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異世界への招待状 おじさんはそれなりにがんばる  作者: りのぺろ
第三章 四大都市アズレールの街
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第26話 プリン進化

宿に帰った俺達は早速レベルの確認をした。


名前:村木京介ムクノキ

職業:冒険者【暗殺者を極めしテイマー】

称号:暗殺者を極めし者(能力微上昇補正)

装備:風の精霊のお護り

LV:34

HP:212 MP:116

ATK:182 DEF:99 MAG:83 SPD:101

スキル一覧

鑑定 アイテム袋(時間ストップ無限収納) 夜目 不眠不休 テイマー 火魔法(種火、火球) オートマップ 無限異世界ボックス 能力2倍強化 暗殺者(隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移:消費MP30) 剣術 体術 盾術 影移動 マップ共有 風遮断


名前:プリン(クイーンスライム)

職業:京介の従魔

LV:33

HP:183 MP:74

ATK:119 DEF:70 MAG:48 SPD:143

スキル一覧

物理無効 触手 回復魔法 変化 能力2倍強化 硬化 ウォーターガン(水魔法) 影潜・影移動


名前:ヴァイス(フェンリル)

職業:京介の従魔

LV:61

HP:483 MP:212

ATK:212 DEF:136 MAG:111 SPD:362

スキル一覧

魔法反射 切り裂く トルネード(風魔法) 変化 疾走 能力2倍強化 風の加護 影潜み・影移動


子フェンリル

職業:京介の従魔

LV:40

HP:244 MP:75

ATK:186 DEF:106 MAG:97 SPD:201

スキル一覧

魔法威力軽減 切り裂く 風の刃(風魔法) 疾走 影潜み・影移動



ふむふむ。俺のレベルは3上がったようだな。各能力は上がったのは確認できる。装備に風のお護りが付いた。そのおかげか、スキルに風遮断が追加。風のお護り効果だろうな。お護りをテーブルに置いたらスキルが消えた。

プリンも同様に3の上昇だな。スライムからクイーンスライムになってる! それと能力が上がったのと、変形が変化になっている。変形と変化がややこしかったから、これはこれで丁度いい。あと、回復魔法の初級がなくなっている。なんで回復魔法だけ初級があったのかは謎だ。

そしてヴァイスのレベルは1上昇か。同様に能力が上昇したのとスキルはなしか。

子フェンリル達も1上昇したかな? まとめて表示されるのはなんなのかわからんが、気にしないことにする。一人ずつ鑑定しても、まとめて鑑定しても、なぜか表示は一緒だったのだ。


「プリン。変形が変化に変わってるんだが、使ってみてくれるか?」


「ぷるぷるぷる♪」


すると……プリンのスライムボディが変化していき、そこには青い服を身にまとった小さな少女になった! クイーンスライムだから予想はしていたが、やはりそうだったか。

外見は青いロングの髪に青い瞳。そのまんまだな。


「あるじぃ~♪ あるじぃ~♪」


「おぉう。呼び方がヴァイスと同じですやん。いやそれよりも話が出来るようになった!」


そしてプリンは俺に飛び込んできた。俺はプリンを撫でてやる。

すごいな変化。触り心地は人間と同じだ。


「主よ。プリンも変化できるようになったのはすごいな。スライムで変化するやつは見たことない」


「そうなのか? スライムでここまでレベルを上げるってのも珍しいのかもしれんな」


「すごいのぉ~? うれしぃなのぉ~♪」


プリンはぴょんぴょん飛んで喜んでいた。うん。かわいすぎ。カメラはないのかこの世界。悔やまれる。別にロ◯◯ンって訳じゃないぞ? 小さい子って純粋無垢というか。中身おっさんの俺は見ていて癒やされるのよ。


「癒やしのプリン爆誕だな」


「癒やしなのぉ~♪ ヴァイスも撫でてなのぉ~♪」


プリンはヴァイスにも突っ込んでいった。ヴァイスも嬉しいのか、プリンを受け止め笑顔で撫でていた。



**



そして俺達はレベルを確認した次の日の朝、いつものように冒険者ギルドで魔物の換金を行いに向かった。

大金が手に入ったので、換金しなくてもいいんだが、いきなり換金をしなくなるのも怪しまれるからな。


「あ、ムクノキさん、いつもありがとうございます。魔物討伐数が一定数達しましたのでDランクになります。ギルドカードを更新しますね」


「お? Dランクにようやくなれたか」


「はい。それではどうぞ。これからもよろしくお願いします。Dランクからは討伐魔物の種類が大量に増えて説明しきれませんので、省略します。それよりも、横にいる小さな女の子は?」


「あぁ。従魔のスライムですよ。変化出来るようになったんですよね」


「へぇ~。あのスライムですか? 珍しいですねー。初めてみましたよ。よろしくね」


「よろしくなのぉ~♪ プリンなのぉ~♪」


珍しすぎて何か言われるかと少し不安に思ったが、気薄で終わったようだった。たまにテイマーの冒険者の従魔が変化しているのを見かけるのは見かけるのだそうだ。スライムの変化は見たことなかったそうだが、まぁスライムだしな。

ヴァイスの変化前はもちろん誰も見たことはないぞ? 正体をバラすつもりは今のところないしな。


「おいおい。こんなところにお前みたいなガキは来るとこじゃ……」


いきなりプリンの肩を掴んでそんな事を言ってきた意地悪冒険者。プリンは触られたのが癇に障ったのか


ボゴッ!


「触るななのぉ~!!」


プリンが腹に一発パンチ。ちょっかいを出してきた意地悪冒険者の一人はあっという間に倒れた。え? 弱すぎじゃね? この人。鑑定したらレベル6だった。


「「「「す、すいませんでしたー!!!!」」」」


意地悪冒険者のパーティーメンバーが倒れた冒険者を抱え立ち去っていった。


「なんだ今のは? 前の街みたいな似たようなイベントはもう要らんぞ? 勘弁してくれよ。俺達は普通の冒険者だぞ」


それを見ていた周りの冒険者は


「アホな奴だ。この街に来て初っ端アイツ等に絡むなんて……終わったな」


「普通の冒険者は毎日換金できねーっつーの。俺達はDランクパーティだが、オークなんか一日で倒せても半分で限界だな。そもそも体力が持たん」


「だよなー。なんで毎回あんだけ同じ量狩れるのか聞きたい位だ。でも外であいつらと出くわす事ないんだよ。出くわしたら話しかけてコツとか聞き出そうと思ってるんだけどなー」


「俺も俺も!!! お前と同じでさ、見つかんないんだよな」


え? 俺達そんな目で見られてたの? これは前の街でもやばかったのでは? 見つからんのはおそらく俺達はヴァイスに乗って遠くにとっとと走って行っているからだろうな。

ていうかまぁ、大金が手に入ってる事だし、これから毎日換金するのはやめておこうか。ギルドマスターに目を付けられた日には危ない気がする。しかもまさか他の冒険者達に魔物の量まで見られているとは思っても見なかった。でもそんな量は多くないのにな。

目立ちそうになった俺達はそそくさと出ていったのであった。

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