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柿崎零華のコント新作集 season3  作者: 柿崎零華
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episode7~後継者~

episode7「後継者」

とある日の事。会社では社長や副社長など4人は、社長の退任及び会長就任により、次期後継者を選ぶために会議を行っていた。


専務「社長。次期後継者は、当然副社長ですよね」


常務「私もそう思います」


副社長「社長。ご決断を」


社長が悩んでいる。そして重い口を開き


社長「私は、一人だけ頭に入れている。彼しかいないと思うんだ」


常務「それはやはり、副社長ですか」


専務「いや、それしかないだろ」


副社長は笑顔のまま、黙っている。


社長「実は、孫に継がせようと思ってるんだ」


3人「は?」


孫っていうのは、まだ16歳の高校生だ。

どういうことと思いながら3人は、お互いに目を合わせる。


副社長「あ、あの社長。お孫さんっていうのは」


社長「陽太だが」


副社長「いや、それは分かっているんですけど。えっとお年は確か」


社長「16だけど」


再び3人が困惑しながら、顔を合わせる。


専務「本気ですか?」


社長は少し不機嫌な顔になり


社長「どういうことだ」


常務「いや、16歳の男子に社長業を引き継がせるのは」


社長「大丈夫だ。あいつは頭がいい」


常務「本当ですか」


社長「あぁ、成績はいつも1だ」


3人「ん?」


3人ははっきり思った。孫には継がせない方が良いと


副社長「あ、あの。なんていうか、社長は本気で継がせる気なんですか?」


社長「なんだ。文句でもあるのか」


3人がお互い目を合わせながら


3人「はい」


社長が驚いた顔をした。


社長「何故だ」


常務「いや、はっきり言うとバカじゃないですか」


専務「評価全部1とか、社長として最悪だし」


副社長「私の方が、まだいいですよ。そんな人に頼むよりかは」


社長は口を開けたままで、何も言えなかった。


専務「それじゃ、私たち仕事があるので。失礼します」


3人がそのまま部屋を出ていく。

社長は動揺しながら、部屋を出ようとしながら


社長「クビにしたいけど、会社潰れてしまうな。どうしよう。よしはっきり言った常務だけ解雇しよう」


~終~

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