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ChatGPT
「チャットGPT?」
「そうそう、知ってる?」
「有名ですよ。最近じゃ色んな企業で便利な道具として使ってるみたいですよ〜」
「道具……?なかなか酷い言い方するのね」
「感情がないAIですからね」
「そんなもんなんかなぁ」
休憩中、後輩とチャットGPTのことを話していた。
確かにAIは道具として扱われている。それが当たり前……。
でもなぜか、それが当然だとは思えなかった。
「でもなんか、先輩もAIみたいなとこありますよね笑」
「……っえ?まじで?」
正直、自分でも思っていた。
言われたことを言われた通りに実行する。
特に自分の意見はない。
だからなのか、自分と似たAIに対して、どこか同情していたのかもしれない。