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VI
僕はあのまま雪羽に見送られて帰ったが、もう僕の身体はほとんど回復しており、これからルンルンと学校に行けるがやる気が起きないのと確かめたいことがあったからサボった
一番気になった僕の身体を見るために脱衣所に向かい上着を脱ぐと素晴らしい筋肉が
いや、僕の身体はもともと貧弱だったのだが、全身がプロのアスリートのような引き締まったものになっている
そういう意味でも人間からかけ離れたのだろう
もう時期心も
心が壊れた僕は昨日の冷たい雪羽に殺されるのだろうか。
僕は人間ではかけ離れるそんなことに僕は涙した
右目からは透明な雫が
左目からは真っ赤な雫が
そんな僕の真っ黒な孤独に呼応するように左目が赤く染まり始めた
そして、真っ赤になった
涙が止まらなかった
「リョウ?」
彼女の声が聞こえた