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気ままに生きよう。
夏と秋の狭間の空。空は高く雲は空に逃げられたからなのか悲しむ。かなしんで大粒の涙を流す。ひとしきり泣くと落ち着いたのか、赤白い光を時折のぞかせながらどこかへ去ってゆく。去り際に見せる背中は少し傾いた陽を受けて淡い赤色となっている。その背中がたまった涙に映り淡い鏡面世界を作り上げ、それを乱すかのように心地よい風が吹いてゆく。風に乗った湿っぽさは後ろの方へと流れてゆき、それに応えるかのように、清々しい風が背中を押してくれる。そんな中を私はただ、緑のフェンスに沿って歩く。
寄り添って生きよう。




