プロローグ
中学三年生二学期の始め頃の金曜日俺達は、普通に学校に通ってた。
今日までは。
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こんにちはぁあああ!俺は季咲宇宙16歳デェェェス!今日は、俺のテンションがやけに高い!何故ならば……今日が金曜日だからだ!!
「ヒャッハーーーー!!」
「いきなりどうした!?ついに頭がおかしくなったか!?ちくしょう!こいつもか!」
「今日が金曜日だからだ!明日学校にいかなくていい日だろ!」
「なるほど!確かにテンション上がるな!」
「いや、小学生か!あと、なんだ!ちくしょう!こいつもか!って!前にもこんな奇声あげてたやついたのか!?」
「ああ、いたぞ。一週間前の宇宙だ」
「あーなるほど、納得。…するか!!同一人物じゃないか!」
うん、はしゃぎ過ぎたゴメン。よく考えなくても近所迷惑だよな。
「っておい!こんなことしてる場合じゃないだろ!遅刻するって!」
「「そうだった!」」
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「よっしゃ、ギリギリ間に合った!」
「あー疲れた」
「って言うか、元はといえば、凖のせいだよな?」
「えっなんで俺!?冷美のせいじゃね?」
「私に罪をなすりつけるな。」
「そうそう、元々凖が寝坊して集合場所の遅れたんだろ?だったら凖が悪いw」
「そんなっ!?酷い!宇宙は仲間だと思ってたのに!」
「でも、俺がかばったら俺まで冷美に殴られるじゃないか」
と、喋ってたら冷美の拳骨が凖の頭にクリティカルヒット!凖は倒れた! ▼
「う……げ………酷…………ガクッ」
「とにかく!もう遅刻するなよ」
――――――あれから、五分くらいたったかな…凖はしばらく動けそうになかったよ。
……と、冗談じゃない冗談はさておき、一時間目の授業……げっ数学じゃん…ワタシ、スウガク、キライ。
おっと、つい片言になってしまった。ん?黒板消しが扉に……きっとあいつらだな、分かってるよ。反対側の扉から行こう。……あ、冷美が気づかずに…
ガラッ
ボスッ
「……………………」
「(°д°)」
「えっなんで冷美がひっかかたんだ!?」
「ほう………やっぱりお前らか………そんなに殴られたいのか……」
「えっちょっと待っ」
ゴンッ!
………あ~あ殴られた…いやこっち睨むなよ。
ちなみに、あいつらは俺に毎度毎度嫌がらせをしてくる奴等だ!名前は岩世勇樹、中木尚、浮島浬と三天王だ……おかしいよな三天王って、あと、あいつらイケメンだぞ。
…はあ~授業面倒…あと二分位だし…。寝るか!…と、思ったんだけど、周りが何故かざわついてきた。みんな数学嫌いなんだな、分かるよその気持ち。
………な、訳がないよね。なんか教室が光ってるし。ざわつきの原因これだ。絶対そうだ。
「うわっ!なんだこれ!」
「俺が知るか!」
「キャー!」
勇樹達がめちゃくちゃ焦ってる。ザマア(笑)。
あと、勇樹達の取り巻きも…って誰でも焦るか。
「バ○ス並だな!」
前言撤回。こいつ全然焦ってない。
「おいこら凖、ふざけるな、殴られたいのか?」
「殴られたいわけないじゃん!嫌だね!冷美の馬鹿力じゃ今度こそ死にかねないかr」
ゴンッ!
「やっぱり殴られたかったのか」ニコッ
「凖って一言余計なんだよ」
「……………………」
あ、もうこの人駄目だ、気絶してる。
「お前ら漫才してないでこの光どうにかしろよ!」
「「「「「そうよそうよ!どうにかしなさい!」」」」」
勇樹と取り巻き達ウゼエ。
「漫才なんてしてないし、この光をどうにかしなさいって言われても、私達がやったわけじゃないから止められる訳がない」
「そうだそうだー(棒)」
「…………」
おい。なんだその目は。でも仮に仕返しするなら光だけって…地味。派手だけど地味。仕返しになってなくね?
「ってやばい、本当にバ○ス並になってきた」
「そうだな、凖、さっき殴って悪かった」
「気絶してるから聞こえてないと思う」
ってもう目開けてられない眩しい!あ……れ…………なん……か………いし……き…………が…………………
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……………目、覚めたのはいいけど……ここどこですか?真っ暗なんですけど。バ○スの次は暗闇って……目に悪い。………まさか失明したとか?嫌だ!そうだったら死にたい。…でも、さっきまでしてた声も聞こえないし、流石に失明はないだろ!………………あ、また光。とりあえず、進めるか?…おお、歩ける!よし!あの光に向かって進んでみよう!ってまた意識が……って俺……何…回…意識……無く……せば………い……い……………の……?
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『魔法属性種類『空間』空間魔法属性種類『召喚』…失敗しました 肉体が消滅しました 肉体を再構成します…失敗しました 再度肉体を構成します…失敗しました 別の肉体を構成します…成功しました 元の肉体が消滅したため『転生』へ移行…成功しました』