表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/15

第12話 検証ついでの鍛錬

朝になり俺達は出かける準備をして宿を出た。武器屋と防具屋に行き、ある程度貯まった資金で鉄の剣と防具一式を購入。一般冒険者の装いになった。

その足でそのまま冒険者ギルドに行き、またあったゴブリンの討伐依頼を受け、街の外に出る。


「今日もゴブリン退治か? レベルがそんなんじゃ上がらないぞ。主よ」


「いや、今日はちょっと森に戻るつもりだ」


俺はそういった。未だ元の世界に帰れない現状、万が一でも死にたくないのだ。元の世界には家族がいるんだ。当たり前だろ?


「そういや主、昨日はスキルオーブを使ってたな。何のスキルを取得したんだ?」


「暗殺ってスキルだな。これは上級スキルに該当するスキルだ。多分。それでそのスキルを獲得するには隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移が必要だったみたいで、そのスキルをまとめてゲットした」


「なんだと!!!! スキルオーブにそんな使い方があるのか! 基本そのオーブは最初に使いたい属性魔法を念じたり、剣術を極めたい者が剣術スキルを得る為に使うもんなんだぞ!」


「そういわれてもなー。(神様、そこら辺適当なんですか?)」


「異世界人の考える事はわからん。森に戻るということはその大量のスキルを試しながらさらにレベルを上げる為か?」


「そうだな」


「しかしここからまた戻るとなると遠すぎ………………転移か! 主は転移もゲットしたと言っていたな。主のスキル数はもはや一般人とかけ離れておる。我が勝てぬ日が来るかもしれんな」


「何をおっしゃいますヴァイスさんや。あなたのレベルは58でしょ? まだまだ敵う訳ないじゃないですか」


「また変な喋り方しておる。全く。とりあえず行こうじゃないか。我もみてみたいぞ」


「ぷるぷるぷる♪」


なんかプリンがダンスしてるように見える。かわいい。撫でたい。


「じゃ、まずは森の中腹。奥はまだ危険だからそこに転移してみよう」


俺達は街の外で誰もいないのを確認して転移で森の中腹まで戻ってきた。鑑定をしてみるとMPが半分近く減っていた。


「あ、片道切符だった。レベル上げないと今日中に帰れない」


「ここの魔物だったら余裕でレベルは上がるから大丈夫だ。それよりも転移はすごいな。使う魔物なんぞはおらんから初めて体験したが、これはすごいぞ」


ヴァイスは転移に感動していた。

さてと、隠密 気配遮断 気配察知 使用。痛覚遮断はやばい時にか使わないようにしておこう。致命傷を食らっても痛みがないからそのまま戦い続けて死亡なんて洒落にならん。


「我達には 隠密やら気配遮断をしてもなんら変わらんようにしかみえんな。魔物で試さないとわからんな」


「気配察知で魔物の位置は大体把握できてる。これはすごいな。これがあるだけでだいぶ死ぬ事はまぬがれそうだ」


俺は魔物がいる方へと向かった。少し遠くにヴァイスとプリンには待機してもらう。そこにはオーガがいた。まったくこっちには気づいてないようだ。

やってみる! と手で会話をしてヴァイスとプリンに報告。

俺は走ってオーガに近づき新しく買った鉄の剣で横一線! 俺に気づいた時にはすでに遅い。真っ二つになり絶命した。


「すごいではないか主。2倍を使わずに真っ二つにするとは。レベルが上がった恩恵か? それもオーガのやつ、まったく動けておらんかったぞ」


「俺もちょっとびっくりしたよ。強くなっていたんだな。次はプリンに盾に変形してもらって同じ様に戦ってみようか。プリンは気配遮断を持ってない。この場合はどうなるかだな」


オーガをアイテム袋に詰め、次の気配がする魔物へと向かう。


「次はオークか。あいつ気持ち悪いんだよな。」


よだれ撒き散らして突っ込んで来るんだぞ。身震いするに決まってんじゃん!

結果は他愛もなく気づかれる事なく倒す事に成功。


「プリンにも気配遮断は有効化されてるっぽいな。そうなるとこれはこれで、あっけなさすぎる」


「主のスキルが強すぎるだけではないのか?」


そうなのか? でもこれだと戦闘経験が上がらんな。経験を積む時はこれは使わないでおこう。


「ついでにMPに減りはない事もわかった。鷹の目も同様だな」


「じゃあとりあえず気配遮断等はなしで、魔物と戦って経験を積むのが一番いいだろう。我が魔物をおびき寄せてやるから、プリンと主で倒せ。2倍の検証もだ。」


「ぷるぷるぷる♪」


プリンは主は守るから任せてー! と言っているようだ。多分。ちなみに鉄の剣を木の剣に変えた。

そして俺達は一日中魔物を倒し続けた。もちろんレベルは上がった。だが心と体がズタボロだ。ヴァイスが休む間もなくどんどん魔物を連れてくる。鬼教官は健在であった。


「し、死ぬ。せっかく買った鎧が……またギルドに少しずつ魔物を売りさばこう。金欠になってしまうぞ。ギリギリでぶっ倒れる手前までヴァイスが魔物を連れてくるから俺はかなり必死で倒している」


能力2倍強化の使い方はというと。まずは一撃で倒せない魔物がきたら能力2倍で攻撃が当たる瞬間に攻撃! すかさず強化オフ! わんさか魔物がいる中ではそうでもしないと手数が多くてさばくのが難しくなる。

回避はその逆で、魔物の攻撃が当たるちょっと手前で使用し、能力2倍を活かして避ける。避けたらスキルの使用を中断。即反撃。

要は反復練習だな。適度に強い魔物ならこれで十分な気はする。ちなみにヴァイスとプリンも能力2倍強化を練習していた。

その時にトルネードをヴァイスに使用させたら、災害級のトルネードになってしまったので2倍時の魔法は封印することになった。


疲れた後の昼ご飯は異世界ボックスにある惣菜と弁当で済ませた。しかもこの惣菜と弁当、なんと60%オフで安かったのだ! え? どうでもいい情報? いやー、60%オフとか見ると目がいっちゃってつい買っちゃう事ない?

ヴァイスは惣菜と弁当を食べて「なんだこれは!???」と驚愕していた。プリンはこころなしか、ぷるぷるが激しいように感じた。



**



「ふぅ。ここら辺の森の魔物は余裕で勝てるようになったな」


「もう少しそろそろ奥の方へと行ってみるか?」


何を行ってるんだヴァイスは? もうやばいほど強くなった気がしなくもないんだが? なんせ俺達は一週間程さらにレベル上げに勤しんでいた。なんでなのかかって? そりゃ死にたくないのもあるが、それよりももっと楽にこの世界を楽しみたいんですもん。俺達のレベルはかなり上がっていた。



名前:村木京介ムクノキ

職業:冒険者【暗殺者を極めしテイマー】

称号:暗殺者を極めし者(能力微上昇補正)

LV:24

HP:168 MP:81

ATK:126 DEF:69 MAG:51 SPD:63

スキル一覧

鑑定 アイテム袋(時間ストップ無限収納) 夜目 不眠不休 テイマー 火球(火魔法) オートマップ 無限異世界ボックス 能力2倍強化 暗殺者(隠密 気配遮断 気配察知 痛覚遮断 鷹の目 状態異常無効 超再生 転移:消費MP30) 剣術 体術 盾術


名前:プリン(スライム)

職業:京介の従魔

LV:23

HP:141 MP:48

ATK:82 DEF:44 MAG:30 SPD:102

スキル一覧

物理無効 触手 初級回復魔法 変形 能力2倍強化 硬化 ウォーターガン(水魔法)


名前:ヴァイス(フェンリル)

職業:京介の従魔

LV:59

HP:474 MP:201

ATK:183 DEF:124 MAG:98 SPD:347

スキル一覧

魔法反射 切り裂く トルネード(風魔法) 変化 疾走 能力2倍強化 風の加護



レベルは俺とプリンはかなり上がった。

スキルも増えた。この所戦闘で剣と盾を使っていたからなのか、剣術と盾術をゲット。体術はおまけみたいな程度かな?

プリンは硬化と水魔法だな。硬化は魔法攻撃をうけた時、軽減されるようだ。水魔法は青いスライムだからなのか? まぁそうなのだろう。

ヴァイスはレベルは1上昇。

災害級トルネードのせいなのかは定かではない。スキルの風の加護は風を纏わせる事により相手の攻撃の威力の軽減がされるみたいであった。

毎日こんな同じ様な事していて大丈夫か? 飽きないか? とヴァイスに聞いてみたら


「昼飯が異世界飯だからな。飽きないぞ!」


と言われた。そう言われてみればいつも嬉しそうに食べてたな。でもそろそろなくなってきてるんだよなぁ。言うか言わないか、悩みどころだ。

食料がなくなる前に早く元の世界に一旦帰りたい。もっとも、戻ったところで財布の中身が……何か方法はないかねえ……


神様、不具合解消はまだですかー? と切に願う俺であった。

文字数が……キリが良いところまでにしたらめっちゃ多くなった…ところどころ削ったせいか、話が噛み合わないところが出てきて苦労した……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ