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異世界への招待状 おじさんはそれなりにがんばる  作者: りのぺろ
第四章 四大都市カバナルの街
30/65

第30話 地下遺跡探索と砂の精霊

地下へと降り立った俺達。


「ここは……洞窟? いや遺跡か? 俺は夜目があるから暗くても見えるから大丈夫だが、みんな大丈夫か?」


「我は夜目なんぞなくても平気じゃ!」


「大丈夫なのぉ~♪」


プリンは落ちた後、変化して人間になっていた。ヴァイスは獣人に変化しているぞ。


「くぅ~ん」


「大丈夫だったか? よかったな。」


それにしても、ここは本当に砂漠の地下なのか? マップを見てみると切り替わってるからそうなのだろうが、どうにも信じられない。そして何より暑くない。これは嬉しい。


「転移して地上に出る事はいつでも可能だからとりあえず探検してみようか」


「おぉ! いいのぅ。何があるのかわくわくするのぅ」


「わくわくなのぉ~♪」


落ちてきた後ろを見ると瓦礫で崩れている。道筋としては一本道か。


「じゃ、魔物に注意しながら進むぞー!」


「「おー!」」


子フェンリル達、ここは道幅せまいから影入っていてくれ。


「「「「わんわん」」」」



**



俺達は道中に出てくる魔物を倒しながら進んだ。ゴブリンやオーク、オーガも徘徊していた。


「またオーガか。よっと」


「この曲がり角にゴブリンがいるのぉ~♪ 倒してくるぅ~♪」


「気をつけろよ! プリン! あ、そっちに一匹いったぞ! ヴァイス!」


「取り逃すでない。ほいっと」


順調に魔物を倒していく俺達。

だが、不意に攻撃してくるサンドワームに俺とプリンは最初驚いた。いきなり横の壁から飛び出してくるんだもんな。そりゃ驚く。だが、慣れてくると出てくる時の音はどうしようもないようで、出てきた瞬間に耳がいいヴァイスに倒されていた。しかもサンドワームが大量に出てくる。ここ、崩れんだろな。

あまりにも出てくるので、俺はプリンにサンドワームの穴に能力2倍強化して水魔法で水を流し込めと言っておく。水攻めだ。水で溺れてくれればラッキー程度だが。土魔法があるのかしらんが、あれば塞いでやっといたんだが、どうにもできんからな。


MAPにサンドワームが突撃してきた道は道と認識されるのか、追加されているせいもある。迷うから魔物の作った道は追加するなといいたい。行った先がサンドワームの巣窟なんて洒落にならんぞ。サンドワームに嫌気がさしながらも対処していた。そうそう、道中に宝箱なんてもんは当然なかった。解せぬ。


「魔物ばっかりでお宝ないなぁー」


「確かに何もないのぅ。面白くないのぅ」


「ないねぇ~♪」


俺達は少し小部屋になっている部屋にたどり着いていた。


「ところどころ人間の手がつけられているような感じがしないでもないんだよなー」


「そうじゃの。そう考えると確かに遺跡と言えば遺跡なのかもしれんの」


小部屋でとりあえず俺達は水分補給をしながら休憩をしていた。そして何気にそろそろレベルが上がったかチェックをしてみたら……


名前:村木京介ムクノキ

職業:冒険者【暗殺者を極めしテイマー】

称号:暗殺者を極めし者(能力微上昇補正)

装備:風の精霊のお護り

LV:34

HP:212 MP:93/116

ATK:184 DEF:99 MAG:83 SPD:101

スキル一覧

鑑定 アイテム袋(時間ストップ無限収納) 夜目 不眠不休 テイマー 火魔法(種火、火球) オートマップ 無限異世界ボックス 能力2倍強化 暗殺者(隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移:消費MP30) 剣術 体術 盾術 影移動 マップ共有 風遮断


名前:プリン(クイーンスライム)

職業:京介の従魔

LV:35

HP:191 MP:42/78

ATK:123 DEF:74 MAG:52 SPD:147

スキル一覧

物理無効 触手 回復魔法 変化 能力2倍強化 硬化 水魔法ウォーターガン 影潜・影移動 分裂


名前:ヴァイス(フェンリル)

職業:京介の従魔

LV:61

HP:483 MP:212/212

ATK:213 DEF:136 MAG:111 SPD:362

スキル一覧

魔法反射 切り裂く 風魔法トルネード 変化 疾走 能力2倍強化 風の加護 影潜み・影移動


子フェンリル

職業:京介の従魔

LV:40

HP:244 MP:75

ATK:186 DEF:106 MAG:97 SPD:201

スキル一覧

魔法威力軽減 切り裂く 風魔法(風の刃) 疾走 影潜み・影移動


「ん? あれ? プリンのレベルが俺より高くなってる!?」


「あれだけ水魔法使ってサンドワームの穴に放水しておったのじゃ。そりゃ溺れて死ぬ魔物もいるじゃろうよ」


「あー。そういう事か。とうとう俺がこの中で一番レベルが低くなってしまった」


「レベル上がったなのぉ~♪ 主をもっと守れるようになったのぉ~♪」


もうここまでくるとボボン水もそろそろ飲まなくても? とか思ってしまって最近飲んだり飲まなかったりしている。俺とプリンはMPが多少減ってしまっているが、まぁまだ当分平気だ。そしてプリンは分裂のスキルが増えてるな。後で確認することにしよう。それと魔法の表記が変わったな。ま、気にすることはないか。試験運用中なんだろうからな。


そんな事を考えていたら目の前に砂の集合体が現れた。やがてそれは人の形になる。


「おぉおお!??? も、もしかして精霊さんでは!???? なんでこんな所にいるんだ? というか、砂の精霊さんなんだな」


砂の精霊はペコペコと頭を下げていた。


「ん? どういうことだ?」


どうやら身振り手振りを訳すと、ここ最近、砂漠のサンドワームがやたら砂を掘りまくってて困っていたらしい。で、そのサンドワームが掘ったもんだからあちこちに流砂みたいな蟻地獄が出来ていたと。

水攻めのおかげでサンドワームが減って感謝している。ちなみに水魔法だから塩だまりにはならないそうだ。


「あっ。そういえばそんな事を日本で聞いたことがあるな。水が蒸発して塩だけが残りその塩を含んだ水は植物は飲めなくて枯れてしまうとかなんとか」


「そうなのか? 主よ」


「注意しないと拡がるんだったな。ちょっと安直すぎたか」


「まぁ結果よければ全て良しじゃのぅ」


「良しなのぉ~♪」


砂の精霊は喜んでいるみたいで安心した。そしてふと地図を見ると印が消えていた。原因はまさかのサンドワーム? とりあえずここでの神様のお手伝いの目的は果たせたようだがまだこの遺跡みたいな洞窟には先がある。


「目的の一つは果たせたが、この遺跡はまだ続きがあるから先にそろそろ進むか」


俺達が先に向かおうとすると砂の精霊さんもついてきた。


「ん? もう大丈夫なんだろう? ついてこなくてもいいぞ?」


すると砂の精霊さんはお護りを俺にくれた。


「鑑定」


名前:砂の精霊のお護り

効果:周囲の埃を微遮断。

持っているだけで土を操る能力が上昇。



遮断効果はいいとして……なんとまぁ土を操る能力って、俺には必要が今はないが受け取っておこう。


「ありがとう! 精霊さん!」


すると砂の精霊さんは手を振りながら砂になり散り散りに雲散していった。

それでは、今週もよろしくお願いします。

書いていて思ったんですが、あれですね、物語が進めば進む程、設定が訳わからん事になってしまい忘れてしまうorz

長い期間で書いてる人達、尊敬するなぁ……

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