第三十八話:解除
ミリアは走り、ある場所に向かっていた。
既にメロ経由でニナ・モナカには、相手が何を企んでいるのか、そのために何をしているのか、そしてそのメンバーも伝えた。
ではなぜ、それが分かったのか?
全てはあの暗号に記されていた。
書かれていた『青の鳥』の絵は、国の保管庫から盗み出した魔道具『旋回の風音』、『緑の蛇』の絵は、同じく国の保管庫から盗み出した魔道具『延焼の蛇』を表している。
そして、『倉庫』と『ハト』は場所、『p545』は午後5:45を、『赤いハチ』はミリアの存在を、『50』は急げ、という意味が隠されている。
『倉庫』は二か所あるが、その片方には第二王子がいる。
倉庫のどちらに魔道具があるかわからない以上ハイリスクな行動は避けるべきだ。
ならば、先に『ハト』…屋根を対処する。
* * *
「屋根…あった『旋回の風音』…!」
『旋回の風音』の役割は大きな音を出すこと。
これにより異常を察知させ、倉庫に設置した『延焼の蛇』で倉庫を焼き衛兵を呼び、何らかの手段で第二王子を消す、これが暗殺者たちの計画だ。
「させるかよ」
ミリアはこれらの魔道具の開発者。
そのため、解除自体は簡単に終わらせられる
「解除完了」
(倉庫となれば、おそらくあそこ)
* * *
到着した。
来たのは第二王子のいない東倉庫。
お目当ての『延焼の蛇』もある。
『延焼の蛇』の厄介なところは、魔道具自体が自立した思考の下で動くことだが、それは魔力干渉でどうとでもなる。
「終了」
終わった。
後はあの二人に託すだけだ。
(頼んだぞ)
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