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第十一話 襲撃
「グルルア!!!!」
「ほぎゃッ!」
ホワイトウルフがこちらに向かって突進してくる。間抜けな声を出してしまった。腰が抜けそうだ。セシルはと言えば後ろに下がって、首に下げているネックレスを片手で握っている。僧侶と言っていたし、なにか魔法を使うのだろうか。兎に角俺は目の前から向かってくるホワイトウルフをどうにかしなければならない。目を閉じて、思い切り剣を振るった。
すっぽーん
「「え」」
俺とセシルの声が重なる。手の中の重さが無い。目を開き手のひらに視線をやるが、そこには何も無い。俺は理解する。あ、これ、剣がすっぽ抜けたんだ。
「グァ!」
「ア、ア……」
構わずホワイトウルフはこちらに突進して口を開く。終わった。
「アーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「バカーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
その日、森の中に俺とセシル絶叫が木霊した。




