳細を調べてみましょうか。
『アイテムNo.2 薬草・百個 コンプリート
価格:100G 初回入手可能階:一階
……ダンジョンの中で育った薬草。苦みも無く意外と美味しい。体力を20回復』
おお! ついにコンプリートです。思ったより早かったです。
「そうか~。全アイテムを百個ずつ集めたらいいのか」
では『蜂蜜』も調べてみましょう。
『薬草』の時と同じように指示が出たので、本の上に『蜂蜜』を一個置きます。
またピカッと一瞬光った後、『蜂蜜』が消えました。
詳細を見てみると、百個のコンプリートとなっていました。
なるほど。百個でコンプリートなら、今後も何とかなるな。
ついでに、気になるアイテムの『アイテム初回入手可能階』も調べとこうかな。
やはり食べ物がどの階で手に入るのか、知っておこうと思います。おそらく、No.3とNo.6がそうではないかと思っております。
では、調べてみましょう。
『アイテムNo.3
価格:100G 初回入手可能階:七階』
『アイテムNo.6
価格:150G 初回入手可能階:八階』
どうやら、地下八階まで行けばいいようです。よし、頑張るぞ!
◇◇◇
夕食を食べて少し休憩の後、初級ダンジョンへとやって来ました。
シェイラとジンは、レベルが7になっているようです。これなら、地下七階へも行けるかもしれません。
忘れないうちに、地下五階までのアイテムマップをあげると、二人ともとても喜んでくれました。
いつものように、アイテムを手に入れながら、地下五階へとやって来ました。
地下五階では、こっそりと謎の空間辺りを調べてみました。
やはり三人だと、休憩所は見つからないようになっているようです。
ただ、私は見つけてしまいました。壁に掘られた文字を。
一人で見つけた時は、ドアに『休憩所』の張り紙がありましたが、今回は、土壁に小さく『休憩所』と掘られていました。
そして、あともう二ヶ所の謎の空間の壁には、小さく『関係者以外、立入禁止』と書いてあるような気が……。
「ねえ、二人とも、ここに何か書いてるような気がするんだけど、気のせいかな?」
「え~どれどれ? わかんないよ?」
「そうですね。ただの壁の傷ではないですか?」
三ヶ所とも、さりげなく二人に聞いてみましたが、分からないようです。
こうなると、「一人だと誰でも見えるのか」「アイテム本を持っている私だから見えるのか」を検証してみないと分かりません。なので、まだ他の人には「一人で行くと休憩所がある」とは言えないですね。
そのまま地下六階へとやって来て、地図を書きながら進みます。ここは事前に二人から聞いていた通りです。
いよいよ地下七階です。皆で相談した結果、まず階段近くで戦ってみて、無理そうなら六階へ戻ることにしました。
魔物は、ゴブリン&レッドウルフに加え、新たに単体でスケルトンが出てきました。スケルトンは私の腰くらいまでのサイズで、剣を持っていました。
戦ってみた結果、何とかなりそうなので、このまま進んでみます。
魔物に注意しながらも、順調にマップを描いていきます。
地下七階では、雰囲気が変わり、今まで土壁だったのが、石壁になっています。そして、大きな部屋に、巨大な石でできた目隠しの衝立が、ランダムに並んでいます。
地下八階への階段に来た頃レベルが上がり、私はレベル7に、二人はレベル8になりました。
新しいアイテムも手に入れました。ここでは調べられませんが、見た感じだと『紫色の草』『皮の籠手』『何かの皮』です。
紫色の物は、食べたらやばいのではないでしょうか……。アイテム本の絵のシルエットからすると、これがNo.3のアイテムだと思うのですが。
そして、スケルトンを倒したら『何かの皮』が手に入りました……。骨しかないスケルトンが、『骨』ではなく『皮』とは、どういうことなのでしょうか?
気を取り直して、この後どうするか相談しましたが、もう少し魔物に慣れた方がいいだろうということで、階段でリセットした後、地下七階に戻ることにしました。
◇◇◇―――◇◇◇
◇◇◇―――◇◇◇
サラサ レベル7
体力 70
魔力 40
物理攻撃 12
魔法攻撃 15
物理防御 12
魔法防御 15
速さ 13
魔法 ファイヤー レベル3
コールド レベル3
転移 レベル1
シェイラ レベル8
体力 110
魔力 8
物理攻撃 20
魔法攻撃 8
物理防御 21
魔法防御 8
速さ 17
魔法
ジン レベル8
体力 120
魔力 8
物理攻撃 21
魔法攻撃 8
物理防御 20
魔法防御 8
速さ 16
魔法