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異世界への招待状 おじさんはそれなりにがんばる  作者: りのぺろ
第六章 四大都市ヴェントの街
55/65

第54話 トーナメント第1試合第2回戦

皆さんおまたせしました。申し訳ないです。

トーナメント表

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    ┌────┴────┐

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 ┏━━┴──┐   ┏━━┴──┐

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┏┛┐ ┏┛┐ ┃ ┏┛┐ ┌┗┓ ┃

┃ │ ┃ │ ┃ ┃ │ │ ┃ ┃

ム ギ コ 極 ヴ エ ジ プ パ D

ク ャ | マ ァ リ ャ リ ッ 級

ノ レ ラ ッ イ オ ミ ン サ 冒

キ ン ム チ ス ッ ン     険

      ョ   ト       者

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本日の残り試合のスケジュール

第2試合1回戦【コーラム選手 対 ヴァイス 選手】

第2試合2回戦【パッサ 選手 対 D級冒険者選手】

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第1試合を全て終え、1時間の休憩を挟んだ。


「それでは第2試合を開催したいと思います!! コーラム選手、ヴァイス選手ご入場ください」


司会者のアナウンスにより観客達は大盛り上がりだ。

エール片手に酔っ払い気味で歓声を送る者、冒険者同士で語り合いながら試合を振り返る者、マッチョ集団に至っては魔法は筋肉の天敵だから気をつけろ、とか言っている。


「じゃあさっさと倒してくるかの」


そういうとヴァイスは闘技場へと向かった。コーラムも同様に向かう。


「よろしくお願いしますね。ヴァイスさん」


「いつでも良いぞ? かかってくるがよい」


コーラムとヴァイスが一言ずつ挨拶をする。


「それでは、第2試合1回戦、試合開始!」


開始の声と共にコーラムは水魔法のウォーターガンを連射する。続けざまに土魔法のストーンバレットを発動。コーラムのやや頭上から放たれる。そして最後に特大の火球をヴァイスに目掛けて放り込む!


「3属性魔法の攻撃だ。どうだ!?」


ズドドドドドド⋯⋯ドォォォーン


すさまじい攻撃に会場はどよめきが起こった。


「おいおい。あれはやばいんじゃないのか?」


会場の一人がそういったその時、ピカッ!


「うわぁあああ!!!!」


コーラムへ魔法攻撃が跳ね返ってきた。


「な、なぜ私の魔法が! くっ!」


ヴァイスのスキル、魔法反射をコーラムは知らない。

コーラムは必死に土魔法の壁を生成し、防ぐ。なんとか全ての攻撃を防ぎきったコーラムだったが、ヴァイスの動きを全く見る余裕がなかった。

ヴァイスはその隙を逃さず即座に後ろへと回り込み、安心しきったところへ回し蹴りをコーラムに叩き込んだ。吹き飛んだコーラムだが、場外ギリギリの所で土魔法で壁を作って耐えた。


「ちょいと手加減しすぎたのぅ」


ヴァイスはそういうと風魔法のトルネードを発動。

コーラムは風で吹き飛ばされない様に土魔法で足を地面に固定、壁を前に作るも、ヴァイスのトルネードの前にはなすすべもなく、壁は吹き飛び、土魔法で固定していた足も剥がれ落ち、そのまま場外へ吹き飛ばされて落ちた。


「おーっと!! コーラム選手、場外! ヴァイス選手の勝利です!!」


あっという間に終わってしまったな。だが、観客は大盛り上がりだ。確かに最後の魔法の応戦は中々見応えがあったからな。まさに異世界魔法バトルって感じだった。


「主よ、明日が楽しみじゃのぅ」


帰ってきたヴァイスは嬉しそうだった。ボコボコにされないようにしないとな。


「それでは皆さん、本日最後の試合を行いたいと思います!」


司会者が高らかに言う。


「パッサ選手 対 ブランク選手」


おっ。あのブランクっていう人は戦う所を見るのは初めてだな。鑑定しておくか。



名前:ブーラ

職業:ヴェント隠密部隊長【シーフ】

LV:11

HP:84 MP:17

ATK:58 DEF:24 MAG:11 SPD:42

スキル一覧

二刀流 隠密(中) 気配遮断(中) 気配察知(中) 



おー! 俺と似たようなスキルを持っているなー。っというか、名前が偽名だし隠密部隊長? どういう事だ? なんで隊長ともあろう者がこんな大会に出てるんだ? しかもDランク冒険者として出場してるし。よくわからんな。触らぬ神に何とかってやつか?



「それでは、試合開始!」


高らかに司会者が言ったと同時に、バッサはアイテム袋から催眠術の道具を出し、ゆらゆらと揺らす。だが、ブランクは同時に隠密と気配遮断を発動し、姿を消した。消したと言っても俺には普通に見えているぞ? 同じスキルあるしな。

もっとも隠密や気配遮断をしてもヴァイスの様な格上の相手だと無意味らしいが。


「くっ! ならこれで!」


バッサは催眠術をかける事をやめ、アイテム袋から食べられそうにない野菜を次々と取り出し、上へと放り投げ、包丁術を駆使して細かく刻み全方位にぶちまける。


「そこだ!」


バッサはブランクを見つけたのか、包丁を両手に持ったままブランクに突っ込んでいく。ブランクも応戦する。だがレベル差がありすぎたのか、バッサは呼吸が少しずつ荒くなってきた。

不利と悟ったのか、バッサはブランクとの距離を一旦取った。そしてバッサはまた野菜を細かく刻みブランクに向かって投げる。さしずめ目くらましと言ったところか。バッサはその隙に後ろに回り込み、残った野菜を投げつけそのまま自分自身も攻撃を仕掛ける。だが、ブランクは落ち着いて野菜を払い除け後ろからくるバッサに蹴りをお見舞いする。バッサはそのまま気を失い決着となった。


「バッサ選手、気を失って起き上がれません!! ブランク選手の勝利です!!」


会場からはこれまでよりもさらに大きな歓声が湧き起こった。


「中々にスキルを使った面白い戦い方をしたバッサだったな」


「そうじゃのぅ。何事も工夫次第で戦えるんじゃのぅ」


「すごかったねぇ~」


そしてトーナメント表はこうなった。


トーナメント表

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    ┌────┴────┐

    |         |

 ┏━━┴━━┓   ┏━━┴━━┓

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┏┛┐ ┏┛┐ ┃ ┏┛┐ ┌┗┓ ┃

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ム ギ コ 極 ヴ エ ジ プ パ ブ

ク ャ | マ ァ リ ャ リ ッ ラ

ノ レ ラ ッ イ オ ミ ン サ ン

キ ン ム チ ス ッ ン     ク

      ョ   ト

---------------------------------------------------------------

明日の試合のスケジュール

第3試合1回戦【ムクノキ 選手 対 ヴァイス 選手】

第3試合2回戦【エリオット選手 対 ブランク 選手】

第4試合決勝戦

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「本日の試合はこれで終了となります。皆さん、ありがとうございました!」


これで今日は終わりか。俺達は宿へと向かった。昨日と同様、今日の試合の感想を色々と話し合った。


「明日はヴァイスとの試合か。勝てる気は全くしないんだが」


「どれほど強くなったか、みてやろう。全力で来るんじゃぞ?」


「あるじもヴァイスも頑張れなのぉ~ 観客席から応援するのぉ~」


プリンに頑張れと言われたら頑張るしかないじゃないか!


「そうか。プリンは負けちゃったから、明日は観客席から観戦か。ハムを頼んだぞ」


「きゅっきゅー」


ハムはずっと宿屋で暇してたからな。嬉しそうにしていた。

さて、明日は気合を入れて戦うぞ! ヴァイスに一泡吹かせてやる! そんなこんなで俺達は明日に備え、眠りにつく事にしたのだった。

お盆は皆さん楽しめましたか? 長期のお休みのおかげで、体調もようやく少し良くなりました。

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