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第46話 ママンの実

カバナルの街から少し離れた場所へと転移した俺達。


「西の方じゃったの。距離がどの程度あるのかわからんが、乗るかのぅ?」


「いや、さすがに見つかったらまずい。歩いていこう」


俺達は西へと歩いて向かった。道中小さな森があったが、なんなく魔物は倒していく。子フェンリルはドラゴン戦で役に立たなかったのが悔しかったのかわからないが、森で魔物を倒しまくっていた。


「おーい! 倒しすぎるんじゃないぞー? 冒険者にも見つかるなよー! それと冒険者にも魔物をとっておいてやるんだぞー!」


「「「「わんわん」」」」


わからんがきっと「はーい」って言ってくれたんだろう。そうしよう。


「ヴァイスとプリンは参加しなくていいのか?」


二人は俺と一緒に歩いている。ハムは俺の肩にいる。


「ここの魔物はほとんど我が子のストレス発散役になってしもうとるしのぅ。かといって主の訓練をしてやるには弱すぎるしのぅ」


「のぅのぅ~♪」


「きゅきゅっ?」


え? 訓練? しないよ? まだやるの? もう十分じゃね? 3倍だよ?


「主よ? 能力3倍になったおかげでMPの減りも倍になってしまっおるんじゃぞ?」


そう。3倍を試しに練習がてら森に入った時に使って移動しようとしたら2倍の時と倍のMPを使い、めっちゃ減ってしまったのだ。


「2分が1分に時間が短くなっちゃったからなぁ。ところどころで使うにしても、あのドラゴンさんの場合だと常時発動してないと攻撃が速すぎて避けられないんだよなぁ」


「このままじゃと、逆にあの時よりも時間をかけて粘れないということじゃぞ? 多少相手より能力が勝ってるだけでは1分程度じゃ勝てぬしのぅ」


「そこまで強くなる必要ある?」


「ドラゴンには我もまだかなわんからのぅ。ドラゴンから見れば、我なんてひよっこじゃろう」


ヴァイスがひよっこて。


「え? ヴァイスって何歳なの? ブラックドラゴンは?」


「ん? 我か? 300位かのぅ? それより先は覚えとらん。あやつは確か500歳位と言っておったかのぅ」


200歳も差が離れてりゃ、そりゃレベルも差が出るよ!


「我も若いドラゴンなら負ける事はない」


なるほどなぁ。年の功というかなんというか。


「まぁいいけどさ」


そんな話をしながら歩く事2時間。森を抜けた。今日はここまでかな。ヴァイスは獣人化する。


「街道も見えないし、ここで野宿するかな。ヴァイスが居れば大丈夫だろ?」


「この森は臆病な魔物しかおらんからのぅ」


「わ~い お泊りだ~♪ ハムちゃん! 木の実探しにいこ~♪」


「きゅっきゅー」


「あまり遅くなるんじゃないぞー 分裂プリンを一体ここに置いて行きなさいー」


「はーい」「きゅっきゅー」


ハムを頭に乗せた変化したプリンは森の中へと消えていった。


俺は簡易テントを張る作業をする。その後やることがなくなったので飯を作る事にした。


「今日はカップラーメンにするか」


「おぉ! 聞いたことない料理名じゃ!」


「そもそも料理しないし」


「なに? どういうことじゃ?」


俺はやかんより少し大きめのサイズの器を出し、分裂体プリンに水を入れてくれと頼む。


「よし、んで、これを熱湯にする。火球」


数分すると水が煮えたぎってきた。


「良し。カップラーメンを空けてここにお湯を注ぐ」


「この液体?とペラペラの野菜は入れるのか?」


「液体はまだだ。後は入れていいぞ」


そして蓋をする。待つこと3分。


「出来たー! そこへこの液体を流し込む。そして完成」


「なるほどのぅ。これを入れる。さっと混ぜるだけかの? 我でも出来るのぅ」


するとそこに


「いい匂いすると思ってたらなんか食べようとしてるのぉー!」


「きゅっきゅー!」


木の実をたくさん集めたプリンとハムが帰ってきた。俺は木の実ボックス(単なる箱)を出してやる。プリンとハムはそこへ入れていた。


「これなぁにー?」


「これはカップラーメンだ!」


「こうしてあーして、こうする、3分待ったら蓋を空けて液体入れる。それだけだ!」


「おぉおおおー! プリン作るぅー!」


そして俺とヴァイスは作ってるプリンを眺めながら食べる。


「こ、これは! あの熱い水入れただけでこのような!」


「美味いだろ? いろいろな種類買ってきてるから、食っていいぞ」


「3分経ったぁ! ハム! 食べるの! ふ、ふぉおおお! 美味しいぃ~♪」


「きゅっきゅー!」


その日、森ではズズズ……ズズズ……と、何かが這うような音が長い時間、どこからか聞こえたと冒険者がギルドに報告をし、珍事件になった事をムクノキ達は知らない。


ちなみにハムは全部食べられる訳もなく、プリンにあげたそうな。

プリンは食べ終わった後、子フェンリルに比較的無惨な感じでやられている魔物を選び、ひたすら吸収していたのであった。綺麗な魔物はアイテム袋行きである。


**



そしてそのまま朝となった。


「おはよう! ってうぉおお!」


魔物死体の山がそこにはあった。


「おぉ! 主よ。昨日のカップラーメンのゴミと不要な魔物はプリンが全部吸収しといたみたいだぞ」


「お腹がタプンタプン~」


「魔物をアイテム袋へポイっと。オッケーだな。プリン。ありがとう。そういや、カップラーメンのスープがかなり残ってたな。そのせいで腹がタプタプなのか?」


顎の下がタプタプじゃないのか。残念だ。プリンをタプタプしたかった。違う。そうじゃなくて。


「昨日はお腹がいっぱいになりすぎて、プリンとハムが採ってきた木の実チェックをするのを忘れてたな。朝ご飯でも食べながら早速みてみるか」


俺はパンとコーヒーを出し、みんなに渡す子フェンリルとプリンはコーラでいいか。


「いっぱい木の実採ってきたんだなー」


「下の方はなかったけど木の上にはいっぱいあったぁ~」


鑑定、鑑定……鑑定……


「おっ? これは? なんかどっかのアニメのキャラがお母さんに向かって呼びそうな名前だな」


名前:ママンの実

効果:食べると少しMPが増える木の実。

   見つけるのは困難で貴重

   味はとてもまずい


「すげえ木の実があった! ヴァイスこれみろ!」


「……それはムクノキにやろう」


「これ食べた事あるんだな?」


「それは毒かと思う程にまずいぞ。効果に見合わん」


ママンって実なのに、なんでまずいんだよ! そこはなんとなくだが、美味しくあれ! 俺はなぜかそう思ってしまった。するとちょうどそこにプリンがやってきた。


「プリンって魔物の時って味わかるの?」


「ん~? 魔物の時は食べるんじゃなくて吸収? だから味はまずかったらなくしてたかもぉ」


二個あるから、一個試してみるか。


「プリン。この木の実。吸収してみてくれ」


「わかったぁ~」


プリンはスライムに戻り、木の実を吸収。そして変化で戻る。


「したよぉ~?」


「早いな。鑑定」



名前:プリン(クイーンスライム)

職業:京介の従魔

LV:37

HP:200 MP:94

ATK:129 DEF:77 MAG:56 SPD:155

スキル一覧

物理無効 触手 回復魔法 変化 能力3倍強化 硬化 水魔法ウォーターガン 影潜・影移動 分裂



…oh。


「ヴァイスさん。プリンのMPが10も増えてますぜ」


「な、なんじゃと! 通常は1なはず。はっ! そうか。本来はあまりにもまずくて吐きながら食べるのが普通。だから効果がイマイチだった? だがプリンはあの実を綺麗に食べる。いや吸収する事ができる。だから効果を最大源に発揮できた。つまりプリンはMPを上げ放題と! あの実を食べる物は滅多におらんからのぅ」


「おぉ! プリン! この実はまだあったのか?」


「ないよぉ~? それ初めて見たやつだったから採っただけだよぉ~」


甘くはないか。だがまぁこれで2個目の能力アップの実を発見した。後何個見つけられるのかは分からない。別にゲーマー的に言うならアイテムコンプリートを目指してるわけじゃないしな。あったらあったでいいんだ。


そして俺はもう一つの実もプリンに吸収させておいたのであった。


名前:プリン(クイーンスライム)

HP:200 MP:104

以下略

長くなってしまったぁー! 今週この調子だと持たないぞー! がんばるぞー! えいえいおー!

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