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『Materialize World Online』  作者: 高須 白
17/35

17.実験

少しネタが入ってます(笑)

「無事、ステータスも戻ったし・・・気分良いんだけど何で囲まれるんだよ?」

 第6サーバーに戻って早々、肩にスパイク着けた世紀末よろしくな格好したモヒカントリオに難癖つけられて囲まれる

「おい、コラ!てめぇ、この俺を誰だと思ってやがる!」

 トリオのリーダーらしい、キャラ名マジメがチンピラみたいに絡んでくる

「アンタみたいなチンピラの知り合いはいないんだけど。用がないならもういい?」

 クロノはおざなりに対応して面倒臭いという空気を露骨に出している


「「おい、コラ!てめぇ、誰と心得る。この七つの傷が見えないのか!この方は指突き神拳の伝承者マジメ様だ!」」

 取り巻きA、Bが親切に教えてくれる。頼んでないのに

「・・・へぇ~そうなんだ」

 変な設定を演技(ロール)してるよなぁ~しかもダメな兄役(笑)

「分かったか!この野郎、俺様と勝負しやがれ」


≪マジメさんから全損決着を申し込まれました≫


「負けるのによく申し込むよ」

 まぁ実験にはちょうど良いか!

 面倒くさそうにタップし、小さくため息を漏らす

≪クロノさんが全損決着を受けました≫


「てめぇは俺の伝説の始まり犠牲者三人目だ!!!」

 マジメは腰から湾刀を抜き放ち、三下らしく武器を舐めずる見苦しく汚いナイスな行為(アクション)をしてくれる。

 ・・・武器は近接の短い弧を描いた湾刀・・・ククリ。どっかの民族が好んで使ってる武器だったっけ?


≪スタート≫


「何、言ってんだ。もう終末だろ?最終回だよ!」

 刀を抜き、ゆっくり上段構えを取る

「ハッ!どこに振り下ろすつもりだぁ~?この距離で届くと思ってんのか~アア?」

「普通に振り下ろせば近くに何もいないから空を斬るだけになるけど斬撃飛ばせるならどうする?」

「チッ!とっておきを使うか」

 マジメはククリを高く天に向けて上げる


「斬波」

「俺様の名を言ってみろぉ!」

 二人の宣言は同じタイミングで重なり互いに異なるモノが具象する

「・・・逸れたか」

 一方は刀を振り下ろしたまま動かない。

「カカカッ、嵌まった!」

 もう一方はニヤりと笑い刃を高く上に掲げたまま駆け出す


 身体が怯んだ!動けねぇ。アーツ使った時の硬直時間は零コンマ数秒、今使ったのでも時間は同じくらい動くにはあまり影響がないはず・・・ってことはスキルの影響。それにこの圧迫感・・・威圧か


「カカカッ気付いたみたいじゃねぇか。けどよ・・・野良裂き!!!」


 高く掲げられたククリは青い光を纏い、向きを変えて肩から脇腹にかけて荒々しく粗野な剣線が襲い掛かる

「・・・避けれない」

 その一撃は無慈悲に深く斬りつけた

「あ~斬っちゃった、斬っちゃった~毒塗りつけた刃で斬っちゃった~」

 と子供のようにククリを振り回し、騒ぎ立てるマジメを尻目に視線をHPバーに向けると隣に紫色のマークが点滅している。

 それに伴って斬られた分含めてHPは約三割ほど削られ、今も続いている。まるで真綿で首を絞められている気分だが・・・嗤える


「てめぇ、毒受けてんのに何、ニヤニヤしてんだぁ?」

「悪い、悪い。腕一本無いのにやたらはしゃいでるから・・・初めはギャグかと思ったんだけど全然、気づかねぇから面白れぇなって思ってよ」


「・・・腕がっ!、俺の右腕が!!!!」

 マジメはゆっくりと身体の各部分を一つ、一つ確かめるように見分し、ある部分が一つ欠けていることを目を白黒させながら認識する


「気付いたか・・・」

 絶好のチャンスに昂って脳が痛みを無視したのか・・・ここまでリアルな再現されると痛みが大したことないのは少し面白くねぇな。ゲームで現実と同じくらい痛みがあったら終わるよな・・・

「よくも俺様の右腕を!もう一度俺様の名を聞く必要があるようだな?」

 コイツ、部位欠損で出血して俺よりもダメージあるのに、残り5割の癖に、同じ手が通じると思ってんのか?嘗めんなよ!


「俺の名を言ィィィイイイテエエエェェェ」

「ファーストブレット!」


 マジメはさっきと同じようにしようとするが無情にも弾丸(それ)は左手を抉り、ククリを落とすことで阻まれ、スキルは発動しなかった。

「予想通り」

 やはりスキル発動にその動作がいるのか。戦闘中のオーバーアクションから演技(ロール)の一種かと考えたけど・・・賭けに勝った!

「ああ~手が・・・手が」

 おい、左手を抑えてどこか大佐みたいな発言はやめろ

「わざとらしく痛がりやがってシステム上痛みはそんなに感じないようにしてんのによ」

「てめぇ、よくも・・・」

 マジメは悔しそうに睨みつけ、武器を拾い、構えた。


 (スキル)を見破れてただ睨むだけ・・・めんどうだからそろそろ終わらせるか。

(ほむら)九刹(くさつ)!」

 クロノは宣言ともに引き金を引き、銃口で青白い光が集束し、真っ直ぐマジメの左腕を喰らい尽くすのを確認し、間髪入れずに接近、八つの斬撃をその身に叩き込み、終に心臓への一撃でフィールドから消滅させた


≪クロノさんが勝利しました。PvPシステム解除します≫


 ふぅ、確認(チェック)終了。レベルアップに伴い、照準が安定して撃ちやすい、火力、速度も上々、(アーツ)も十分使える。スキルは増えてないか・・・アイツの要らないからいいけど・・・あんな行為をしなきゃならない“威圧”系スキルなんて戦闘の邪魔だから・・・


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