第七十三話 営業再開初日
紫色の猿の魔物の襲撃を受けてしまった、ドリシア王国南東のトロイヤの街。
街は今回の事件で、大きな被害を受けてしまった。
魔物に家屋を破壊され、住んでいる家から追い出されてしまった住人も沢山存在した。
そんな街の復興作業に、現在はトロイヤの街に滞在している、異世界の勇者達一行が協力している。
「いや〜、本当に助かりますよ! 人手が足りなくて困っていたんです!」
「いいえ、困った時はお互い様ですから。私達も、みなさんのお役に立てて嬉しいです!」
崩れた家屋の木材を、大小様々な大きさのクマのぬいぐるみ達が、順番に運び出していく。
特に背丈が10メートルを超える巨大なクマのぬいぐるみは、人の力では運び出せない大きな木材も、軽々と肩に担いで外に運び出してくれる。
そこに機械兵であるコンビニガード達も加わって、街の復興作業は急ピッチで進められていった。
壊された家屋の木材を外に運び出し、新しい住居を作る為の木材を森から持ってくる。
外から木材を持ってくる力仕事も、木材を加工して繋ぎ合わせる細かな仕事も、クマのぬいぐるみ達はその数を活かして次々とこなしていく。見た目の可愛らしさからは想像も出来ないくらいに、クマのぬいぐるみ達はその手先も器用だった。
「ああーーっ!! 私達を助けてくれた、ぬいぐるみの勇者のお姉ちゃんだーーっ!」
小さな女の子が、作業中のぬいぐるみ達の間を縫うようにして、小笠原麻衣子の元に駆け寄っていく。
「あっ……! あの時の女の子ね。良かった、無事だったみたいね!」
「うん。お姉ちゃん、あの時は本当にありがとう〜っ! お母さんも、足の怪我がだいぶ治ってきて、もう歩けるようになったんだよ!」
小さな女の子の後を追うようにして、杖をついた母親もやって来た。
「これは、ぬいぐるみの勇者様。その節は、魔物に襲われていた私達親子をお救い頂き、本当にありがとうございます!」
母親が女の子と共に、小笠原に対して深くお辞儀をした。
「いえ、本当に大丈夫ですから。私もお役に立てて良かったです」
小笠原が遠慮をしても、親子は深く頭を下げ続ける。自分達の命を救ってくれた異世界の勇者に対して、感謝の気持ちをどうしても伝えたかったようだ。
「ところで、沢山の家が魔物の襲撃で壊されてしまったようですが、お住まいの方は大丈夫でしたか?」
「……ううん、それがねー。私達の家も魔物に壊されちゃって、まだ住む場所が無い状態なの。今は異世界の勇者様が配ってくれた『テント』っていうのに住んでいるんだけど。おうちが直るまでは、そこにずっといないといけないんだって」
家を破壊された住人の為に、昨晩は緊急用の食料品、飲料水の他に、コンビニで扱っている『テント』の配給も行われていた。
それらは全て、コンビニの勇者が無償でトロイヤの街に提供したものである。
今回の魔物襲撃では、街の住民の家屋が破壊されたり。火災で燃えてしまったという被害も出ていた。その数は決して多くはないが、突然住居を失い……住む場所を無くしてしまった人達も大勢いる。
そうした人々は、コンビニから支給されたテントを利用して、寒い夜を過ごしていたのである。
「そうなんだ。それは大変だね……。そうだ! もし良かったら今、街の広場に『コンビニ』って言う異世界のお店がオープンしているの。その中には豪華なホテルもあるから、そこに泊まるといいわ。私からコンビニホテルの支配人さんには連絡しておくから!」
「コンビニホテル? なにそれー?」
「ホテルはね、ふかふかのベッドが部屋にあって、冷暖房も完備しているとっても清潔で綺麗な場所なの。だからお母さんの足の治療にも最適だと思うわ!」
「わーい、分かったー! 私、ホテルに泊まるー! ねえ、お母さん、いいでしょう?」
小さな女の子はねだるようにして、母親の腰にすがりついた。
「何から何まで、何とお礼を言ったら良いのか……。本当にありがとうございます! ぜひ、そのコンビニホテルという場所に私達も立ち寄らせて頂きます!」
「ええ、ぜひ利用してみて下さい。ホテルはとっても快適な場所なのできっと気にいると思います。その間に、皆様の住居は私達がしっかりと直しておきますから」
小笠原麻衣子の紹介を受けた親子は、そのまま街の広場にあるコンビニを目指して、仲良く手をつないで歩いていく。
親子の後ろ姿を見届けた小笠原は、住宅の復興作業を今まで以上に急ピッチで進めていった。
そして、小笠原はこの日……。
他にも数組の住居を失った家族に、コンビニホテルを紹介し。その紹介状を、コンビニホテル支配人であるレイチェル宛に送り届けていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「ねえ、彼方く〜ん! お客さんが全然来ないよ〜!」
シーーン……。
コンビニの営業再開から、約1時間。
店内には誰一人して、お客は入っていなかった。
「……まあ、最初はそんなものさ。こういうのは気長に待つものなんだよ」
トロイヤの街での、コンビニ営業再開の初日。
街の大広場にオープンをしたコンビニの周辺には、誰も人が集まらない状況がずっと続いていた。
そもそもこの広場自体に、街の人がほとんどいない。
きっとみんな街の復興作業だったり、色々な仕事で忙しいのだろう。
日中の真昼間から、広場に腰を下ろし。ゆっくりと休んでいるような人は、どうやら誰もいないようだ。
日本の公園なら、日中でも日なたぼっこをしているお年寄りの1人や2人くらいいても、おかしくないのにな。異世界だとそういう人は全くいないのかな?
「うーん。今回はさすがに宣伝不足だったかもしれない。俺が壁外区でコンビニ経営をしていた時は、街にコンビニを建てた瞬間に、すぐにみんなに注目されたけれど。このトロイヤの街は壁外区ほど人口が密集している訳でもないし。広場にいきなりコンビニを建てても、あまり関心を持って貰えなかったのかもしれないな」
俺が腕を組んでうーんと唸っていると、横からティーナが、ヒョイと顔を出してきた。
「――大丈夫ですよ、彼方様。ご安心下さい。その辺りの対策も今回はちゃんとしていますから!」
ティーナが横から覗き込むように、満面の笑みで俺を見つめてくる。
「……その辺りの対策? この街の人達に、コンビニの宣伝も実はしていたって事なのか?」
「コンビニの宣伝という訳でないんですけれど。きっともう少しで、この広場には街中からたくさんの人が集まってくると思います」
俺と玉木の心配をよそに、ティーナには強い自信があるようだった。
そういえばさっきから、3人娘達の姿がずっと見当たらないな気もするな。
キョロキョロとする周囲を見回す俺の心配を察したのか、ティーナが3人娘が不在の理由を説明してくれた。
「藤枝様には、本日広場で開かれるコンサートのチラシを街の人達にお配りして頂いています。小笠原様には、引き続き街の復興作業をお手伝い頂き、作業中にコンビニの宣伝もして頂けるようにお願いしました!」
「広場で開かれるコンサートって、えっ!? それってまさか……!」
俺の嫌な予想は的中してしまう。
俺達がいるコンビニの正面に、突如として大きなコンサート会場がいきなりその姿を現した。
”ズドーーーン!” と出現したコンサートステージの上には、華やかなアイドル衣装を着た野々原有紀が、マイクを片手に笑顔で立っている。
「いえ〜〜い!! みんな〜〜!! 元気ぃ〜〜? どんなに辛い事があっても、明るい歌を聞けば笑顔になって勇気が湧いてくるわ〜! だから今日は、明日への活力が溢れ出てくる素敵な曲を熱唱するわよ〜〜!!」
いつの間にか、コンサート会場と共に出現をしたアイドルの勇者の野々原。
今……異世界コンビニの正面で。異世界アイドル、野々原有紀による、単独コンサートがまさに始まろうとしていた。
野々原の歌声を聞いた街の人達が、一斉に広場へと集まってくる。……って、本当に今までどこに潜んでたんだよ、というくらいに急にワラワラと集まってきた。
コンサート会場に集結した住人達は、熱唱する野々原に熱い声援を送りながら絶叫する。
「きゃあ〜〜、女神様〜〜! 素敵です〜〜!」
「この街をお救い頂いた、噂の女神様だっ! ああっ、何たる美貌と可愛さだ。女神様のお姿を、生きているうちに見れて本当に良かった!」
「女神様ーーっ! お美しいですーーっ! あんなにも綺麗な声で歌えるなんて、ああっ、私は女神様に一生ついて行きますっ!」
トロイヤの街に住む人達が、広場に大集合している。
その数は一体、何人くらいいるんだろうな?
余裕で3000人くらいは、集まっているんじゃないだろうか。
復興作業中の人達を除いて。その他の仕事をしていた人々や、お年寄り、子供など、幅広い年代の人々が一斉にここに集まって来ている。
「す、すげーな……! コンビニがオープンしても、誰も集まって来なかったのに。野々原がライブを開催するだけで、こんなにも沢山の人が集まって来るなんて!」
「今回、トロイヤの街へ押し寄せて来た魔物の撃退では、3人娘様は大活躍をされましたからね。中でも、アイドルの野々原様の知名度は抜群です。なので野々原様にコンサートを開いて貰い、街の皆様を広場に誘導する広告塔になって頂きました」
ティーナが俺にそう説明をしてくれた。
なるほど。さすがはマーケティング能力も高くて完璧なティーナさんだな。
今回の俺は魔物達を撃退するという役割においては、あまり活躍出来なかった。
もちろん後で、コンビニの物資を街の人達に無償で配ったりもしていたけど。それだって別にコンビニの勇者が行ったと宣伝をして配った訳ではない。
だから街の人達にとっては『コンビニ』の知名度なんて、ほとんど知れ渡っていなかったのだろう。
それに比べれば、街を救った英雄でもあり。街の人達から女神と呼ばれて愛されている、アイドル野々原有紀の知名度は抜群だ。
むしろ街の人達にとっては、俺達はコンビニの勇者とその仲間達というよりは、アイドル『野々原有紀』と、そのお供の勇者達って感じの認識なんじゃないかな。
「さあ、彼方様。私達も準備をしましょう!」
「えっ!? 準備って、一体何の?」
「もちろん、決まっています。コンビニの営業のですよ!」
ティーナに背中を叩かれて、俺は慌ててコンビニの店内に駆け戻った。
確かに、大広場はもう街の人達が溢れかえっている。
この集客状況で、異世界コンビニの営業をしなかったら。俺はコンビニの店長、失格になってしまうぜ!
俺は持てる限りのありったけの大声を出して、野々原のコンサートに夢中になっているトロイヤの街の住人達に向けて呼びかけた。
「さあ、いらっしゃいませ〜! 異世界の珍しい商品を取り揃えたお店、『コンビニ』にどうぞ、お立ち寄り下さい〜!」
「美味しい食品から、便利な日用品まで、コンビニにはたくさん商品を取り扱っていますよー! 皆さん、ぜひご利用して下さいねー!」
ティーナと玉木もチャンスとばかりに、俺と一緒にコンビニの前で宣伝を始める。
2人とも既に壁外区での、コンビニ営業経験があるからな。お客さんへの掛け声なんかは、手慣れたものだ。
更には熱唱しているアイドルの野々原が、歌の合間にちょいちょいとオリジナルのMCを挟み込み。そこで、近くにあるコンビニの宣伝もしてくれていた。
だからコンビニに興味持った街の人々が、次第に店の周囲にも集まるようになってきていた。
「よーし、そうしたら俺もさっそく準備に取り掛かるとするか!」
今回はコンビニの商品価格も、適正な値段で販売をする事に決めている。
例えばコンビニのお弁当だが。
価格は大銅貨5枚。おおよそ日本円にして、500円くらいの値段で販売をする事にした。
ちなみに大銅貨ってのは、銅貨10枚分くらいの価値がある、少し大きめな銅貨の事だ。
改めて説明するが、この世界の貨幣価値を日本円で換算すると。
銅貨1枚………10円。
大銅貨1枚……100円。
銀貨1枚………1000円。
金貨1枚………1万円。
大金貨1枚……10万円。
……といった感じになる。
実際の日本でも、コンビニのお弁当と言ったら大体500円くらいの価格で売っているだろうし。
まあまあ、価格は常識の範囲内での価格設定にしたと言えるだろう。
後は、コンビニで扱う商品なんかも、今回はティーナとレイチェルさんとで入念に話し合って吟味をした。
今の俺のコンビニは、以前と違って。かなりの商品数を取り扱えるようになっているからな。
ちなみに、ティーナにそれを表にしてまとめて貰ったんだけど。俺もその紙を見て今更ながらに驚いた。
だってコンビニで取り扱える商品の数が、めちゃくちゃ沢山増えていたからな。
コンビニレベル14。
現在、コンビニで扱える商品一覧。
『食品』
鮭おにぎり。昆布おにぎり。おいっ! お茶。
ツナマヨおにぎり。明太子おにぎり。
BLTサンドイッチ。コーラ。美味しい水。
おかかおにぎり。鷄五目おにきり。
ハムエッグサンドイッチ。チキンカツサンドイッチ。
紅茶 (ストレート・ミルク・レモンティー)。
ジンジャエール。
焼きおにぎり。イクラ醤油おにぎり。
たまごサンドイッチ。チキン南蛮サンドイッチ。
エナジードリンク。ウーロン茶。食パン。
メロンパン。
ポテトフライ(コンソメ味)。プリン。
牛丼弁当。焼肉弁当。グラタン。ドリア。
ハンバーガー。チーズバーガー。
フィレオフィッシュバーガー。
牛乳パック。卵パック。カロリーメイト。
鮭弁当。チーズハンバーグ弁当。幕の内弁当。
豚カツ弁当。チャーハン。麻婆丼。豚丼。
醤油ラーメン。塩ラーメン。味噌ラーメン。
豚骨ラーメン。
ナポリタン。カルボナーラ。ペペロンチーノ。
ボロネーゼ。ミートソーススパゲティ。
きのこの和風スパゲティ。
ほうれん草とクリームのスパゲティ。
焼きそば。焼きうどん。焼きビーフン。
サラダ。サラダ用ドレッシング各種。
フランスパン。クリームパン。あんパン。焼そばパン。
チーズケーキ。チョコレートケーキ。
ショートケーキ。
ジャスミン茶。コーヒー。カフェオレ。
コーヒー牛乳。
サイダー。フルーツジュース。野菜ジュース。
スナック菓子(チーズ味)。柿の種。
チョコレート菓子。
サラダチキン。玉ねぎ。トマト。キャベツ。レタス。
ニンジン。ジャガイモ。サラダ油。オリーブオイル。
缶詰 (サバ・コーン・やきとり・いわし)。
カップ麺(醤油・味噌・塩・豚骨)。
とろろ蕎麦。カレーライス。
塩。砂糖。コショウ。醤油。お寿司。刺身。
冷凍アイス。冷凍食品。
キャビア。フォアグラ。松茸。フカヒレ。
カルビ肉。牛ヒレ肉。ステーキ肉。鳥もも肉。豚肉。
焼肉のタレ。醤油。バター。
『雑貨』
A4ノート。ボールペン(黒・赤)。洗剤。輪ゴム。
白いTシャツ。Yシャツ。トランクス(男性用)。
靴下。
異世界の雑誌。異世界の漫画。
異世界の書籍。異世界の写真集(成人男性向け)。
女性用下着。ブラジャー。パンツ。マスク。
ホッチキス。シャープペンシル。
割り箸。スプーン。フォーク。ストロー。コップ。
お皿。フライパン。鍋。カセットガスコンロ。
カセットガス缶。
懐中電灯。電池。テント。ナイフ。カッター。紐。
コンドーム。綿棒。ティッシュ。歯ブラシ。
歯磨き粉。
トランプ。カミソリ。ハサミ。絆創膏。包帯。
A4用紙。ガムテープ。ライター。タオル。
黒スーツ上下。ネクタイ。ベルト。サングラス。
枕。羽毛布団。シーツ。
レオタード。ワンピース。コート。マフラー。
リュックサック。カバン。生理用品。薪。着火剤。
スニーカー。
トランシーバー。ビニール傘。剣。槍。盾。
ボウガン。ボウガンの矢。
――以上。
……長っ!!
パソコンの発注ボタンの時は、下の方まであんまり見なかったから気にしなかったけど。
こうしてティーナに紙にまとめて貰うと、何だか結構凄いよな。もう本家のコンビニと負けないくらいの品揃えはあると思う。
今回のトロイヤの街での商品の販売に関しては、基本は日本で販売している価格と同じような値段設定にした。それでいて、この世界の貨幣価値と照らし合わせて、無理のないような価格で販売をする事にしている。
食品系は基本そのまま、全ての商品をコンビニで売る形にする。
もちろん砂糖だとか、一部この世界では高級な物も扱ってはいるけど。期間が1週間だけなら問題はないだろう。
壁外区の時のザリルのように、このトロイヤの街にもめざとい商人がいて。
コンビニで扱う商品の価値に気付いて、買い占めをしてくるような人も出てくるかもしれないが……その時はちゃんと『在庫切れです』と伝えて対処をする事にする。
どっちかというと問題は『雑貨』の方なんだが……。
今回は武器などに関しては販売をしない事にした。
別にコンビニでなくても買えるだろうし、何となくコンビニで武器の販売というのには、少し違和感もあったしな。
俺には分からないけど、もしかしたらアメリカのコンビニとかだと、銃なんかも売ってたりするのだろうか?
まあ、俺のコンビニではそういうものの販売は今回はやめておく事にする。
後は、異世界の書籍。トランシーバー。カセットコンロなどの一部の商品に関しても、今回は販売を控える。
カセットコンロなどは使い方が分からなくて、事故が起きてしまっても困るしな。
トランシーバーは、この世界の常識を変えてしまうかもしれない『科学』の力が作用しているからな。
……後々、それがこの世界に大きな影響を与えてしまう可能性があるものはやめましょうと、レイチェルさんにアドバイスを貰った。
その辺りの知識は、こちらの世界の住人であるティーナより、元の世界とこっちの世界の両方に知識があるレイチェルさんの方が詳しいらしい。
アイリーンもそうだけど、レイチェルさん達『守護者』は、俺のコンビニから出現した存在なので。消火器だったり、トランシーバーだったり、元の世界の商品の知識を既に持っている状態で生み出されているようだ。
なので、どの商品がこっちの世界でどういう影響を与えてしまうのか、という事も相談出来て本当に助かった。
ちなみにティーナは、よく分からなかったようだが……。
レイチェルさんが、こっそりと今回コンビニで扱わない商品の一覧に『コンドーム』を加えていた事に、俺は苦笑いするしかなかった。
そんな訳で、今回俺のコンビニで扱う品揃えはもうバッチリだ!
俺とティーナと玉木は、コンサート会場から流れてくるお客さん達をコンビニの中に引き入れて。丁寧に商品説明をして、順調に接客をこなしていった。