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柿崎零華のコント新作集 season3  作者: 柿崎零華
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episode2~犬のアニー~

episode2「犬のアニー」

とある日の事。男は上司からの頼みで、柴犬のメスであるアニーを一週間だけ預かることになった。

家に帰り、アニーを放す。駆け回るアニー。

男はソファに座る。


男「はぁ、それより餌とかどうしようかな。課長って本当勝手だよな、俺ばっかこんなこと押し付けて」


するとどこからか、声がしてきた。

よく耳を澄ませて聞いてみると、アニーからだった。


アニー「おい、おい、おい」


驚く男。よく目をこすって見るが、アニーは「おい」と言っている。

男は恐る恐る。


男「な、なんだよ」


アニー「あっやっと返事してくれた。何回言えば気が済むんだよ」


男は少し動揺しながら


男「お、お前喋れるのか?」


アニー「そそ、旦那さんには内緒な」


男「課長の事か?」


アニー「そそ、あいつ歳だから、死なれちゃ迷惑だからよ」


男「口悪いな」


アニー「あっそれでさ。ちょっと餌の件で相談があるんだけど」


男「お、おう」


アニー「餌ね。プレミアムドッグフードにしてもらえるかな」


男はそのドッグフードの存在を知っている。

CMでやっていたが、100グラムで6000円する、とても高級で世界最高峰の材料を使っている、まさにタイトル通りプレミアムな一品である。


男「あれだろ。CMでやってた高級品やろ」


アニー「そそ、あれ1キロ頼むね」


男「無理だわ。どんだけ金かかると思っているんだよ」


男は少しキレ気味に言う。


アニー「そんな、持ってるでしょぉ」


男「あのさ。俺なんだと思ってるんだよ。平社員だよ?」


アニー「えぇー、旦那さんは1000万は貯金持ってるって言ってたよ」


男「どんだけだよ。課長どこで稼いだんだよ」


アニー「裏の世界」


男「裏の世界?!」


アニー「なんか、白い粉を運ぶ仕事らしい」


男「あとで警察行こう」


アニー「じゃあ私飼ってよ」


男「えぇーマジで?」


アニー「お願い」


アニーがある意味のキラキラ攻撃をする。

男はその誘惑に負け


男「はいはい。わかったよ」


アニー「やった。じゃあプレミアムドッグフード2キロね」


男「それはやだね」



~終~

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