表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柿崎零華のコント新作集 season3  作者: 柿崎零華
8/31

episode8~自販機の当たり~

episode8「自販機の当たり」

とある日の事。サラリーマンの男性は夜中の道を歩いていた。

すると、近くに1台の当たり付き自動販売機があり、笑顔で


サラリーマン「あれ、こんなところに自販機あったんだ」


ふと思いついた。今日一日コーヒーを1本飲んだだけで、喉が渇いていた。

自販機を見ると、どこ自販機とは変わらないくらいの人気商品が並んでいた。


サラリーマン「どうしようかな。あっレモンサイダー飲もう」


そこで130円のレモンサイダー缶を買うことにした。

ボタンを押すと、勢いよくレモンサイダーが出てきた。

それを取ろうとしたとき、何故かパチンコのフィーバー音みたいな音が流れた。よく見ると777と数字が揃い当たっていた。


サラリーマン「嘘。当たってる」


笑顔になるサラリーマン。

普通だったら、もう一本ジュースが買えるが、中々ボタンが光らない。


サラリーマン「なんだ。壊れてるのか?」


すると自販機から知らない中年の男性が出てきた。

驚くサラリーマン。


サラリーマン「誰?」


男性「俺?自販機の当たり」


サラリーマン「は?」


男性「だから。あんた今、自販機当てたでしょ?だから当たりの景品」


サラリーマン「景品?!あんたが?」


男性「そそ。よし帰ろう」


一緒に帰ろうとする男性。


サラリーマン「ちょっと待ってくれ。え?帰るって俺の家に?」


男性「当たり前だろ。料理と皿洗いと洗濯と掃除はお前担当な」


サラリーマン「ほとんど俺担当じゃねぇか。いや来なくていいから」


男性「本当?」


サラリーマン「いや本当に。来なくていいから」


男性「俺結構役に立つよ」


サラリーマン「でもいらないから。近所から変な目で見られるわ」


男性「だって、君が当てた数字で、今俺がいるんだから。当てた君が悪いんだからね」


サラリーマン「なんでだよ。え?てか数字によって景品変わるの?」


男性が一枚の紙を出した。

それを見ながら


男性「えっとね。666が出たら、金髪の20代女性出てくるで」


サラリーマン「え?マジで?」


男性「お持ち帰りだよ」


サラリーマンが興奮しながら


サラリーマン「マジかよ。やばいな」


男性「111が出たら、5歳の男の子」


サラリーマン「なんでだよ。近所から変な目で見られるって、子供もいないし」


男性が紙をポケットにしまい


男性「よし、帰ろう」


サラリーマン「いや来なくていいよ」


サラリーマンが逃げながら帰っていく。


男性「あいつ。可愛いな」




~終わり~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ