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第44話 ハム大活躍

「ワラワセルナコゾウ!」


「自我があるうちに試せるなら試してみるぐらい良くない? ここの拠点壊されるのも嫌だし」


俺はスキルを発動。気配遮断と風遮断、隠密のトリプルコンボからの能力2倍強化、更に影移動でドラゴンの真横へと移動した。


「なぁ。頼むよ。このまま呪いに食い殺されてもいいのか?」


「ナ! キサマ! イッタイドウヤッテ イッシュンデ イドウシタ!???」


ドラゴンは不意を突かれて後ずさる。


「俺は暗殺者向きのスキルがあるんだよ。それはいいとして、なぁ頼むよ」


俺はドラゴンを鑑定してみる。


名前:ブラックドラゴン(黒の呪い)

職業:ドラゴン

LV:82

HP:632/788 MP:432

ATK:483 DEF:213 MAG:142 SPD:470

スキル一覧

魔法半減 物理半減 切り裂く 破壊魔法デモリッシャーボール 魔浮遊 ブレス 変化


強すぎですねえ。これはまずい。2倍強化フル発動しないと勝てないな。HPが減ってるのはヴァイスとプリンが戦ってたからだろうな。俺はというと


名前:村木京介ムクノキ

職業:冒険者【暗殺者を極めしテイマー】

称号:暗殺者を極めし者(能力微上昇補正)

装備:風の精霊のお護り、砂の精霊のお護り、投げナイフ(10本)

LV:34

HP:212 MP:116

ATK:184 DEF:99 MAG:83 SPD:101

スキル一覧

鑑定 アイテム袋(時間ストップ無限収納) 夜目 不眠不休 テイマー 火魔法(種火、火球) オートマップ 無限異世界ボックス 能力2倍強化 暗殺者(隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移:消費MP30) 剣術 体術 盾術 影移動 マップ共有 風遮断


MP116か。約2分間なら上回れるな。一発でも喰らえば瀕死だが……


「コノオレニ カテルワケ ナカロウ!」


ドラゴンは襲いかかってきた。

俺は即座にそこから離れる。

そしてそのまま影移動で後方へ。

尻尾を持ち一本背負いをした。

ドラゴンは空中に浮いた後、背中を地面に叩きつけられる。


「グォオオオ!」


「我が主! 助けは必要か!?」


「必要になったら言う!」


名前:ブラックドラゴン(黒の呪い)

HP:597/788 MP:432


おっ。HPが減ったな。

ドラゴンはすぐさま起き上がりその瞬間、口を大きく空けブレスを吐いた。

俺は影移動でその場を離れる。

そのままドラゴンの横へと潜り込みそのままダッシュし、アイテム袋から剣を出し切りつける。

が、剣は無情にも折れてしまった。


「この剣じゃやっぱりダメだなぁ。ドワーフのとこでいい剣買っとけば良かったなぁ」


「コザカシイマネヲ!!!」


「いや、別に俺はあんたを助けたいとかじゃないんだ。ただ、ここを荒らさないで欲しいだけ。だから助けられるなら助けるから、荒らすなって言ってるだけなんだ」


だがドラゴンは尻尾を今度は振って攻撃をしかける。

俺は近くの木に飛んだ。

木から木へと移動する。

するとドラゴンは空へと飛び、突進して爪で攻撃をしてきた。

俺はその攻撃を何度も避け続ける。そしてこう言った。


「なぁドラゴンさん、体調はどうだ?」


「ナニヲイッテ……。ムッ? ノ、ノロイノチカラガ スコシ ヨワクナッテイル?」


ドラゴンは攻撃の手を止めた。


「ナ、ナニヲシタ!」


「近づいた時にハムをドラゴンの背に乗せておいたんだよ。それでハムに呪いを解いてもらってたんだ」


「きゅっきゅっ!」


ハムはドラゴンから降りて猛ダッシュで俺の所へやってきた。


「呪いは捕食出来たか?」


「きゅっきゅ~」


わからんな。鑑定


名前:ハム

職業:京介の従魔ハムスター

LV:1

HP:12 MP:0/2


あぁMPがなくなって捕食しきれていないのね。


「ドラゴンさん、ハムが今のレベルじゃその程度しか捕食できないみたいだ。今の状態だと自我を何日保てるの?」


「ム? ムゥ… イチニチ テイドナラ タエラレルガ ホントウニソノ チイサナマモノガ……」


「ならちょっとここで療養してみない? 毎日ハムに捕食してもらう感じで」


俺は提案をドラゴンにしてみた。

一日保てるならその時間をハムのレベル上げにもっていく。そうすれば明日にはもっと捕食できるかも?


「ア……アァ……ワカッタ……シンジナイワケニハ コレハイカナイナ。ソナタヲシンジテミヨウ」


ハムの大活躍でドラゴンとの決着がようやくついた。

そして俺のタイムリミットの2分も丁度経っていた。


「主よ。話はついたのかのぅ?」


「あぁ。ちょっと危なかったな。無傷だがなんとかな」


そして経緯をヴァイスとプリンに伝える。

ヴァイスはそれならプリンの分裂体と、我が子にゴブリンを探しに行ってもらえばいいと言い、早速指示を出してゴブリンを探しに行かせた。

その間のドラゴンはと言うと


「ソナタハ マサカ ソコノフェンリルヲ ジュウマニ シテイルノカ?」


「ん? そうだぞ? というか、変化あるんだろ? 人間になれないのか? 聞き取りにくいんだが」


「ワカッタ」


そういうとブラックドラゴンは超イケメンの黒髪黒目の日本人みたいな風貌の獣人へと変わった。


「久しぶりに変化をした。だがフェンリルは本来、従魔となる事はないはずだ」


「おぉ! 聞き取りやすくなった。それはだな。これのせいだ」


俺はビーフジャーキーをドラゴンに渡す。


「これは俺の世界の食べ物だ。他にもいろいろ持ってきてるんだが、気に入ってしまってな」


そう聞くとドラゴンはビーフジャーキーを食べる。


「な、なんだ! この食べ物は! 多少硬いが味が絶妙に染み込んでいて噛めば噛む程美味しくなる!!!!」


おぉぅ。そこまでか? 檜垣、ドラゴンはお気に召したみたいだぞ。


「まさか、この様な食べ物が他にもあるのか?」


「肉以外もあるぞ」


と話をしているとゴブリンを分裂体プリンが捕まえて戻ってきた。


「戻ったのぉ~」


「良し! プリン! まずはゴブリンを木に縛り上げるんだ!」


「はーい!」


木に縛り上げられたゴブリン。頭も固定する。ギャギャギャと喚いてうるさいので、口にものを詰めて封じる。


「これでゴブリンは反撃も何も出来ない。ハム! この木の破片をゴブリンの目に投げるんだ!」


ハムは俺の肩に乗ったまま木の破片を投げつける。何回かでようやく成功。ゴブリンの目に多少の傷がついた。


「これで多分倒せば……」


俺はゴブリンにトドメをさす。ゴブリンは息絶えたのでプリンに吸収してもらう。


「さて、どうだ? 鑑定」


名前:ハム

職業:京介の従魔ハムスター

LV:2

HP:16 MP:1/3

ATK:12 DEF: 6 MAG:3 SPD:38

スキル一覧

捕食 配下強化


「おぉ! 成功だ! ハム! レベルが上がったぞ! MPが増えたついでにドラゴンの呪いをついでに捕食するんだ!」


「きゅっ!? きゅー!」


ハムはドラゴンに近づいていき、捕食をした。見た目黒い何かを食べてるだけにしか見えんな。そしてまたハムは俺の所に戻って来る。


「おぉ! また少し忌々しい呪いが弱くなった気がするぞ!」


「すごいのぅ。ハムの捕食スキルは」


ヴァイスもハムのスキルに目を奪われていた。

そしてそれから4日間、ゴブリンを倒しながらレベルアップしたハムがドラゴンを治療する日々が続いた。


名前:ハム

職業:京介の従魔ハムスター

LV:5

HP:21 MP:7

ATK:20 DEF:10 MAG:6 SPD:43

スキル一覧

捕食(MPを使用する場合がある) 配下強化 支援魔法


ハムの捕食のおかげでドラゴンの呪いは消え去り、森に平穏がようやく訪れたのであった。

今週はこれにて。それでは皆さん良い週末を!

ちなみに地球から異世界へ転移する際のMPは消費しません。

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