一人、独り
私は、暗い部屋の中で蹲った根性無し。
ずっと、独りが嫌だった。でもずっと、一人を望んでいた。
独りになるのが怖かった。孤独と隣り合わせで過ごすのが。嫌だった。
それと同時に独りでいることを望んだ。誰とも関わろうとしなかった。
人と交わりたいと願いながら、人と関わるのを拒絶した。
本当に我儘娘だ。
最初の一人は誰も見てくれなくって独りになった。
二度目からは誰とも一緒にいようとしなくなった。独りだ。
本当は見て欲しかっただけなのに。本当は一緒にいて欲しかっただけなのに。
ただ……、ただ……最初は
一緒にいて。そして、この手を握っていてくれる。
それだけで、良かったのに。
どうして逃げ続けたのだろうか。
今日も私は独り暗い部屋の中。