表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柿崎零華のコント新作集 season3  作者: 柿崎零華
6/31

episode6~社長室~

episode6「社長室」

とある日の事。会社員の男性は、書類を渡しに社長室に訪れていた。

扉を開けて、中に入る男性。


男性「あのすいません。社長」


中には誰もいない。


男性「社長。いないんですか?」


諦めて帰ろうとしたとき、ふと思いついた。

社長室には誰もいないから、好き勝手出来ると

男性は微笑み、机の引き出しを開く。


男性「え?」


中には大量のエロ本が入っていた。


男性「社長、こういう趣味あったんだ。引くわ」


さらに絵が気になり見つめる。

すると、絵から誰かが出てきた。明らかにスーツ姿の男性だ。

驚く男性。


男性「誰?」


ボディーガード「ボディーガードです」


男性「ボディーガード?」


ボディーガード「えぇ、ずっと監視してるんです」


男性「絵から?」


ボディーガード「そうです」


男性「いや普通、社長室の前とかにいるでしょ。それか中にとか」


ボディーガード「いや、社長からの命令なので」


男性「社長、やっぱりどういう考えしてるんだ」


するとボディーガードが、ライフルを出した。

慌てて両手を挙げる男性。


男性「な、なんだよ」


ボディーガード「社長を侮辱したら、撃ちますよ」


男性「撃つなよ。やめなさいよ」


ライフルを置くボディーガード。不機嫌ながら絵を閉じる。


男性「なんだよ。あいつ」


男性が不機嫌になりながら帰ろうとすると、何か目線を感じ、振り向くとそこには、大きな熊の置物が目の前まで来ていた。

男性が叫び声を上げると、熊も倒れこんだ。


男性「大丈夫?」


熊の頭が取れて、明らかに女性だった。


男性「誰?」


秘書「社長の秘書ですけど。驚かせないでくださいよ」


男性「いや、あれで驚かないって至難の技だからね」


秘書「すいません」


男性「てか、秘書が何してるの」


秘書「いや、社長の命令で」


男性「秘書に何やらせてるんだよ。あのバカ社長」


すると絵が開き、ライフルを向けるボディーガード。

男性と秘書が両手を上げて


男性「すまなかったって」


ライフルを下すボディーガード。

男性があることを思いつき、引き出しの方に行き、エロ本を引き出しから取り出し、それを秘書に見せる。


男性「これ知ってるか?」


男性は秘書が引くと思っていたが、秘書は驚くどこか


秘書「あぁ、それね」


男性は少し戸惑いながら


男性「え?知ってるの?」


秘書「だって、私は社長と」


そこから微笑みだし、笑顔で黙り込んでしまう。

少し察した男性は、驚きながら


男性「え?マジで?」


秘書が頷く。

すると、近くから足音が聞こえて


秘書「あっ社長戻ってきた」


ボディーガードは慌てて絵を閉じて、秘書は熊の頭を被り定位置に立つ。男性はエロ本を引き出しにしまい、書類を持ち、待っていた。

扉が開き、社長が入ってきた。


社長「おぉ、益田君。どうしたんだ」


男性「い、いえ、なんでも。書類を渡しに来ただけです」


社長「そうか、ご苦労様」


社長は椅子に座った。すると熊の置物に扮した秘書を見て


社長「見た?」


男性は動揺しながら


男性「いえ、見てません」


社長「あっそ」


男性が一つため息をつき


社長「やっぱり見た?」


男性「いえ全然。良い虎ですよね」


社長「熊だよ」




~終~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ