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新たなる世界を君と共に  作者: 園崎茶々
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第五話 教えて

「取り敢えず、知って欲しい事だけざっくりと話していくね。あ、メモとペンいる?」

「いる!」


元気よく返事すれば、セシルから束ねられた紙とペンを渡される。ペンは羽根ペンだ。使ったことないけど、多分シャープペンシルと同じように使えば問題ないだろう。文明が発展してないな……仕方ないけど。


「説明するよ。いい?」

「うん、頼むよ」


聞く姿勢になれば、セシルの話が始まる。俺は重要そうな所をメモしていくのに集中せねば。


「この村の名前はアベリオ。南東に位置する小さな村よ。私とグレイはここで生まれ育ったの。私は僧侶の才が、グレイには剣士の才があったから、それを村の人達に習いながら育ててもらっていてね。今年で成人したから、これからどうするかってところまで来ていたんだけど、丁度今年の予言の書にグレイが選ばれたの。予言の書って言うのは聖都グレトワイトに保管されている、大昔に遺跡で見つかった遺物でね。そこには魔王に対抗出来る勇者の名前と出身地が毎年記されるの。ここに名前が記されるって、とっても凄いことなのよ。大司祭と、聖都の隣国に座する王様によって記された人物が確認され、その人のは旅立ちの証が贈られるの。贈られた人は仲間をつれて魔王を退治しにいく……って形になるわ。ここまでわかった?」

「ちょっとタンマ」


思った以上に情報量が凄い。というかこれ多分序盤も序盤だよな?まだ魔王のこととか聞いてないし、旅の目的地も知らないし、てか王様とか大司祭とかいるんだ。名前出てきてないからまだいいけど、きっとこれから出てくるんだろうなぁ。あと国も沢山あるっぽい。そりゃそうだけど。俺地理苦手なんだよ。地図ってあんのかな。あるといいなぁ……さらに言えば俺剣なんて使えない。そもそも戦えるのか怪しい。不安になってきた。


「大丈夫?まだ話は始まったばっかりだけど」

「いやわかってるんだけど……質問したいことも多くってぇ……」

「全部後にしてね、んじゃ続き話すから」

「待ってよ!!」


それから話は夜中まで続いた。目覚めたのは昼だったらしく、途中で夕食を挟んだけど頭が回るくらいの話を聞かされた。現状整理には重要な情報だ。もっと上手く纏めないといけない。寝る前にメモを見返しつつ、改めて纏め直して行く必要がありそうだ……

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