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異世界への招待状 おじさんはそれなりにがんばる  作者: りのぺろ
第六章 四大都市ヴェントの街
56/65

第55話 トーナメント準決勝第1回戦

トーナメント表

         |

    ┌────┴────┐

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 ┏━━┴━━┓   ┏━━┴━━┓

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┏┛┐ ┏┛┐ ┃ ┏┛┐ ┌┗┓ ┃

┃ │ ┃ │ ┃ ┃ │ │ ┃ ┃

ム ギ コ 極 ヴ エ ジ プ パ ブ

ク ャ | マ ァ リ ャ リ ッ ラ

ノ レ ラ ッ イ オ ミ ン サ ン

キ ン ム チ ス ッ ン     ク

      ョ   ト

---------------------------------------------------------------

本日の試合のスケジュール

第3試合1回戦【ムクノキ 選手 対 ヴァイス 選手】

第3試合2回戦【エリオット選手 対 ブランク 選手】

第4試合決勝戦

---------------------------------------------------------------


朝、俺とヴァイスはいつもの様に選手控室へと向かった。プリンは途中で別れて観客席で観戦だ。


「お手柔らかに頼むぞ?」


「どこまで強くなったのか、見てやるから頑張るんじゃぞ?」


試合前に俺とヴァイスのステータスでも確認しておくかな。


名前:村木京介ムクノキ

職業:Cランク冒険者【暗殺者を極めしテイマー】

称号:暗殺者を極めし者(能力微上昇補正)

装備:風の精霊のお護り、砂の精霊のお護り、投げナイフ(10本)

LV:34

HP:212 MP:116

ATK:184 DEF:99 MAG:83 SPD:101

スキル一覧

鑑定 アイテム袋(時間ストップ無限収納) 夜目 不眠不休 テイマー 火魔法(種火、火球) オートマップ 無限異世界ボックス 能力3倍強化 暗殺者(隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移:消費MP30) 剣術 体術 盾術 影移動 マップ共有 風遮断



名前:ヴァイス(フェンリル)

職業:京介の従魔

LV:62

HP:489 MP:216

ATK:217 DEF:140 MAG:114 SPD:369

スキル一覧

魔法反射 切り裂く 風魔法トルネード 変化 疾走 能力3倍強化 風の加護 影潜み・影移動


ふむ。あれからやっぱりステータスもスキルも変わってないな。レベル差はもうどうにもならないとしても、有利な点はある。スキル量だ。ヴァイスに比べ倍以上はある。レベル差を何とかスキルを駆使すればあるいは⋯⋯と思っていたところで


「皆様本日もお集まりいただきまして、ありがとうございます。スクラップ・コロッセオ闘技大会、準決勝戦を初めたいと思いまーす! それでは選手の入場です。 ムクノキ選手、ヴァイス選手!」


「あるじぃ~ヴァイスもがんばれぇ~♪」「きゅっきゅ~」


昨日よりさらに大きな歓声が沸き起こる。プリンの声が今聞こえたな。ありがとな。プリン。

にしてのこの大きな歓声。今日で闘技大会が終わるから尚の事なのだろう。俺とヴァイスは闘技場へと足を進め、剣を構え対峙した。え? なんで剣なのか? そりゃヴァイスに事前に剣で勝負してくれって伝えたからに決まってるだろう?


「それでは準決勝第1回戦 初め!」


高らかに司会者が言ったと同時に、ヴァイスへと攻撃を仕掛ける。まずは素でどこまで通用するかだな。

俺はヴァイスへ袈裟斬りをする。ヴァイスは涼しい顔でいとも簡単に払いのける。さらにそのまま回し蹴りをするが、ヴァイスはバックステップをして避けた。それを見た俺は投げナイフを何本かヴァイスへと投擲し、さらに追い打ちをかけ突っ込む。だが、これも簡単に防がれた。俺はそこで一旦距離を取る事にした。


「これもダメかー。なら、次は⋯⋯」


「もっと本気で来い。まだまだこんなもんじゃないじゃろう?」


スキル暗殺者、まとめて発動! 気配を消しても無理だと思うが、やらないよりはマシだろう。そしてさらに火球を地面にいくつか当てて煙幕もどきだ! そこからヴァイスへ残りの投げナイフを投擲! 煙幕で観客は俺が見えないだろう。それをいい事に、俺はさらに転移魔法でヴァイスの後方へと移動。そのままヴァイスへと攻撃を仕掛ける。これならどうだ!


ガキン!


「これもダメか!」


「ほほぅ? やるのぅ」


ヴァイスは投擲されたナイフは躱し、剣を担ぐ感じにして俺の後ろからの攻撃を防いだ。


「次は我の番かの?」


「げ!」


そういうとヴァイスは俺に向かって剣を振りかぶってきた。怒涛の攻撃に俺はところどころで能力3倍強化で防ぐ。


「速い! 死ぬ! ちょっ!」


俺はそこから何とか全力で後ろへとバックステップをして下がる。


「やっぱ強すぎだ。ヴァイス」


そしてそこからさらに剣と剣が交差する。何度も攻撃を仕掛けるがヴァイスには届かない。


「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯」


「本気の主とこうやって戦えて満足じゃ。我は優勝する事に興味もないから、主に勝ちを譲ってやろう。決勝で人間の強者と戦いをして、今の自分の実力を知るには丁度良いからのぅ。スキルオーブは優勝してゲットしてくれ」


「ヴァイスがそういうなら止めはしないが、いいのか?」


「ほれ、剣を受けた時、我が後ろへ吹っ飛んで場外にいくから斬りかかってこい」


そうして斬りかかって来た俺の剣を防いだヴァイスは、そのまま後方へと吹っ飛び場外へと落ちたのであった。


「おっと! 有利に思われたヴァイス選手でしたが、ムクノキ選手の全力の攻撃に体を吹き飛ばされてしまった! 場外! ヴァイス選手場外です! ムクノキ選手の勝利です! それにしても両者、かなりの素早い動きに観客も私も声が出ませんでしたね」


司会者の言葉を聞きながら俺とヴァイスはそのまま選手控室へと移動した。


「なんか、腑に落ちんな」


「まぁいいじゃないか主よ。またやりたければ模擬戦を森ですればいいじゃろう?」


いや、やらんぞ? 鬼教官が舞い降りるでしょうが?

にしても剣術スキルがないのに勝てないのは、やっぱりレベル差がありすぎるからなのだろうか。スキルよりもレベルが高いとかなり有利になると言わざる負えない。


「お二人ともすごい強いんですね」


と、話をしていたらブランクが声をかけてきた。


「いやいや、まだまだですよ」


ヴァイスに比べたらまだ弱い。本当にそう思った。


「次は私達ですね。エリオット騎士団長」


「おう。俺達も恥じない戦いをしなくてはな」


そう言って二人は控室から闘技場へと向かった。エリオットはそういえば騎士団長だったな。あの会話の感じだと、ブランクが隠密部隊に所属している事も知らなさそうだ。


「それでは本日の準決勝第2回戦、エリオット選手 対 ブランク選手!」


司会者も興奮冷めあらぬ中、次の試合の両選手の入場コールをする。二人のステータスをもう一度鑑定して見ておこう。



名前:エリオット

職業:騎士団団長【剣士】

LV:11

HP:101 MP:19

ATK:76 DEF:32 MAG:9 SPD:26

スキル一覧

剣術 大剣術 身体強化(強) 再生(微)



名前:ブーラ

職業:ヴェント隠密部隊長【シーフ】

LV:11

HP:84 MP:17

ATK:58 DEF:24 MAG:11 SPD:42

スキル一覧

二刀流 隠密(中) 気配遮断(中) 気配察知(中) 



レベルは同じだ。二人がどんな試合をするのか楽しみだ。

そして準決勝第2回戦が始まったのであった。

戦闘シーン、文字で伝えるの、ほんと難しいですね。

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