第三百三十八話 ミュラハイトの逆襲
ティーナ、ククリアの2人と合流した俺は、改めて女神の泉を包囲する夜月皇帝の軍勢に向き直った。
「さあ、茶番はここまでだぜ、ミュラハイト! お前をすぐにでもぶっ倒して、俺達は女神の泉を完全に奪い取らせて貰うぞ!」
右手の中指を思いっきり空に突き立てて。
ミズガルドに腕を切り落とされ、負傷している夜月皇帝に向けて、俺は改めて宣戦布告をしてやった。
「茶番だと……? それはどういう意味だ」
「文字通りの意味さ。俺達は今まで、お前達に押し負けて苦戦しているような『演技』をしていたんだよ。その演技を誰に見せていたのかは内緒だけどな。少なくとも俺は、お前みたいな『小物』の事なんて、最初からどうでも良いと思っていたのさ」
「こ、小物だとッ!? 貴様、今……オレ様の事を、小物だとぬかしやがったのかッ!!」
あまりの侮辱に、激昂して体をプルプルと震わす、夜色の髪をした黄金チャラチャラ勘違い男に――。
俺は自信満々に、現実の厳しさって奴を突きつけてやる事にする。
「――ああ、そうさ。ミュラハイト! お前は沢山のライオン兵達を従えて、女神教の魔女達や、クルセイスのいるグランデイル王国と争うつもりだったみたいだけどな。悪いけどお前のショボい戦力じゃ、その2つの勢力の足元にだって及ばないぜ?」
ミュラハイトが、地面の転がる石を思いっきり蹴り上げて怒鳴り返してきた。
「ふざけるなッ!! オレが70年の歳月を費やし。この手で育て上げた獣人兵の軍団は世界最強の戦力を誇るんだ!! コイツらを野に解き放てば、この世界に蔓延る女神教徒共や、グランデイルの白アリ共を、一掃する事だって可能なんだぞ!」
「いいや。残念だが、それは無理だな。俺はこの世界の未来に起きる出来事を、直接この目で『見て』きたんだ。未来の世界では、お前はあのクルセイスにだって勝てはしなかったぞ」
既に堪忍袋の緒がとっくに切れていたミュラハイトは、俺が発する謎の言葉を受けて。更に脳内の血管が、数十本まとめてぶち切れてしまったらしい。
顔を真っ赤にさせて。今にも噴火しそうな活火山のように、全身に怒りをみなぎらせている。
……まあ、そんなにカッカするなよ。俺だって散々『無能の勇者』だのと罵られてここまでやってきたんだ。自分の実力を客観的に知れる事は、案外、大事だったりするんだぜ?
「ミュラハイト、お前の戦力はライオン兵達の集団の強さに依存し過ぎているんだ。ライオン兵は火にも弱いし、弱点だっていっぱいある。何よりそれを統率しているお前自身が弱過ぎる事が問題だ。大将であるお前を討ち取れば、一気に瓦解してしまうような最強軍団なんて、相手にするまでもなく簡単に打ち倒せるからな」
俺がこうして、敵の総大将であるミュラハイトと話しながら時間を稼いでいる間にも。
ククリアが作りあげた巨大な地下通路からは、無数の『巨大土竜』達が、地上に這い出てきている。
その数は、ゆうに200体を超えていた。
前回の2回目の仮想夢の中でも、俺達は夜月皇帝のライオン兵達から女神の泉を死守する事が出来ていた。その時は巨大土竜を100体ククリアは用意していたが、今回はその倍の戦力を確保している。
――しかも、今回はそれだけじゃないんだぜ?
俺はこの時の為に、ずっと入念な準備をしてきたんだからな。
「コンビニの勇者殿! 今から女神の泉の中に、水を注ぐ作業を開始致します」
「頼んだ、ククリア! 出来るだけすぐに、泉を水で満杯にして欲しい」
「了解です、ボクにお任せ下さい。3分もあれば、泉の中を満杯にする事が出来るでしょう」
地下通路を通り、地中から這い出てきた巨大土竜達は、それぞれ肩に大きな水瓶を抱えて地上に登ってきている。
それらはコンビニで量産した、ペットボトルの水を、大きな水瓶の中に移し入れたモノだ。
元々、コンビニの屋上に水を溜めておいた巨大水槽は、虚無の魔王であるアリスを欺く為に用意した『ダミー』だったからな。
本命の水は、女神の泉の地下に掘った巨大地下通路から。ククリアの操る巨大土竜達によって、水瓶の中に入れて。地下からバケツリレーのようにこっそりと運ばせていたという訳さ。
地中に出た巨大土竜達は、次々に女神の泉の中に水を注ぎ込んでいく。このペースならククリアの言う通り、ほんの数分もあれば、女神の泉を水で満たす事が出来るだろうな。
「す、すごいのにゃ〜〜! 大きなモグラさん達が水をいっぱい泉の中に注ぎ込んでくれているのにゃ〜!!」
目の前に広がる圧巻の光景に、もふもふ娘のフィートが思わず驚きの声をあげる。
まあな、今回は女神の泉に水を注ぐ為に、ここに到着してからずっと地下通路を掘って、ククリアが入念に準備してくれていたからな。
問題はアリスの目を盗んで、どのタイミングでコンビニの水を大量発注して、地下から巨大土竜達に運ばせるか……という事だった。
迷いの森の入り口で、不老のカエルの妖精であるコウペイの姿が見つけられなかった時――。
アリスも含めたみんなで手分けをして、黄色いカエルのコウペイを探していたあの時に。
ミズガルドの看病をする為にコンビニに戻っていたククリアは、事務所の中でペットボトルの水を大量発注して。それをこっそりと、地下に潜む巨大土竜達に運ばせていたという訳だ。
その後は、入念に準備を重ねて。俺達は、アリスがコンビニチームを裏切り、ティーナとククリアに危害を加えるように仕向ける事にした。
前回も、前々回の仮想夢の時もそうだった。
虚無の魔王のアリスは、俺達が女神の泉に到着をして。俺が一番『絶望』しそうなタイミングを見計らって、仲間に襲撃を仕掛けてきたからな。
だから、今回はこっちから先に。
アリスにも分かりやすいタイミングで、俺がこういう事をされたら一番苦しむだろうという『絶望ポイント』を用意しておいたんだ。
女神の泉に水を注ぐ為に。旅の途中、みんなで一生懸命に用意しておいた巨大水槽が破裂して。せっかく準備しておいた水が全て台無しになってしまう。
そして慌ててコンビニに戻った俺が、コンビニの地下シェルターの中で、血の海に染まったククリアや、アリス、冬馬このはのバラバラになった死体を発見する。
アリスの性格の事だから、殺害したティーナの死体の一部だけはシェルターに残して。絶望に染まった俺を更に不安にさせて、嘲笑うような事だって平気でしたかもしれないな。
全く……。俺が自分で脚本を作成したストーリーとはいえ。それが見事に決まっていたら、確かに俺は絶望に飲み込まれて震えあがったに違いないだろう。
だがそれは、2回の仮想夢を経験する前の。
事情を何も知らなかった場合の俺なら、の話だ。
「よーし! みんな気合いを入れていくぞ! コンビニの勇者はもう、絶対に負けたりはしない。すぐにぶちのめしてやるから覚悟していろよ、ミュラハイトッ!!」
俺は再び、大地を全速力で駆け抜けて。
無数のライオン兵達が密集する場所に飛び込み。夜月皇帝の周囲にいる守備隊を、高速回転する回し蹴りで一気に蹴り飛ばしていく。
ミュラハイトの周りを取り囲むライオン兵達と戦闘しながら、俺は後方の味方にも大声で指示を与えた。
「ティーナは冬馬このはの体と一緒に、女神の泉の中で待機していてくれ! 泉は約20分から30分くらいで、奇跡の力をまた取り戻すはずだ。だから泉の中にいて、先にスタンバイをしておいてくれ!」
「了解しました、彼方様! 泉のど真ん中で私達は待機していますね!」
ティーナは眠り姫となっている、冬馬このはの体を大切に両腕で抱きしめて。女神の泉の中心部に立ち、その場で待機する。
俺がライオン兵達の中に、次々と切り込んでいく間にも。ククリアの操る巨大土竜達が、次々とバケツリレーのように、地下通路から運んできた水瓶の水を、泉の中に注ぎ込んでいく。
女神の泉はもう、ほとんど冠水状態にまで、コンビニで無限発注したペットボトルの水で満たされてようとしていた。
後は、女神の泉の中をこのまま冠水の状態でキープできれば……。
ティーナの遺伝能力を覚醒させて。そして、『動物園の魔王』である冬馬このはを、300年の眠りから目覚めさせる事だって出来るはすだ。
女神の泉の周辺では、あらかじめ森の中に待機させていたドローン部隊と、機械兵のコンビニガード達がライオン兵達に対して総攻撃を開始している。
巨大土竜達だけでなく、今回はククリアが操る小型サイズの『小土竜』達も、たくさん戦闘に参加してくれていた。
身長が15センチ程しかない、小さなモグラである小土竜達は、泉の周辺の大地を素早く駆け回り。
ライオン兵達の足元に、地面を滑りやすくする潤滑液をばら撒き、敵の機動力を奪い去っていく。
地面が滑りやすくなっていれば、ライオン兵達のスピードも鈍る。
どんなに動きの素早い猫でも、ツルツルの氷の上で走り回ろうとすれば、足を滑らせて転んでしまう事もあるのと同じ理屈だな。
おまけに、これだけ狭い場所に敵は密集しているんだ。ライオン兵達は、本来の機動力を発揮する事も出来ずに俺の蹴り技をくらうか。ククリアの操る巨大土竜達によって、殴り倒されていくかの運命を選択する事しか出来ない。
そんな自軍の陣営の、劣勢な様子を無言で見つめていたミュラハイトは……。
「ふっふっふ、ハーハッハッハッハ!!」
突然、その場で大声をあげて笑い出しやがった。
……ん? どうしたんだ?
ミュラハイトの野郎、自分達の不利を悟って。自暴自棄にでもなったのか?
しばらく腹を抱えて、大笑いをしていたミュラハイトは、ゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。
「フッフッフ。このオレが『弱い』だって? ああ、そうさ。その程度の事は、オレ自身が一番良く知っているとも。オレはそこら辺にいる一般人と、何ら変わらない力しか持たない凡百な人間だからな。お前のように最初からチート能力を持つ、反則野郎とは違うんだよ」
「……………」
俺は思わず、押し黙ってしまう。
ミュラハイトの言葉に、俺なりに思う所もあった。
俺だって、異世界の勇者ではあるけれど。
最初から『最強』の勇者だった訳じゃないさ。
むしろ『無能』扱いされて、ここにいる倉持に街から追放されてしまったくらいだからな……。
コンビニの勇者が、最強の力を持つと噂され始めたのは、俺が魔王領から帰還した辺りからだろうか?
それまでは、コンビニを空から落としてドラゴンに叩きつけたり。俺に従ってくれている、アイリーンやコンビニの守護者達の力があって、ようやく俺は敵と正面から戦う事が出来ていた。
だから『この反則チート野郎め!』と言われてしまうと。いや、そうでも無かったぞ……と、つい言い返したくもなる。
でも確かに、今の俺は異世界の勇者としてチート級に強いのは間違いないな。
なにせ、過去にこの世界を支配したコンビニの大魔王の力を受け継ぐ、異世界の勇者なんだ。
今はそのチート能力を最大限に発揮して。ここにいる俺の大切な仲間達を守る為にも、目の前にいるミュラハイトだけは確実に仕留めないといけないんだ!
大量出血している、腕の傷を押さえながら。
フラフラとこちらに近寄ってきたミュラハイトは、既に出血多量で、満身創痍の様子を見せていた。顔色も青白いし、意識もどこか朦朧としているように見える。
このまま放っておけば、勝手に地面に倒れ込んで。そのまま生き絶えてしまうかもしれない。
「……このオレが、あのグランデイルの白アリの女王や、女神教の魔女達と戦う為に。本当に何も準備をしていなかったと思っているのかよ? あんな化け物共と真っ正面から戦うんだ。もちろんオレも『生身の人間』のままじゃ、勝てないくらいの事は理解していたさ」
夜月皇帝ミュラハイトは、服の中から黄金色の液体が入った小さなビンを取り出した。
そして、そのビンの中に入っている液体を……全て口の中に一気に含み。そのまま飲み干してしまう。
何だ、あの黄金色の液体は……?
あんなモノ、仮想夢の中では一度も俺は見た事が無かったぞ。
俺が合計2回経験してきた仮想夢の中で、ミュラハイトは一度も黄金の液体が入った小瓶を取り出した事なんて無かった。
前回の2回目の夢の時には、森の奥に逃げたミュラハイトは……。待ち伏せていたグランデイル軍に見つかり。おそらく薔薇の魔女のロジエッタによって、あっさりと殺害されてしまったはず。
その時でさえも、まるで見た事が無かった謎の液体の出現に……俺は嫌な予感がしてしまう。
「フッフッフ! コイツを飲めば、俺の自我は完全に失われてしまうだろう。だから極限まで追い詰められた時までは、使いたくなかったんだがな……。だが、このまま敵におめおめと殺されるくらいなら、リミッターの壊れたイカれた化け物として、オレは無数の獣人兵共を従えてこの世界で大暴れをしてやるぜッ!!」
液体を飲み干したミュラハイトの体が、黄金色の光に包まれていく。
その輝きの中で、普通の人間の体しか持っていなかったはずのミュラハイトの体が……。脱皮をしたばかりの昆虫のように、むくむくと内側から膨らんで巨大化していった。
気付いた時にはミュラハイトの全身は、身長5メートル程はある、筋肉がムキムキなライオン頭の獣人へと生まれ変わっていた。
通常サイズのライオン兵の、約3倍くらいは大きい。まさに『巨人ライオン兵』と化していやがる。
「おいおいおい、そういうのはマジでやめろよ! 事前予告の無い、突然のテスト問題の変更は受験生にとって大ブーイングものだぞ!! 俺はそんな突発イベントは全然聞いてないからな!」
やべぇ、マジかよ……。
ミュラハイトに、そんな切り札みたいな隠し玉があったなんて聞いてないぞ。ラスボスを怒らせると、第2形態に変身するパターンかよ。
前回の仮想夢の中じゃ、グランデイル軍にアッサリと殺されたくらいだし。
俺の想定だと、ミュラハイトは楽勝で倒す事の出来る低ランクボスキャラに格下げして考えていたのに……。
『グオオオオオオォォーーーーン!!』
巨人ライオン兵となったミュラハイトが、大地を全速力で駆けてくる。
そして、女神の泉の周囲に張られた名取の防御結界に、渾身の右ストレートパンチを入れてきやがった。
””バリーーーーーーン!!””
ガラスが砕け散るような豪快な音を立てて、名取の防御結界が破壊されてしまう。
「ぶにゃあ〜〜〜!」
結界の中にいた、倉持や名取。フィートにミズガルドが、激しい振動を受けて。その場に倒れ込んでしまう。
チッ……なんていう破壊力だ。
たったの一撃で、レベルアップした名取の防御シールドを破壊しやがったのかよ!?
これはヤバいぞ……。イレギュラーなボスキャラの登場としては、最悪過ぎるタイミングだぜ。
だが、このまま放っておく訳にもいかない。
俺はすぐさま、巨大なライオン巨人に反撃を試みる事にする。
「――このおおぉぉ!! これでも喰らいやがれ!! 『青双龍波動砲』ーーーッ!!」
エネルギーの再装填を終えた青いレーザービーム砲を、巨大なライオン兵に向けて発射する。
2条の青いレーザー砲は、巨人ライオン兵となったミュラハイトの全身に見事に直撃をした。
――よし、やったぞ!!
体が一回り大きくなった分、ビーム砲は当てやすくなっているからな。
直撃を喰らったミュラハイトは、そのまま遥か後方に吹き飛ばされていく。
だが、どうやらトドメを刺すまでには至らなかったらしい。向こうの地面の上で、むくりと起き上がって。すぐにまたこちらに向けて全速力で駆けてきやがった。
「マジかよ……。青双龍波動砲の直撃を喰らっても、死なないのかよ」
もちろん、レーザー砲の威力が落ちていたからという理由もあるだろう。
女神の泉の周囲には、魔法的な攻撃の力を弱める特別なデバフ効果がある。だから俺のレーザー砲の威力はかなり弱められていたはずだ。
だが、それでも……。
あの至近距離から、直撃を喰らったんだぞ?
いつもだったら、ビーム砲を浴びた敵は一瞬で溶けて。体が蒸発して霧散してしまうはずなのに。
「本番当日に、いきなり厄介な難問を出してきやがって……。何て意地悪な予備校なんだよ! クソッ、こうなったら仕方がない! ククリア、女神の泉の周囲の防御を固めておいてくれ。ティーナと、冬馬このはを必ず守り切って欲しい!」
「了解です。ボクにお任せ下さい、コンビニの勇者殿! 泉の周囲を巨大土竜達で囲みつつ。コンビニガードやドローンの部隊とも連携して、少しでも多くのライオン兵達を打ち倒して数を減らしておきます!」
「助かる、頼んだぞ! フィートは、俺についてきてくれ。一緒にあの巨人野郎を倒しに行くぞ!!」
「まっかせろなのにゃ〜〜! 大好きお兄さんの身を守れるのは、このあたいだけなのにゃ〜!」
フィートが嬉しそうに女神の泉から出てくる。
体を小型のネコの姿に変身させてから、俺の肩の上にピョンと飛び乗ってきた。
「よし、ここからが本番だぞ! 俺が必ずあのライオン頭の巨人を倒してみせる! みんなは絶対に誰一人犠牲になる事がないように、女神の泉を死守しておいてくれ! 敵の総大将のミュラハイトさえ倒せば、ライオン兵達は統率を失って、散り散りになるはずだからな」
スゥーーーッ。
両目を閉じていったん呼吸を整える。
大丈夫。これくらいはまだ、どうって事ないはずだ……。
仮想夢の時のような、絶望展開をもう二度と起こさせたりはしない。
今度こそ、俺は必ずみんなを守り切って、そして虚無の魔王の事も何とかしてみせるんだ!
「フィート、行くぞ! もし、邪悪な気配を感じたらすぐに俺に知らせてくれ!」
『了解なのにゃ〜!! 便利な妖気測定機能付きの万能ネコのあたいが、アリスたんが戻ってきたらすぐに大好きお兄さんに伝えるから、安心するのにゃ〜!』
俺とフィートは、無数のライオン兵と巨大土竜、コンビニガード達が激しい戦闘を繰り広げている戦場の中に飛び込んでいく。
目指す目標は、巨人となったミュラハイトだ。
まずは、あのライオン頭の巨人を必ず仕留めて。確実に女神の泉を死守してみせるぞ!