episode8~自販機の当たり~
episode8「自販機の当たり」
とある日の事。サラリーマンの男性は夜中の道を歩いていた。
すると、近くに1台の当たり付き自動販売機があり、笑顔で
サラリーマン「あれ、こんなところに自販機あったんだ」
ふと思いついた。今日一日コーヒーを1本飲んだだけで、喉が渇いていた。
自販機を見ると、どこ自販機とは変わらないくらいの人気商品が並んでいた。
サラリーマン「どうしようかな。あっレモンサイダー飲もう」
そこで130円のレモンサイダー缶を買うことにした。
ボタンを押すと、勢いよくレモンサイダーが出てきた。
それを取ろうとしたとき、何故かパチンコのフィーバー音みたいな音が流れた。よく見ると777と数字が揃い当たっていた。
サラリーマン「嘘。当たってる」
笑顔になるサラリーマン。
普通だったら、もう一本ジュースが買えるが、中々ボタンが光らない。
サラリーマン「なんだ。壊れてるのか?」
すると自販機から知らない中年の男性が出てきた。
驚くサラリーマン。
サラリーマン「誰?」
男性「俺?自販機の当たり」
サラリーマン「は?」
男性「だから。あんた今、自販機当てたでしょ?だから当たりの景品」
サラリーマン「景品?!あんたが?」
男性「そそ。よし帰ろう」
一緒に帰ろうとする男性。
サラリーマン「ちょっと待ってくれ。え?帰るって俺の家に?」
男性「当たり前だろ。料理と皿洗いと洗濯と掃除はお前担当な」
サラリーマン「ほとんど俺担当じゃねぇか。いや来なくていいから」
男性「本当?」
サラリーマン「いや本当に。来なくていいから」
男性「俺結構役に立つよ」
サラリーマン「でもいらないから。近所から変な目で見られるわ」
男性「だって、君が当てた数字で、今俺がいるんだから。当てた君が悪いんだからね」
サラリーマン「なんでだよ。え?てか数字によって景品変わるの?」
男性が一枚の紙を出した。
それを見ながら
男性「えっとね。666が出たら、金髪の20代女性出てくるで」
サラリーマン「え?マジで?」
男性「お持ち帰りだよ」
サラリーマンが興奮しながら
サラリーマン「マジかよ。やばいな」
男性「111が出たら、5歳の男の子」
サラリーマン「なんでだよ。近所から変な目で見られるって、子供もいないし」
男性が紙をポケットにしまい
男性「よし、帰ろう」
サラリーマン「いや来なくていいよ」
サラリーマンが逃げながら帰っていく。
男性「あいつ。可愛いな」
~終わり~