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アザミの花が咲く頃に  作者: 蒼
第一章 始まりの事件
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第一話

稚拙な文章ですが、暖かい目で見て下さいm(_ _)m

三日月の夜、一人の少年が走っていた。まるで何かから逃げるように。


「何なんだよお前!」


そう言いながら、無我夢中で走る。

必死になって走っているとコンビニの光が見えた。


「あそこに入れば・・・!」


希望の光を見つけたことによって、一層走るスピードが上がる。火事場の馬鹿力もあるだろう。


「もう少し、もう少しだ!」


そしてドアを開け、店内に駆け込む。

店員は汗だくで入ってきた男性を見てビックリしていた。


「助けてくれ!()()()()に追われているんだ!」


店員は慌てて外を確認するが……

そこには何もいなかった。


「………何もいませんが…?」

「嘘だ、そんな訳…………」



男性も慌てて外を確認するが、確かに外には何もいなかった。


「そんな……一体あれは…」


店員は男性に向かって、


「何か見間違えたのでは?」



少し面倒くさそうな表情を浮かべそう言った。


「そんなはずは……」


コンビニの外に出て周りを見回すが、やはりあれはいない。


あの店員の言う通り勘違いだったのか?


いや、でも確かに自分は何かに追っかけられていた。

それは間違いない。でもーー


そんなふうに思いつつも、家に帰る以外選択肢がないので、スマホを使ってアパートに帰ってきた。


階段を登って、ドアを開けようとするとーーー




「コツコツコツ」




何かが上がってくる。嫌な予感がして、慌てて家に入ると、()()()は近づいて来て、家のドアの前で止まったのが分かった。


「はぁ、はぁ」


息が苦しい、恐怖で動けなかった。


(どうして俺がこんな目に、俺が何したってゆうんだよ!)


心の中で、そう思いながらただ時間が過ぎるのを待った。

やがて、


「・・・・・・・・・」


何かが遠ざかっていくのが分かった。


(助かったのか?)


深呼吸をし、気持ちを落ち着かせ、意を決してドアの小窓を覗くと……















そこには何もいなかった。





「助かったのか………?」


胸を撫で下ろし、振り返ると――――













「ツカまエタ」





























「くっそ、全然当たんね〜、これで30連目だぜ?」

「でも、それって確率1%じゃないの?じゃあ100連すれば当たるんじゃない?」


「いやいや、お前が言うなよ。過去にそれで痛い目見たんだし」


「………………」


「ごめんって」



ファストフード店で話をしている2人の少年がいた。



一人は斎藤 悠(さいとう ゆう)筋骨隆々として、いかにもスポーツマンのようだ。


もう一人は天原 優斗(あまはら ゆうと)細身で体も小さく、悠とは正反対のような体付きをしている。



「そういえば、悠。今回の大会で最優秀選手賞に選ばれたらしいじゃないか、凄いね」


「そういう優斗こそ、また学年1位だったらしいじゃんそっちの方がよっぽど凄いわ」


「そうかな?だって全国にはもっと上が沢山いるし」


悠はラグビー部で全国選抜にも選ばれている程の選手で大学からの勧誘もいくつか来ていた。


優斗は優斗で高校生になってから、これまでずっと学年1位をキープし続け、他にもゲームがもの凄い得意で大会にも出場し、優勝等もしている。


こんな二人がよく一緒にいるので、学校内でも特に有名なコンビである。



そんなふうに二人で話していると、優斗が



「ねぇ、そういや見た?例のニュース」


「ああ、これで三件目だろ、気味が悪いな」


「はは、悠は怖いの苦手だもんね」


「ち、ちげーし、怖くねーし、ただ殴れないのが怖いだけだし!」


「結局怖いって言ってるじゃないか、しかも何か分からないものにまで、殴りかかっていくんだね…君は…」


優斗が苦笑する。


「そういうお前はどうなんだよ」


「僕かい?僕も怖いよ」


「え?そうなのか?」


「うん。だって、対策しようとしても何が弱点とか、どんな行動や攻撃してくるか分からないんだよ?」


「ゲーム脳かよ……」


もしかして、こいつ俺と思考回路似てんじゃね?

そう思っていると、


「それよりも、さっきの話どう思う?」


「さっきの話?…ああ、例の・・・」


最近SNSやニュースでよく取り上げられている、

通称【G】。


ニュースとかではブラックと呼ばれているいるが、2日前に起こった事件の参考人の証言から、ネットではGと呼ばれている。


「うん、怖いよね。被害者の全員が()()に傷をつけられ、出血死。なのに外傷は何もなし。一体どうやって犯人は被害者を殺害したんだろうね?」


「まあ、現実的に考えてありえないことだろうな」


「うん、ありえないことだ」


優斗の口調が険しくなる。そして、周りを見回してこう言った。


「それで、その事なんだけど。父さんが話してたんだ、被害者には共通点があるらしい」



































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