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第43話 現状確認と交渉

ブラックドラゴンから黒い霧のようなものが発せられる。


「コノノロイヲ トクホウホウハナイ。オレヲタオスコトガ デキルノカ?」


「出来るかどうかと言われても困る。我はただ単にここを守りたいだけなんじゃから」


「主の大切な場所は守るの~」


ヴァイスは魔力を練りトルネードを放つ。だがやはり2倍強化をしていないからなのか、全く傷を負っている様子はない。


「やはり無傷か。やっかいじゃのぅ」


「次はプリンの番なのぉ~」


プリンは分裂体を作り丸くなり硬化。そしてプリン本体でそれを掴み全力で投げつけた!


ガゴッ!


「全然ダメなのぉ~」


「プリンよ。普通の魔物ならそれで余裕じゃろうが、ドラゴンじゃ。能力が半減してるプリンでは無理じゃ。我が走り回って気をそらすからプリンは攻撃の際のみの2倍強化で戦うのじゃ。しかも硬化はあくまでも魔法攻撃をうけた時のみじゃ。硬化しても意味ないぞ」


「わかったのぉ~」


そしてヴァイスとプリンによる猛攻撃が始まった。


その頃、家の中では


「全然勝てそうにないですねーこれはまずいのではないでしょうか」


「くぅ~ん」


ウェスリーが家の中で子フェンリル達と戦う様子を観戦していた。そして第2ラウンドが本格的に始まったその時、


シュン……


「戻ってこれたー!!!」


「きゅっきゅ?」


「おー! ハムもちゃんと来れたなー。ここが異世界だ。って、家、できてんじゃん! さすがウェスリー! 中身は空っぽだけどすごい早いな!」


ウェスリーは固まってしまっていた。いちはやく飛び込んできたのは子フェンリル達だ。


「「「「ワンワンワン!」」」」


「おー元気だったかー? 帰ったぞー」


「はっ!!! ちょっとまってムクノキさん! 今外で、大変な事になってるんです!」


「そういや、騒がしいな。どうした?」


ウェスリーはこれまで事を話す。


「なるほどな。よく魔物の群れを撃退してくれたな。助かったぞ。ウェスリー、子フェンリル」


俺はついでに鑑定をしてみた。


名前:ウェスリー

職業:建築士

LV:16

HP:186 MP:0

ATK:99 DEF:62 MAG:0 SPD:33

スキル一覧

斧術 棒術 建築 開拓 能力2倍強化


子フェンリル

職業:京介の従魔

LV:41

HP:249 MP:78

ATK:189 DEF:108 MAG:99 SPD:206

スキル一覧

魔法威力軽減 切り裂く 風魔法(風の刃) 疾走 影潜み・影移動


おぉ!めちゃんこ強くなってますやん! スキルは能力2倍強化が生えてるな。てことは、ボボン水を毎日飲んでたのだろう。だが残念ながらそれ以外のスキルは増えていないか。それでも十分強いがな。

子フェンリル達も相変わらずまとめられて鑑定されているが、何気にレベルが上がっていた。

ハムも鑑定してみるか。


名前:ハム

職業:京介の従魔ハムスター

LV:1

HP:12 MP:2

ATK:10 DEF: 5 MAG:2 SPD:35

スキル一覧

捕食 配下強化


ん? 捕食? なんだこのスキル。と思っていると


捕食:なんでも食い尽くす事ができるが能力者に依存


なんでもって……


「ハム。捕食スキルがあるんだが、なんかできるもんある?」


ハムはキョロキョロした後、家の端っこに置いてあったボボンの実の側を小さな口で捕食していった。


「ふむ。硬さは関係ない全てのもの?をできるって感じか?」


「きゅっ!」


すげえな。配下強化スキルはそのまんまなんだろうが、配下なんてハムにいないだろうから、今はスルーでいいか。


「さてっと、参戦しに行くか。ここを荒らされちゃかなわんしな。ハム、行くぞ。あ、これお土産のビーフジャーキー。みんなで食べてゆっくりしていてくれ」


「これすごい美味しい! ヴァイスさんより強いらしいですから気をつけてくださいね! そこのハム?ちゃんも!」


「「「「ワブワグ」」」」


子フェンリル達よ。食べながら吠えるのはやめなさい! 行儀がワルイよ!

家の外に出た。そこには獣姿で戦っているヴァイスとプリンがドラゴンと戦っていた。


「……なに、この〇〇大戦的な絵面」


俺がそこへ行くとドラゴン、ヴァイス、プリンはそれぞれがものすごい攻撃をくりだして戦っていた。


「俺もあれに紛れるの? 気配遮断していいかな?」


するとそこでヴァイスとプリンは俺に気づいたようで一旦攻撃をやめて戻ってきた。


「主よ。ようやく戻ってきおったか」


「おかえりなのぉ~」


「ただいま。ほら、これお土産。ジャーキーだ」


とりあえずお土産を二人に渡してやる。


「それで? あのドラゴンの見るからにやばそうな呪いだけど、実際はどの程度なの?」


ヴァイスは俺に説明した。自我はなくなっている訳ではないが、今後はやばいかもしれない事、俺を倒せるものなら倒せと言ってきた事。


「要はアレだな? 呪いが何もかも悪いって事だよね?」


「じゃが、あの呪いは解く方法はないそうじゃ。このジャーキーとやら美味いのぅ」


「解くんじゃなくて、無くしてしまえばいいんじゃない? な? ハム」


「きゅ!? きゅーきゅっ!」


いきなり呼ばれたハムはビックリしながらも理解してくれたようだ。


「主よ。さっきから気になってはいたんだが、その魔物はみたことないんじゃが」


「これは魔物じゃなくて、地球から俺と一緒に転移してきた動物だ。そして俺の従魔だ!」


「なにやらよくわからんが、まぁいい。その従魔が何かできそう。ということじゃな?」


「そうだ」


一人じゃさすがに怖い。というかでかい。俺はヴァイスとプリンに一緒に来てくれとついでに言う。あれに立ち向かうとか無理じゃね? ヴァイスですら息切れしてるんだぞ。


「ナンダ? ニンゲンガ ナゼココニイル? ジャマヲスルナ! コロサレタイノカ!」


威圧が俺に解き放たれる。俺は気を失って倒れて……いない! 状態異常無効があるんだった。


「なぁ。その呪いを無くす事が出来るかもしれないって言ったら、どうする?」


「オマエニ デキルワケガナカロウ!!!」


「いや、俺がやるんじゃなくてな、このハムにやらせてみようかと」


ハムは全身プルプルさせながらそっと俺から出てきた。出ていく前の凛々しいハムはどこいった? あ、それと、ヴァイスとプリンも一応鑑定しといたぞ。


名前:プリン(クイーンスライム)

職業:京介の従魔

LV:37

HP:200 MP:84

ATK:129 DEF:77 MAG:56 SPD:155

スキル一覧

物理無効 触手 回復魔法 変化 能力2倍強化 硬化 水魔法ウォーターガン 影潜・影移動 分裂


名前:ヴァイス(フェンリル)

職業:京介の従魔

LV:62

HP:489 MP:216

ATK:217 DEF:140 MAG:114 SPD:369

スキル一覧

魔法反射 切り裂く 風魔法トルネード 変化 疾走 能力2倍強化 風の加護 影潜み・影移動


プリンは2、ヴァイスは1レベル上がっていた。

祝日が今週はあったので、1話分少ないです。明日は余裕があれば投稿しますね。

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