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踊る終末
________長い旅だったな……
俺の横にいる相棒はそう呟くと静かに目を閉じた。
「ずっと頑張ってたからな。少し休めよ」
俺の目からは溢れんばかりの水滴が零れ落ちる。
涙腺は崩れ、悲しい気持ちが込み上げてくるが、すぐに止まった。
______それで娘が…おっと時間か。
………もう行くよ、こんな話に付き合ってくれてありがとな。
いつもこうだ……
ここから立ち退くとすぐに涙が溢れでる。
どうしてだろう…理由は分かっているはずなのに未だに認めたくないと思う。
流星が流れ落ちるヴィシュヌの審判。
黄昏に願いを誓った俺たちは、幾つもの願いを掲げながら一歩、また一歩前に進んだ。
何回か止まることはあっても、すぐに進む。
人が歩くのと同じように……