prologue
用語
《勢力》
悪魔
…人間の亜種。容姿は人間との判別は不可であり中庸、勇者を問わず忌み嫌われる存在
特徴として人間からかけ離れた治癒再生能力や筋力を備え、行動理念が悪性である
・セブンス
悪魔の中で七つの大罪をモチーフにした存在で魔王と恐れられる存在
勇者
人間でも聖剣による適性を持つ存在であり、悪魔を狩ることを使命とする集団又は個人であるが=正義というわけではない
・聖剣
悪魔に唯一傷を付けることのできる武器であり、形状は剣と銘打ちながら銃や槍状の武器も聖剣と呼ばれる。また、聖剣は悪魔の治癒を阻害する効果があるためそういった面からも勇者の唯一の武器であるといえる
・ギルド
勇者を束ねる一大組織でここに属さない勇者をアウトローや傭兵と扱われる。主に悪魔の討伐の司令を出したり、新たな人材の確保を行う組織であり至るところに支部がある
中庸
所謂人間であり、悪魔や勇者に属さない大多数を指す
character
駒形涼
本作の主人公
末期心臓病患者であったが心臓移植を受け、奇跡的に回復するがそれがきっかけで身体にある変化が生じ、勇者と悪魔の戦いに巻き込まれることとなる
雪羽澪
聖剣:直剣型
本作のヒロイン
涼の幼なじみで勇者であり、性格は明るく知らず知らずのうちに涼を励ますこともある
優秀な勇者であり、悪魔を既に数十体狩っている
ルシファー
今作のキーパーソンでセブンスの一人である。
悪魔であり、歴戦の勇者を6000人ですら圧倒する最強の一角
性格は自由奔放で残忍
終末剣と呼ばれる剣を振るう
キリガネ
情報開示不可
Ep1
赤嶺
聖剣:槍型
雪羽の上司の勇者でフリーランスの傭兵であったがギルドに雇われ、雪羽の上司となる
性格は傲慢かつ強欲であるが、傭兵として生き抜いてきた分実力は確かである
序章
この世には『悪魔』『中庸』『勇者』の三種族があった
黒き力を操る『悪魔』
正義の象徴『勇者』
そして、人類である『中庸』
戦争があった
しかし、六千対一という不条理な戦闘だった
いや、不条理なのは六千の方か
現在は千対一にまで数を減らしている
そして、五千を削った一は超然と笑っている
長い黒髪を揺らしながらただ、哀れと
たった一つの剣を弄びながら千を潰している
六千を削り終わった彼女にも誤算はあった
「これで、終わりかなー」
彼女は剣を宙に放り投げ、だらしなく欠伸をした
そして、ひと眠りしようと地面に寝転がった瞬間彼女は急に起き上がり、剣を構えた
「終わりじゃないですよ」
そこに、彼が現れたことにより急に空気が変わった
「久しぶり、ルシファー」
彼女、ルシファーに彼は気さくに手を振り、挨拶してみせた
「どうして、君がここにいるのかなぁ」
明るく手を振るキリガネに対し、ルシファーはあくまでいつも通りの軽い口調で話すが額には明らかな冷や汗が流れていた
「今回は貴方を倒します」
「困ったなぁ」
ルシファーの切迫と対照的にキリガネは腰から銃剣を引き抜いた
そして、再び戦争が始まった