シリアス? 冷美視点
〜冷美視点〜
さて、三話目で登場した冷美だ。昨日とりあえず部屋を振り分けてもらってそこで寝た。そして今はここの国の王の前にいる。年齢は三十代前半位か?髪は青色。目の色も青色。髪型は…なんかもさもさしてる。手入れしとけよ。名前?まだ知らされとらん。
「 よくぞ来てくれました。異世界人の皆様。いや…勇者かもしれませぬ。」
「そんな事どうでもいい!元の世界には帰れないのか!」
おいコラ勇樹。話くらい聞けないのか。
「申し訳御座いません。先日も申した通りこの世界の技術では、元の世界に返す事は不可能です」
「はい、それで私は元の世界に帰る為に帰還の魔法を作って、帰ろうとしたんです。でも、失敗してしまいまして…まぁ失敗したと言うか、いきなり魔法陣が暴走し出しまして…」
「で、呼び出されたのが僕達って事ですか」
ん?珍しいな。平翔が喋るなんて。あ、ちなみにあいつは師博平翔と言って頭が良くて成績ランキング上位に入ってる。そして消極的な奴だ。まず自分から話そうとはしない。話しかけられても五分も喋らない。
「平翔が喋った!?明日は槍が降るn「準、平翔が喋った位で槍が降る訳ないだろう?それ以上余計な事言ったら鉄槌を下す」
「悪の?」
ドゴッ!
「ぬぉおおぉおぉ…お……痛え」
「気絶しなくて良かったな、準」
「いやそもそも悪の鉄槌ってなによ…」
「あの…そろそろいいですかな?」
「ああ、すみません、どうぞ」
「うむ。まず、この世界に呼び出してしまった事は謝罪しよう。申し訳御座いませぬ…」
いや、王様は悪くないとおもうが…
「すみません…」
「…それと、呼び出しておいて図々しいんじゃが…魔王を討伐してくれませぬか?」
ああ、はい魔王か………魔王っ!?なに言っちゃてんだ!?
「魔王…何故私達に?」
「ああ、それはじゃな、異世界人の方々は、こちらの世界の人間より強いのです」
「う〜ん…何故そちらの世界の人間より、私達の世界の人間の方が強いのですか?」
「ううむ……それはよく分かっておらんくてな…」
…分からんのか……。
「それで、勇者は事故でこちら側に来た異世界人よりも強い。もしかしたら勇者かも知れませぬ」
「でも、僕達は事故でそちら側に行ったのでは?」
「いや、魔王は今はいませんが近いうちにまた現れるかも知れません。」
「え?どういう事なんでしょうか?」
てか、今日平翔めっちゃ喋ってるんだが…まあいい事だよな?
「私達が討伐しきれなかったんです」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
皆が一斉に言った。見事にハモっている。私も思わず言ってしまったが…てか準、復活速度が速くなってないか?
「え?魔王討伐?ってことは…」
「はい、私達は勇者です」
「「「「「「「「「「ぇぇええええええええええ!?」」」」」」」」」」
「え?ちょっとまって?私“達”?一人じゃないんですか?」
今声を発した奴は福神亜紀…普通の女子だ。多分。あ、後女子人気ランキング一位の称号を持っている。
「いいえ、えーと私達は確か…十九人位でしたっけ?」
「いや、二十一人だ」
あ、この声聞いたことあるわ。うん。奥の部屋(?)から出てきたのは、案の定昨日の鳩尾蹴られた人だ
「あれ?でもここには二人しかいませんよ?」
「まだこの城の中に七人いる。後の四人はここにはいないどっか行った。残りの八人は……死んだ」
この部屋の雰囲気が少し重くなったな…それにしても死んだか……元々魔王と呼ばれるくらい強い者だ、犠牲なしに討伐することはいくら勇者でも無理だったのか?
「魔王はそんなに強かったのですか?」
「ああ、強かった…だが魔王が殺した勇者の数は…二人だ。…二人殺して逃げた」
「?それはどういうことだ?」
思わず発言した。魔王でも勇者二人しか倒せなかった…じゃあ残りの六人は?
「魔王より強い奴がいたのか?」
残り六人の死因はこれしか考えられないだろう
「…分からん」
「え?」
「あの六人は、出掛けて行ったまま帰ってこなくなった。勇者について行った奴の一人が帰ってきた…全身重症の怪我を負ってな。そして、そいつが、勇者様が死んだ、と言ってそのまま死んだ」
…わからないってことは魔王がやったかもしれないし、はたまた別のものが勇者六人を殺した…?
いや、事故って事もあるな…
ん?…それよりもなんか…鈴音って人、見たことがあるような……
作「シリアスっぽいやつを書いてみたかった」
冷「これは…シリアスなのか?」
準「いや…うーん…分からん」
作「書いた自分自身でもよく分かってない」
冷・準「「じゃあ言うなよ!!」」
宇「あれ…俺…殆どセリフが無い……」