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異世界への招待状 おじさんはそれなりにがんばる  作者: りのぺろ
第三章 四大都市アズレールの街
22/65

第22話 フェンリル一家は家族になりました

朝目覚めるとそこには昨日の風の精霊が俺の頭の上をくるくる飛んでいた。


「主おはよう。起きたか。そしてなぜずっと上を向いておる?」


「おはようヴァイス。いや、だって風の精霊がいるんだもんよ。なんか好かれちゃったかな?」


俺の上をずっと回る風の精霊。そして目が合うと目の前までやってきてニコーっとしてきてまたくるくる回る。


「コンポタが欲しいとかじゃなさそうだが、ずっと上で回られると気になって仕方がないな」


「ふむ。それならそう言ってやればいいのではないのか?」


「それもそうか。精霊さん。ずっと回っていられるとさすがに気になってしまうから、止まってくれないかな?」


すると風の精霊はピタっと止まりこちらに振り向くと目をウルウルさせてきた。


「あ、冗談です。回ってていいです」


「なんだ主。訳がわからんぞ」


ヴァイスに泣かれそうになったと言うと、ヴァイスは「ならしょうがないな。なら諦めろ」と辛辣な言葉を発したのだった。


「それと、言葉も精霊は発する事はないからな」


「まぁそれはなんとなく察していたとゆーか、昨日も首を縦に振っただけだったし?」


気にしなければいいだけだから、まぁいっか。風というぐらいだし回ってないと逆に落ち着かないのだろう。


「今日は冒険者ギルドに向かって魔物討伐の依頼だ」


宿で簡易的なご飯を食べた後、俺達は冒険者ギルドに向かった。食べてる間、風の精霊は食事に興味を示さなかったのか、くるくる回っているだけだった。


「ここはオークの討伐が多いな。オークはすでに大量に在庫があるが、間引きはしないとな」


俺達は目的地へと向かった。風の精霊は街から出るつもりはなかったのか、街の外へは出ようとはしなかった。俺は地球で売っているちっさなチョコをそっと出し、風の精霊にみんなが見えない位置で食べさせてあげた。風の精霊は嬉しそうに頬張った後、手を振り見送った。


「主よ。風の精霊は地球産の食べ物が気に入ったのだろうか?」


「わからんが、そうなのかもな。ほら、ヴァイスとプリンもチョコ」


「おぉおお! まだ街から出て間もないのに、くぅー! 美味い!」


「ぷるぷるぷる♪」


風の精霊だけにチョコをあげるのはさすがにな。俺達は街から少し離れた後、ヴァイスに乗りオーク討伐の依頼地へと向かった。


「ここか。森とまではいかない場所だな。よし、さっそくオーク討伐だ!」



**



そして俺達はその後オークを20匹程度狩った。レベルは既に高レベルなので、上がらなかった。

昼食はチャーハン大盛りだ。ヴァイスとプリンは当然がっついて食べたのは言うまでもない。


「主よ。我が子にもこのチャーハンとやらを食べさせたいのだが、駄目だろうか?」


「ん? いいぞ? まだいっぱいあるしな。討伐も終わった事だし、後は帰るだけだから森に転移するか」


俺達は森に転移した。


「「「「「ワンワンワン!」」」」」


子フェンリルがヴァイスに向かって飛んできた。


「おぉー我が子よ。相変わらず元気じゃのぅ」


俺はいそいそとチャーハンをたくさん出して並べてやった。


「子フェンリル達ー! チャーハンのお裾分けだよー!」


子フェンリルはぐるんとチャーハンに目を向け、ヴァイスそっちのけで食べていた。


「……チャーハンに負けた」


「食べさせたいって言ったのヴァイスだろ」


子フェンリルは綺麗に食べた後、ヴァイスに詰め寄って何かを言っていた。


「なぬ? お主等も? いやだがここはどうする? ふむ」


「ん? どうしたヴァイス?」


「いや、なに。我が子達も従魔になりたいと言っているのだ。外の世界、と言ってもこの森の外には出した事はなくてな。みな、外をもっとみてみたいと言っているのだ。連れて行ってもいいのだが、この森の管理をどうするか悩んでいてな」


「従魔に! いや、そりゃ、構わないが……管理か。確かに悩むな」


【子フェンリルを従魔にしますか? YES/NO 】


「とりあえず従魔にしてから考えるか。総勢13匹もいる」


俺はYESと念じた。


【子フェンリルを従魔にしました】


【従魔が一定の数に達しました。全従魔はスキル:影潜み・影移動を獲得】


【従魔が一定の数に達しました。スキル:マップ共有を獲得】


すると俺のマップが行ってもいない所が表示された。


「おぉ! なんか色々とマップが広がった! しかもスキルを獲得したぞ! 鑑定! えーっと」


名前:村木京介ムクノキ

職業:冒険者【暗殺者を極めしテイマー】

称号:暗殺者を極めし者(能力微上昇補正)

LV:31

HP:198 MP:103

ATK:170 DEF:94 MAG:77 SPD:92

スキル一覧

鑑定 アイテム袋(時間ストップ無限収納) 夜目 不眠不休 テイマー 火球(火魔法) オートマップ 無限異世界ボックス 能力2倍強化 暗殺者(隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移:消費MP30) 剣術 体術 盾術 影移動 マップ共有


名前:プリン(スライム)

職業:京介の従魔

LV:30

HP:176 MP:68

ATK:111 DEF:66 MAG:42 SPD:139

スキル一覧

物理無効 触手 初級回復魔法 変形 能力2倍強化 硬化 ウォーターガン(水魔法) 影潜・影移動


名前:ヴァイス(フェンリル)

職業:京介の従魔

LV:60

HP:478 MP:208

ATK:204 DEF:132 MAG:103 SPD:354

スキル一覧

魔法反射 切り裂く トルネード(風魔法) 変化 疾走 能力2倍強化 風の加護 影潜み・影移動


子フェンリル

職業:京介の従魔

LV:38

HP:236 MP:71

ATK:183 DEF:102 MAG:94 SPD:194

スキル一覧

魔法威力軽減 切り裂く 風の刃(風魔法) 疾走 影潜み・影移動


って。子フェンリル達。俺よりも強いですやん。何この子達。俺必要ないんじゃね? なぜかまとめて子フェンリルのステータスが表示されたのは気にしないでおこう。


「なるほどのう。影潜み・影移動か。すごいぞこのスキルは! 主の影に隠れる事が出来るし、影から外の風景も見える。さらにこの森からは影移動で即座に主の影に移動できる。これは有用だ! しかもMPの消費がない」


「なるほど。そういう事ならこの森には必要最低限の数にしておけば大丈夫か」


「これならばここには我が子は3匹は常にいるようにしておいて巡回させよう。毎日交代制にすれば森も主も安心じゃろ。どうじゃ我が子達よ」


「よし。方針は決まった。みんなもそれでいい?」


「「「「「ワンワンワン!」」」」」


大丈夫そうだ。聞かなくても解る。だって、尻尾がめっちゃブンブンしてますもん。

こうして俺は新たな従魔を迎えたのだった。プリン以外…俺より強いってどうなのこれ。


「さて、アズレールの街に帰りますか」


子フェンリル10匹が一斉に俺の影に入った。いつの間に森に残る3匹決めたのだろうか。

ちなみに名前はフェルイチ、フェルニ、フェルミ、フェルヨ、フェルゴ、フェルロウ、フェルナ、フェルハチ、フェルナイン、フェルテン、フェルイレ、フェルトゥ、フェルサーと名付けた…多すぎ!

そりゃこんな名前になっちゃううよね。性別? んなもんわからん。呼ぶ時はこっそり鑑定すれば名前はわかるし。結果オーライ!

俺は影に入った10匹に声をかける。


「みんな。影の中は平気? 大丈夫?」


「「「「「ワンワンワン!」」」」」


影から顔が出てきてそう答えた。その状態で顔だけなのはちょっと怖いが大丈夫そうだ。


「影の中で我が子達は遊んでるみたいだのぅ」


「ならいっか」


俺は街の近くに転移し、街へと戻ったのだった。それにしても前にオークの殲滅を手伝ってくれた時、あんな遠くまで行っていたのか。マップがやたら広がっていたのだった。フェンリル一家は俺達の家族になりました。

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