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第07話 不具合発生!

この話に主人公は出てきません。

ここは、とある場所の一室での出来事。いきなり不快な音が部屋に鳴り響いた。


ピーガガガガガ……


「あ、あれ? なんか調子がおかしい? いきなり!? なんで!?」


ピーピーピー ピッ……


「あー! リンクが切断されてるー! なんでいきなり切断されるのよ! どうしよう。このままだとあの人帰って来る事が出来ないじゃん!」


半分プチパニックになりつつあった。


「落ち着け私! とりあえず再接続開始……頼むから復活してよーこいこいこい!」


………ピッピッピッ


【地球リンクと接続。接続しました。】


【異世界リンクと接続。接続が出来ません。再接続を試みます】


【再接続失敗…異世界リンク先の修復を試みます】


【修復できませんでした。両世界でのスキル設定の修復をします】


【両世界でのスキル設定の修復完了 リンクの接続は出来ていません】


【地球と異世界とのリンクが外れています。地球のリンク先は接続しています】


【リンク先を接続するには異世界リンク先が正しく動作しているかどうか異世界のリンク場所へと行き、確認してください。】


【接続状態 アバター× メール◯ 転移又は帰還×】


「おーまいがー! 駄目じゃーん! やばいやばいやばい。あの人が元の世界に帰れなくなっちゃった! せっかくいい感じにテスト運用が出来てたのに! と、とりあえず異世界のリンク先に行ってなんとかしなくっちゃ! メモしてあるけど私は干渉しちゃいけないルールだからこの場合は……」


あたふたしていると一つの案が浮かんだ。


「そうだ! 私の部下を異世界へ送り出して修復してもらおう。善は急げ!」



**



「お呼びでしょうか?」


私の部下として働いている天使。その女性の名をシルビア。その女性が部屋へ入ってきた。


「遅いわよ! もっと早く来なさい! 緊急事態よ! 今試験運用中の地球と異世界のリンクが外れちゃってるのよ」


遅い到着に苛立ちながらも私は状況を説明した。


「リンクですか? どうしてまた?」


「それがわからないのよ! それでね。地球側は問題ないみたいなんだけど、異世界側で何か不都合があったみたいなの。あなたを異世界に転移させるから、復旧させてほしいの」


ちなみにこのシルビア、無表情で愛想もあまりないが、仕事はそつなくこなすし優秀なのだ。


「私が……ですか? しょうがないですね。わかりました。状況が分かり次第おって連絡をします」


「ありがとう。じゃあ、すぐに調査へ向かって! 人間の容姿にして転移させるからね! よろしくね! 転移!」


そういうとシルビアと名乗った天使は異世界へと行った。

ちなみに天使は基本調査の為にしか降り立つ事はなく、調査が終わればすぐに帰還して戻って来る。人間との接触はなるべく最低限にしている。



**



「ここが異世界ですか。さっさと仕事を終わらせましょうか。場所は……」


そういうとシルビアは背中から羽を出して飛び立っていった。

※羽は異世界の人には見えません。

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